ある日のドラゴンボール談義TL。
- ttt_cellule
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この記事に「20年前に流行った漫画を読むことにどれほど意味があるのか」と書かれてるが、現代社会はドラゴンボールが作ったルールからまだ脱却できていない。それどころか10年前くらいにやっと追いついたとさえ言える。 twitter.com/lig_j/status/1…
2018-10-16 14:42:42【新着記事】 『ドラゴンボール』を読んだことのない僕が、先輩に反論するために全巻読了した結果 liginc.co.jp/429028 アシスタントエディターの八が、先輩に反論するため、26歳にして初めて『ドラゴンボール』を読み、当時ヒットした理由やゆとり世代の自分がハマらなかった理由を考えました。 pic.twitter.com/1Ql4dUUnJs
2018-10-14 12:00:00ドラゴンボールの世界観が甘く入り込めないという批判はそうかもしれないが、ドラゴンボールの世界観はきわめて汎用性が高く、抽象的に作られている。 ドラゴンボールは「設定」などという、どっかの誰かが頑張って作った世界の構造ではなく、現実世界を現実とはかけ離れた描き方で描いている。
2018-10-16 14:46:08入り込めないってのは言ってしまえば、現実の上に誰かが作った誰かのルールの中でしか生きていけないことの表れだ。 また、ドラゴンボールの時間経過は現実的な技術の進歩が先回りして描かれている。例えば「気」の概念や「舞空術」などがわかりやすいだろう。
2018-10-16 14:50:41ドラゴンボールの序盤では「気」とは「気配」や「エネルギー」のことを指していたが、中盤からは「どこに誰がどのような状態でいるのか」ということを表す概念に変化した。 これはインターネット技術により、一般人が情報発信できるようになった世界の概念に相当する。
2018-10-16 14:54:02また、「舞空術」の一般化はドラゴンボールの世界の地球を一気に縮めた。それに伴い、「ドラゴンボール集め」は命懸けの冒険ではなくなり、ちょっと面倒な作業へと変化した。 情報についても物理的な運搬についても現実世界でこれと同じようなことが起きるようになった。
2018-10-16 14:57:55ドラゴンボールが面白く読まれていた理由なんて「過去や現在から現実的な未来までを抽象的に描いているから」であって、それ以外はあくまでも要素の1つに過ぎない。 僕はそれができる作家を他には知らない。 ドラゴンボールの世界が終わらないのはそのため。
2018-10-16 17:27:38『DRAGON BALL』バトルの射程を、漫☆画太郎マンガを通じて把握したタイプ。リアルタイムでの当初の感想は、「ジョジョと比べてパワーが数値とか…」みたいな、今なら『ONE PIECE』苦手勢に相当する発想で、「初期の冒険はいいけど天下一武闘会以後はちょっと」と考えていたものだ。今は違う。
2018-10-16 15:13:26ドラゴンボール、リアルタイムの頃の思い出は、フリーザ編ですっかり飽きてちゃんと読まなくなったけど、ミスターサタンが出てきて「好き(はーと)」となって、最後の方は割と読んでたような
2018-10-16 21:16:22ドラゴンボールを読んでみたがあんま面白くなかった、という例の若い人の記事を読んだ。話が行き当たりばったりで、世界観の作り込みが足りないから没入できない、とかあった。まあそういう完全にパッケージされた世界観を提供するってのは、後に定型化したやり方なのよ、と思う。エンタメの歴史。
2018-10-17 00:45:12世界観の作り込みが足りないといえば、僕の大好きなBASTARD!!で、あれなんかは作者のいろんなフェチだけが原動力で、連載しながら世界観を作ってくこと自体が展開になってて、しかもそれがエヴァの影響とかもあって破綻して頓挫、という。それがいいんだよなあ。
2018-10-17 00:49:16BASTARD!!はすべてが作者の部分対象の寄せ集めで、すべてが臆面もなく堂々たる黒歴史、という感じがすばらしい。そうであるにもかかわらず作品として成立しているのはひとえに画力による。
2018-10-17 00:53:07鳥山先生の登場まで、漫画絵のディフォルメというと細かいディティールは省いて簡単に単純に描く、というのが一般的だったんじゃないでしょうか。
2018-10-16 18:36:21それを、鳥山先生はキャラの歯並びからベルトのバックル、服のステッチ、靴紐まで克明に描きながら寸の詰まったディフォルメを施し可愛く描いて見せたわけです。それもキャラだけでなく森羅万象すべてを。当時はそこにみんなビックリしたんじゃないかなと思います。
2018-10-16 18:39:57当時の漫画って、少年漫画もなんだかんだで70年代の劇画調を引きずっていたけど、鳥山明の絵って、そういうのを刷新した新鮮さがあったんではないだろうか。
2018-10-17 09:48:54鳥山明の絵が漫画界全体にどれだけ影響力があったかはわからないけど、物事を変える力を持ったものって、その力が大きければ大きいほど(後の世代では当たり前になるので)後世になかなか伝わらない、みたいなのはあるんだろうな。
2018-10-17 09:53:30でも下の世代に影響のあるサイヤ人以降って、イーストウッドやスーパーマンやピンナップガールがそのまま出てくる「アメリカっぽさ」が完全に消えた契機でもあるのかな(亀仙人やブルマはアラレちゃんとかと連続的に見れる)。
2018-10-17 09:59:01そうか。『ドラゴンボール』のナメック星人以降というのは、それまでの敵が熊とか犬とか実在の動物をモデルにしていたのに対して、ナメクジ的なものというか、人でありながら不定形で再生可能な、つまり「原形質的なもの(エイゼンシュテイン)」が導入されたということなのではないだろうか。
2018-10-17 10:02:06それは、同じく80年代のスプラッタ・ホラーで顕著になったような、不定形なモンスターのあり方とも対応しているが、それは特定の地域的神話(ドラキュラとか狼男とか)からの脱却だったともいえる。ある時期からのドラゴンボールも、同じようにキャラクターを抽象化=グローバル化したといえるのかも。
2018-10-17 10:07:17