ある日のドラゴンボール談義TL。

ドラゴンボールについて。 ただし終わり頃、唐突に寄生獣の話になってしまう(すまぬ) こちらもどぞ。ドラゴンボール註解1 https://togetter.com/li/1011396
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千葉雅也 Masaya Chiba @masayachiba

僕はそもそもアラレちゃんを愛読しててそこからの流れとしてのドラゴンボールだからなあ。初期に思い入れがある。グローバル化以前のドラゴンボール。レッドリボン軍とか。おじさんですね。

2018-10-17 10:16:09
ハートブレイクハートブレイク @queequeg

ドラゴンボール、絵のうまさはもちろんとしてというか、あの画風であることと不可分なストーリーテリングの水準というものがあると思うので、やっぱりそういう意味で端的に発明だったと思うのだけれど、それでもあえて絵と切り離してストーリーを考えるならば、

2018-10-17 18:47:06
ハートブレイクハートブレイク @queequeg

実は普通に悟空というキャラクターが人物造形として斬新だったというのが大きいのではないかなあという気がする。完全に善悪の彼岸に立った存在としてのヒーローっていう。いや、どこまで画期的だったかよくよく考えるとなかなか難しいが。

2018-10-17 18:50:01
ハートブレイクハートブレイク @queequeg

浦飯幽助とかゴン=フリークスとかもその系譜上にあると思うのだけれど、なんかやっぱ悟空がいちばんやばいものに触れてた感じがあるんだよなあ。

2018-10-17 18:52:41
畠山宗明 @gilledwhale

原形質性について、それを純粋に体現しているのは『ワンピース』のルフィの「ゴム人間」という設定だなと思ったけど、今の時間軸で考えていたら、藤子不二雄の『怪物くん』ってルフィの先行形態だよなと急に思った。

2018-10-17 10:44:56
白江幸司 @ttt_cellule

原形質性が漫画へと大規模に導入され、際立ったケースが寄生獣ですよ(という原稿を書いた)

2018-10-17 11:32:11
白江幸司 @ttt_cellule

ピッコロ大魔王以後は土地伝承に登場する怪物を採用せず、露骨なハリウッド映画引用がなくなるという畠山さんの指摘、ドラクエのモンスターデザインが海外TRPGモンスターのデフォルメから始まり、ゲーム終盤ではラスボスなど独自造形をやるしかなくなったのと並行してるんじゃないかな。

2018-10-17 11:39:31
白江幸司 @ttt_cellule

ピッコロ大魔王(ナメック星人)導入以後は、和製SF漫画っぽい枠をうまくやっていくが、フリーザ編で終われなかったため、セル編でレッドリボン再登場、ナメック星人をはじめとする既存キャラ特製のリミックスのようなセルの登場、

2018-10-17 11:42:50
白江幸司 @ttt_cellule

エドワード・ファーロング(ターミネーター2のジョン・コナー役)からトランクスを、シュワルツェネッガー映画から人造人間16号を生み出し、シリーズ全体をエミュレーションして乗り切ろうとする。 セル編ブウ編は、作品要素が再帰的に取り上げられる折り返し以後なんだよね。

2018-10-17 11:43:25
白江幸司 @ttt_cellule

DQは3ぐらいからラスボスがバイオ系の複合になるんだけど、これはFFや当時のシューティングゲームのデカイ敵と同じで、80年代ハリウッド映画のバイオ系クリーチャーの導入なんだよね。それらを経た後でピッコロは「人型にうまく落とし込んだ」ケースなんじゃないかな(そこでアメコミ要素の参照)。

2018-10-17 11:49:09
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule そういえばその後も映画参照ありましたねw既存枠の再帰的な回帰と考えるとわかるし、『ターミネーター2』も敵がアンフォルム化したのでw

2018-10-17 11:47:01
畠山宗明 @gilledwhale

そうか。『ターミネーター2』もあるか。しかしキャメロン自体、後に『アバター』に帰結するように、グローバルな視座を模索してた人なので、アメリカかグローバルかというのは難しいな。例えば『アビス』では既にターミネーター2みたいなクリーチャーが出てきてる。

