sivadさんの紹介された論文。 ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12209714 「甲状腺癌を有する小児および青年における治療因子の評価 4歳から20歳まで女43人男13人の56人。48人全摘4人小児全摘4人葉片切除。 全ホルモン療法。46人ヨード治療。 追跡期間中央値11.0年総生存率55人。 1死は先天性心不全で甲状腺癌と無関係。
2018-10-15 14:53:33ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12209714 「10年無悪化生存34人。 19人再発。当初転移なしは無再発。当初 リンパ節転移者の50%(17人/34人)、当初肺転移者の29%(2/7)再発。当初浸潤のあるもの、陽性マージン、腫瘍位置が再発性に重要。診断時は15歳未満は、当初15歳以上よりも、がんが進展している。
2018-10-15 15:26:33ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12209714 「結論: 小児、青年期の甲状腺癌は、死亡リスクは低いが、再発リスクは高い。 より若い患者はより進行した病状を見せ、再発可能性も高い。 総甲状腺摘出術、リンパ節郭清、術後ヨード療法、甲状腺ホルモン投与および地道な調査が求められる。」
2018-10-15 15:36:14この論文で大事なのは小児青年の甲状腺がん患者の治療後の生存率は100%であるということ。なくなった方たひとりも、その方の死因は甲状腺がんではない。 治療後の予後の心配もない点はとてもうれしい。
2018-10-15 15:40:39若いほどがんは進展してみつかり、再発もしやすいのだけども、術後、転移がんをやつけるためのヨード療法もよく効きき、生存を脅かさない。
2018-10-15 15:45:19ただもう一つ、付け加えると、再発して治療しても、転移のためのヨード治療をしてもよく効くという点からは、その治療が的確ということもあるかもしれないが、 もし治療が不十分場合でも症状を呈さないでいてくれるようながん、という可能性もあるように感じる。
2018-10-15 15:53:59注意点もうひとつ 一般に手術前はがんの可能性しかわからないらしい。また転移しているかどうかもわからない。手術、切除のあと、リンパ節への転移や肺の転移がわかるらしい。 この手術をしてみないとわからないという点は、甲状腺がんの悪性度を事前に知ることへの困難をしめしていると思う。
2018-10-15 16:01:31がんと診断されたら手術する。もしや最悪の場合にそなえることはよいのである。施術後、診断はただしくがんであったがんではなかった、リンパ節に転移があったなかったそのとき、手術してよかった、なくてもだいじょうぶだったがわかる。
2018-10-15 16:05:51しかし、この論文のデータのように、とても治療後の予後のよいがんの場合で、ふだん、あまり心配されず、そのとおり、そのがんで困っているひとが増えるような状況でない場合、
2018-10-15 16:10:13症状のない人を検査する検診というかたちで、無理にがんをみつけだすというのは、手術をしてみないと悪性度がわからないということなのであるから、無理にしなくてもいいように、感覚的に思える。
2018-10-15 16:12:16その感覚をかたちにすると、潜在しているがんをみつける、ということであり、それはつまり人の生涯のうちに発症することのないがんであることがとても強く予測されていて、それをみつけ過剰診断となり過剰治療となるという意味になる。
2018-10-15 16:16:33と思う..