老子をちょっと読んでみた

素人の戯言
2
野原燐 @noharra

#老子 道の道とすべきは、恒の道にあらず。 日常生活の常識を洗練させたものと〈道〉は違うものだと言う。わたしもそう思う。仁斎の思想とは違う。

2018-03-02 22:54:27
野原燐 @noharra

#老子 2章 天下皆、美の美たるを知るも悪なるのみ。 これは羽生某選手のような五輪選手のことではない。優れた選手は自分の身体を腺の一本一本から知り尽くしておりその上で、それを忘れ、完璧なパフォーマンスを達成できる。しかしそうでない人は結果だけ求めるので、身体を痛める。

2018-03-03 08:22:22
野原燐 @noharra

#老子 3章 賢きをとうとばず、民を為さざらしむ。 東大出がよくやるように、法やおためごかしのヒューマニズムによって、民を一定の方向に向けようとするのはダメ。

2018-03-03 08:27:45
野原燐 @noharra

#老子 4章 有名な「和光同塵」だがよくわからない。光をやわらげてちりに交わるの意》自分の学徳・才能を包み隠して俗世間に交わること、とあるがこれでは有難くない。 世界は光でありそのなかの塵だ。

2018-03-03 08:39:19
野原燐 @noharra

#保立老子 では、星空の観察と瞑想を語っているのだと読む。 その鋭を挫き、その粉を解き、その光を和らげて、その塵に同ず:「彗星のような鋭い光をくじき、密集した星雲を分けほどき、遍満する光を和らげ、塵のように細かなものまで及んでいく。」宇宙感覚は魅力的だ。

2018-10-20 18:34:05
野原燐 @noharra

#老子 5章 「天地の間は、あたかもふいごのようなものではなかろうか。その中は虚無であるけれどもその働きは無尽蔵で、動くにつれて次から次へと万物が生み出されてくる。(池田知久。老子・講談社学術文庫P775)」

2018-03-03 08:45:02
野原燐 @noharra

#老子 6章 谷神は死せず、是(これ)を玄牝(げんぴん)という。 宇宙には根源があり、それは巨大な女陰と考えられている。 (最初に好きになった言葉だ。)

2018-03-03 08:50:01
野原燐 @noharra

#老子 7章 天は長く、知は久し。老子においては天地は始まりを持たないのかな。 荘子では「俄にして無あり」からはじまる(みたい)。

2018-03-05 21:01:31
野原燐 @noharra

#老子 8章 上善水ににたり。上善如水っていう新潟県の清酒はここからきてる。 水は善く万物を利して争わず、衆人の悪(にく)む所に居り、故に道に近し。 低いところに居る=衆人の悪む所なのかな、ちょっと変。

2018-03-05 21:01:43
野原燐 @noharra

#老子 9章 金玉室にみつれば、これを守るものなきなり。金玉財宝が室内に満ち溢れてしまえば、いつまでもこれを守り通すことはできない。 現在の資本主義においては、金玉財宝はただの数字とかbit列。でも一瞬で消えることはなく少しづつ増え続ける。

2018-03-05 21:01:54
野原燐 @noharra

#老子 10章 「理知や欲望という心中の穢れを祓い清め、深く世界の本質を諦視して、知・欲から来る心の病いなどから逃れていたいものだ。」池田知久訳p779講談社学術文庫

2018-03-10 07:58:23
野原燐 @noharra

#老子 11章 器というものは粘土をこねて作るのであるが、そのまん中には無のくぼみが空いている。また部屋も戸や窓をくり抜いて作るが、そのまん中に無の空間が空いている。車輪も同じ。このように「有の以って利を為すは、無の以って用を為せばなり」

2018-03-10 07:58:36
野原燐 @noharra

#老子 12章 五色令人目盲。五音令人耳聾。五味令人口爽。 五色、五音、五味すなわち美しいもの、美しい音楽、美食は人の心を狂わせる。これをもって、聖人は(政治を)腹の為にして、目の為にせず。

