異世界日報(仮) 2

自衛隊のとある部隊が異世界に迷い込んだ事案を日報形式で連ねていくというスタイルのよく分からないものです。中の人の文才が皆無で書式とか文法とか現実に全く則しておりません。飽くまで[にわか]が書いたフィクションでサラッと流してお楽しみ頂ければ幸いです。
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𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

円形射場から警戒して貰う。 以下、不審者の特徴を記す。 長身、痩せ型、白の長髪、頭からスカーフの様なもの、茶色の上衣、焦げ茶の下衣、サンダル 声掛け後、逃走。事後全員に達す。 1455 外柵沿いを先程の不審者がマッハ2曹に追われているのを巡察中の■■2曹が発見。至急■■■3曹を呼ぶ

2018-10-23 22:24:50
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

1530 マッハ2曹と■■■3曹が戻る。不審者については、マッハ2曹に衣服を剥ぎ取られるなどした後、駆け付けた■■■3曹が対処。不審な行動については興味本位で近付いただけとのこと。その後解放するも引続き監視対象として申し送る。 1630 モータープールでボヤ。パジェロの幌が焦げるなど。原因は

2018-10-23 22:32:31
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

■■■1曹が王都で興味本位で買った魔法石が使われていると言う火打ち石。以降使用禁止に。 1700 国旗降下中にマッハ2曹が再び脱走。今回は営門から出た。 1830 ヤクザ兵長と赤土村の村長が警衛所に差し入れをしてくれる。日本で言う唐揚げだった。非常に美味しい。 1945 裏門からマッハ2曹が帰隊

2018-10-23 22:41:08
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

自由に外出が出来て非常に羨ましい限り。 2000 日誌仮纏め 2130 報告書作成 2200 警衛所内水道パイプが破損。待機室から仮眠室まで漏水により被害。外の元栓も破損。止まらなくなる。老朽化甚だしい。全員警衛所外にて所定の勤務を続行。 2350 ■1曹、■■2曹、■1尉の奮闘でなんとか止まる

2018-10-23 22:51:38
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

警衛隊については復旧作業を行いつつ所定の勤務を続行。 異世界派遣隊 総員37名 事故5名 事故の内訳は■3尉以下4名 特別勤務 その他健康状態 異常なし

2018-10-23 22:55:02
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

○月○日 異世界66日目 晴 本日はこの国の特別な祝日だそうで、重要な役人や必要最低限のインフラを保つ人物を除いて全国民が休むことを徹底する日らしい。休まずに仕事をする者や、それにかこつけて犯罪を犯した者は厳しく罰せられるそうだ。それもあって、郷に入っては郷に従え。我々も本日は

2018-10-27 21:55:17
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

警衛隊以外休務となった。とは言っても、外出も許されていないので、一日中異世界の空を見上げるもよし、フェンス越しに異世界を見るも良し、ただ寝るもよし。なるほどクソつまらん1日。日誌も進む。表門も裏門も誰も通らん。時々、現地の家族連れが外柵沿いを散歩しているのを見掛ける位だ。

2018-10-27 22:02:08
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

マッハと■■■3曹が駆け足をしているのを見る。あれは仕事なのではないかとも思うが、趣味であるのだろう。私は絶対仕事だと答えるが。 昼、王都の騎士団連中がやって来る。話を聞くと■1曹や■■2曹と麻雀をするそうだ。彼らも随分と日本語が上手くなった。遂に麻雀まで覚えるとは。

2018-10-27 22:05:48
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

■士長がスマホを見ては元の世界を思い出して、会話に花を咲かせる。SNSに残った呟きや記事で過去の話題を色々教えてくれるが、保全意識はどうしたと思った。まぁ、今更そんなものどうでも良いが。「なんか呟けないっすかね!!」と言いながら画面をタッチし続けている様は見ていて辛い。

2018-10-27 22:10:15
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

私のスマホにも家族とのメールの会話や写真があるが、いつからか見ていない。見るとやりきれなくなるからだ。いつ帰れるかも分からない。帰ることが出来るのかさえ分からない。その恐怖と、家に家族の元に帰りたいと言う感情が混ざり合って、非常に気弱になる。

2018-10-27 22:16:42
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

だから見ない。 表門の■■2曹が赤土村の子供たちと遊んでいる。途中から魚釣村から赤土村に泊まりに来ていると言う子供たちも合流し、警衛所前の地面が落書きだらけになった。いつの間にか、中隊長も合流して一緒になって遊んでいる。 ■■■3曹と■3曹がマッハ2曹を連れてきた。

2018-10-27 22:22:41
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

子供たちが怯えると思ったが、マッハ2曹の脱柵の原因が彼らの餌付けによるものだと分かった。此処での食事では足りず、脱走しては各村々を回って食を得ていたらしい。都会の野良犬か。 夕刻、子供たちが帰る頃と相まって外来に泊まっていた役人たちが外にテーブルを運び出していた。

2018-10-27 22:27:44
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

そこにぞろぞろとうちの隊員も集まって酒盛りを始めた。良い御身分じゃないか。隊員の何人かが銀色に輝く缶を持っている。まだあるとか聞いていない。無くなったんじゃなかったのか。そもそも原則として宿営地内での飲酒はだな駄目な筈なんだよ。何やってるんだお前ら手を振るなバカ

2018-10-27 22:31:56
𝙺𝚢𝟶𝚗@ @01satf

非常に勘弁ならんので一旦日誌の下書きをやめ注意しに言ってくる。由々しき事態である為、致し方ない。職務の一環である。

2018-10-27 22:34:29