2018-10-17 11:51:27
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale ただ「80年代のバイオ系クリーチャーからの差異化」でエポックメイクを見るのはわかりますね。なお、寄生獣はバイオ系との対比においてパラサイトの物質性が、爆発破壊との対比においてフォルム切断で印象付けていて、後藤はシュワちゃんの改造で生まれてると思います。幽遊白書もこれに近いライン

2018-10-17 11:53:57
白江幸司 @ttt_cellule

「80年代ハリウッド映画におけるクリーチャーなどの造形的イマジネーション」と「それとの差異化において台頭した90年代以後の漫画の(少年誌・青年誌系の)造形的イマジネーション」って掘り下げたいんだけど、参考文献がうまく見つからない。

2018-10-17 11:56:21
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule なるほど。寄生獣は戦闘形態において物質性と再接続しますよね。キャメロンによる映画化の噂もあったし。ところで後藤はシュワちゃんというか新型ターミネーターの方では?ピシュンピシュン走るとことか。戸愚呂兄はシュワちゃん+松田優作だとは思いますが。

2018-10-17 11:58:32
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale 後藤初戦闘が露骨にT2意識してると思いますが、「力任せの合理的思考」による問題解決という要素自体がシュワルツェネッガー映画にあるとして(入江的シュワ理解)、「マッチョメンが知的に見える」というのを作中で組み立て直したのが後藤じゃないかなと。サイコパス的知性の先駆としてのシュワですね

2018-10-17 12:04:35
白江幸司 @ttt_cellule

そうそう、関心を持ってない、感情の表明が希薄な姿がその切断性によって「よりスマート」に見えるわけ。90年代のサイコパス表象(ex.レクター博士)の影響下にあるから知性のモメントが独特に圧縮されている。 twitter.com/gilledwhale/st…

2018-10-17 12:11:46
畠山宗明 @gilledwhale

なるほど。ある種の無関心・無表情の徹底が知性の所作に見えるのは興味深いですね。 twitter.com/ttt_cellule/st…

2018-10-17 12:09:28
白江幸司 @ttt_cellule

まあ腹案としては田宮・後藤・ミギーでカント的「諸能力の争い」をみる議論も考えていたんですが、カントパワー不足のため、やめました。

2018-10-17 12:12:31
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale Aと島田の頃は「不審者」「キモい同級生」なんだけど、後藤にいたって「ショパンを弾く正体不明マッチョメン」へと変容する。

2018-10-17 12:18:49
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule 今回の一連の議論でいうと、寄生獣の意味を問い始めたあとのキャラクターというか(田宮良子も哲学的なキャラになるし)、最初から計画されていた感じはしないですよね。

2018-10-17 12:53:04
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale そうですね。島田編まではヤンキーとの抗争が「人間社会」の局面になってたんです。他人の目があるから戦闘に移行できないという縛りが、島田とのやりとりで出てくる。広川が登場してからは人間社会VS寄生生物たちの集団性に移行し、かつ、

2018-10-17 12:57:39
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale 当初の「地球による人類半減プログラム」っぽいアイデアを放棄することで、その語り部になりえた田宮を真っ先に退場、次いで広川を殺して、最後に集団による食料インフラを失った後藤が自由になり再戦、というふうに軌道修正が起きてるんでしょうね

2018-10-17 12:59:03
白江幸司 @ttt_cellule

@gilledwhale 田宮が教師をやめることで、学校外の舞台へと拡張する媒介者になっていくんですが、その配置で見ると島田戦は中間にあって、警察も登場し人間の組織との戦いになるんですね。で、田宮の要素の別の拡大として広川と後藤が生まれたんだろうなと。

2018-10-17 13:09:34
畠山宗明 @gilledwhale

なるほど。ある種の無関心・無表情の徹底が知性の所作に見えるのは興味深いですね。 twitter.com/ttt_cellule/st…

2018-10-17 12:09:28
畠山宗明 @gilledwhale

@ttt_cellule だんだん社会化されていき、最後にしかし実存の問いに向かうんですね。やはりよく出来てるというか。

2018-10-17 14:44:45