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整備兵氏による「海岸防御の困難性」

対上陸戦というのはひどく困難なものらしい。そりゃ大変だよね。 続き↓ 『整備兵氏による「海岸防御の困難性」その2』 http://togetter.com/li/129614
軍事
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名無し整備兵 @seibihei
さて、某書からの引用。いつもと違ってただの引用なので、余りまとまっていないかも
名無し整備兵 @seibihei
およそ海岸防御作戦は、一般の陸戦と異なる次のような本質的弱点を包蔵している。
名無し整備兵 @seibihei
・・・西欧、太平洋方面を問わず大戦を通じ、防者は机上で考えるように攻者の着上陸を予想される方面や正面を限定して防御準備を整え、不経済性を避けるという理想を実行できなかった。
名無し整備兵 @seibihei
防者は攻者の着上陸方面または正面を見積もり、概定する事はできても、信頼しうる情報上その作戦計画そのものを入手できない限り、これを断定することは不可能に近い。
名無し整備兵 @seibihei
したがって粗密の差はあっても限られた兵力を万遍なく広い海岸線に配備せざるを得なかったし、今後もその傾向は不変であろう。
名無し整備兵 @seibihei
これがため、防者が準備した海岸線の全陣地のうち、実際に対着上陸作戦に利用した陣地即ち利用効率(防御効率)は、予想以上に低く、最も防御兵力に適応した正面(栗林兵団:約20km)を保持した硫黄島でも約50%であった。
名無し整備兵 @seibihei
・・・また上陸点における彼我の兵力比は、概ね平均的に見て、防者の1コ大隊正面に対し、攻者は1コ師団をもって上陸している。これは当時の大隊の防御正面幅と師団の上陸正面幅がほぼ一致していた場合が多かったせいもあるが、防者がその正面に徹底した重点配備を取りえなかった事実を否定できない
名無し整備兵 @seibihei
海岸防御の困難性は、さらに攻者の欺騙・陽動の成功率が100%に近いほど高いという史実である。
名無し整備兵 @seibihei
攻者が・・・防者を欺騙または牽制し真企図を秘匿するのに対し、防者は不安焦燥、過敏な警戒心及び敵の過大視等受動の立場にある戦場心理のせいもあってこれにかかりやすかったといえよう
名無し整備兵 @seibihei
一般に海岸陣地は、海上と空中からの目視が容易であり、且つ大部隊の上陸に適する海岸の地質は砂浜が多く、いくら堅固なベトンのトーチカを作っても・・・破壊され、またたとい破壊を免れても銃眼が土砂で埋められて射撃不能となり・・・ほとんどその日のうちに全滅に近い損害を受けて崩壊した。
名無し整備兵 @seibihei
また上陸海岸を側射するために海岸の岬等に配備された砲台や陣地も、事前又は射撃開始後間もなく、或いは攻者の上陸後1~2日以内に制圧された
名無し整備兵 @seibihei
・・・水陸両用戦車等により乗車上陸を主用する上陸軍に対しては、海岸は相対的に障害であり、かつ戦力分離等無視できない弱点を持っているが既に決定的弱点ではなく、攻者は乗車及び下車攻撃を併用しつつ海岸陣地を撃破又はろ過して一挙に海岸堡を占領した。
名無し整備兵 @seibihei
着上陸前の砲爆撃に対する海岸陣地の強度は、予想以上にもろいものであり、グアム島の場合砂浜築城の野戦陣地の約90%以上が破壊され、機関銃座・火砲掩体の約50%が壊滅し、硫黄島もこれに近い損害を被った
名無し整備兵 @seibihei
また主上陸点に対する防者の戦力集中のため、新しく投入した部隊の戦闘は、いきおい遭遇戦的となり、より有利な防御戦闘の特質を発揮できず過早に兵力を消耗し、グアム島の場合D日中に各級指揮官以下70~80%に達する戦闘消耗を生じている。
名無し整備兵 @seibihei
海岸陣地の本来の目的は、第1次上陸軍の半渡に乗じ、これを海岸付近で撃滅するにある。ところが・・・本来の目的の他に防者主力の攻勢の支とう又は攻勢準備陣地を兼ねさせる目的を付加させる考え方があった。
名無し整備兵 @seibihei
これは既述の様に海岸陣地の脆弱性から見て、過望であったと思われる。
名無し整備兵 @seibihei
準備期間と資材・労力・地質等の面からも最も条件の良かった硫黄島でも、中隊拠点を地下坑道で連接した大隊拠点を構成できず、したがって戦術単位たる大隊の組織的戦力を十分に発揮するには至らなかった。
名無し整備兵 @seibihei
大隊本部と第一線中隊間の電話連絡は、逐次途絶し、日本軍の無線機は米軍の通話が(混線で)入って役に立たず・・・頼みとする伝令も行動中相継いで戦死し、大隊以下の部隊相互の通信連絡はほとんど不可能であった
名無し整備兵 @seibihei
機雷は秘匿性と持続性があり、その密度に比例して効果があった・・・しかし水際付近の障害物は・・・秘匿性に欠けるので、攻者に対しそれを排除するための手間と時間を強要し、且つその上陸企図を・・・暴露させる効果は認められても、
名無し整備兵 @seibihei
その構築に要した資材・労力・時間の割には、実質的な効果は認められなかった。
名無し整備兵 @seibihei
海岸陣地の内陸の反斜面等に秘匿且つ掩蔽されていた長射程曲射火器は、攻者に対し相当の損害を与えている。・・・しかしこれらの曲射火器も装甲自走力を欠いていたので、軽快な陣地変換ができず、射撃を開始すれば、直ちに敵機に捕捉され、逐次破壊されるのが一般的な状況であった。
名無し整備兵 @seibihei
上陸初期における彼我の戦力には圧倒的な開きがあり、ほとんどの上陸作戦に於いて攻者は、主として艦砲・航空の支援と第一線歩兵に続行して上陸した戦車・砲兵等の火力をもって比較的容易に防者の海岸陣地を突破し・・・先ず内陸作戦の基地とするための海岸堡の設定・確保に努めた
名無し整備兵 @seibihei
これに対し防者は・・・広正面防御であり、攻者の上陸正面における防者の海岸陣地1コ大隊あたりの防御正面幅は、最も適応していた硫黄島でも1~3.5km、最優良装備のビアク島では約14kmに及び、平均約6kmであった。
名無し整備兵 @seibihei
・・・(航空攻撃により)昼間における逆襲又は攻撃のための部隊移動はもちろん、単独兵といえども地上行動は自滅を覚悟しない限り不可能に近かった。
だよもん(狐耳 @V2ypPq9SqY
そういや硫黄島でも昼間に陣地変換しようとした砲兵まるごと食われたな 航空攻撃で
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コメント

tera045 @tera9719 2011年4月25日
津波対策に通じるものを感じる
棒人間ひろ @bouninng 2011年4月25日
今日はここまで。[整備兵士による「海岸防御の困難性」]
棒人間ひろ @bouninng 2013年8月23日
タイトルをちょこっとだけ修正しました
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