2018-03-10 08:28:32
野原燐 @noharra

#老子 13章 「地位・財産という大きな災いを身体のように貴(とおと)ぶとは、どういうことか。一体、わたしに大きな災いがあるのは、身体があればこそである。もしもわたしに身体がなければ、何の災いもあるはずがない。」池田知久訳p782講談社学術文庫

2018-03-10 08:29:01
野原燐 @noharra

#老子 14章 之を視れども見えず、之を名づけて微(こまか)しと曰う。 之を聴けども聞こえず、之を名づけて希(かすか)と曰う。 之をなずれも得ず、之を名づけて夷(おぼつかな)しと曰う。 ここに〈道〉をとらえるきっかけがある。

2018-03-10 08:29:18
野原燐 @noharra

#老子 16章 虚(むな)しきを致すこと極まり、静(しず)かなるを守ること篤ければ、万物並びに作(お)こり、吾以ってその復(かえ)るを観るなり。 池田知久p785講談社学術文庫

2018-03-10 08:29:47
野原燐 @noharra

#老子 17章 太上(国家の統治者)で最善は、人民に知られているだけ、次、人民に親しまれている、次、人民に畏れられている。最下位は人民に侮(あなど)られている。 侮るべき君主にいつまでもすがりつくネトウヨのことまでは考え及ばなかった、老子も!

2018-03-12 21:54:18
野原燐 @noharra

#老子 18章 大道廃れて、すなわち仁義有り。知恵出でてすなわち大きな偽有り。 有名なフレーズだが仁義や正義を否定してしまえばネトウヨになっていまう。どう理解するか?(サバルタン的)ものの本来のあり様を尊重するのが道。硬直したヒューマニズムや正義はだめ。

2018-03-12 22:04:16
野原燐 @noharra

#老子 19章 聖を絶ち知を棄てれば民の利は百倍す。仁を絶ち義を棄てれば民は孝慈に復す。巧を絶ち利を棄てれば、盗賊有ることなし。 現在の経産省・コンサル系のカタカナを散りばめた「知・巧・利」を全部拒否する方が、人民は幸せになる。

2018-03-12 22:10:36
野原燐 @noharra

#老子 20章 「わたしはつくねんとしてまだこの世に姿を現す前の状態にいる。あたかもmだ笑うことを知らない赤ん坊のようでもあり、またぐったりと疲れはてて帰るところのない者のようでもある。誰しもみなあり余る財貨を持っているけれども、わたしだけは貧乏だ。池田p790

2018-03-12 22:18:54
野原燐 @noharra

#老子 21章 道というものはぼんやり(恍)おぼろげ(惚)。そのなかに象(かたち)が生まれる。おぼろげ(惚)ぼんやり(恍)。そのなかに物(もの)が生まれる。中に情あるかな。その情はなはだ真なり、その中に信あり。 古事記「国稚(わか)く、浮かべる脂の如くして水母なす漂へる時」に類似?

2018-03-12 23:51:06
野原燐 @noharra

#老子 22章 役に立たなければ放置され、人生をまっとうすることができる。 くぼんでいれば、満たされる。少なければ則ち得る、多ければ則ち惑(まど)う。(世間の競争基準やそれを受け入れ努力することの方が害が大きい)

2018-03-18 23:03:51
野原燐 @noharra

「また宣長は、老荘思想は間違っているとも言っている。人間は無為自然であるべきだという老子・荘子の思想を、複雑極まる現代社会に「復古」させよ、という主張を宣長は認めない。こうした現代社会になったのも、全ては「神」の所為によるのだから、現状は現状のまま肯定せよ。これが宣長の主張。

2018-03-24 07:15:17
野原燐 @noharra

sankei.com/column/news/17… より 宣長思想は老荘思想の一種と考えうる、としか思えない。荘子の「道」を「神」と言い換えただけだろう。

2018-03-24 07:17:56