〝大倉先輩と戸惑い彼女〟

流空 @ri0_0kuu

@qk 〝大倉先輩と戸惑い彼女〟 pic.twitter.com/M1VgWY8HBF

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前に部活の先輩である大倉先輩に突然告白された。された時はびっくりして固まっちゃったけど気付いたら「…はい」って答えちゃってて、それ以来大倉先輩と付き合ってる。…けど大倉先輩はとにかくモテて仕方が無くて、恐れ多くて周りに付き合ってるなんて言えないし、…それにもう一つ #エイトで妄想 pic.twitter.com/AF7PzujSJo

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『大倉くん！』「ん？」『ねえねえ今日暇？』「あ、暇暇」『帰りカラオケ行かない？』「うわめっちゃ行きたい」大倉先輩は女の子に抵抗が無い。別に〝たらし〟って訳じゃなくて、誰にでも分け隔てなく絡む感じ。だから余計に何も言えないし、そもそも私彼女だっけ？って思う事がある #エイトで妄想

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でも、『〇〇ちゃんごめん、今日一緒に帰られへんわ』「あ！全然！全然大丈夫です」『ごめんな』先輩と話すと先輩は私を彼女のように扱ってくれるから、そこでやっと私は大倉先輩の彼女だって思い直せる。…まあ理由が理由だけど、女の子と遊びに行かないで下さいなんて絶対絶対言えない #エイトで妄想

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先輩本当に自覚ないのかな、って思う。だって今は部活の休憩時間だよ？同じ部屋にいるの。しかも私の目の前。理由がそれでも別に問題ないって思ってるのかな、大倉先輩に帰りを断られてからずっと悶々と考えてたらトントンと肩を叩かれた。「ん？」と後ろを振り向いたらまるちゃんだった #エイトで妄想

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「まるちゃんどうしたの？」『この曲で聞きたいことあってん』「うん、どこ？」軽音部だからそれぞれバンドを組んでて、私とまるちゃんは同じバンドだから二人で話し込む。しばらく話し込んでたら突然まるちゃんが思いついたように『あ、そういえばそろそろ〇〇ちゃん誕生日やな』って #エイトで妄想

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そう、誕生日。私の誕生日はもうすぐ。だけど大倉先輩はそんな事知らない。というか私が教えてないだけなんだけど、「私もうすぐ誕生日なんです！」って言えない。…彼女なんだから言ってもいいはずなんだけど、大倉先輩にはなんだか言えなくて、『良い一日にな？』ってまるちゃんは言うけど、多分無理

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誕生日を言えない理由は他にもあって、軽音部には大倉先輩目当てで入部してる女の子が沢山いる。むしろその人達しか居ないんじゃないかってくらい。尚更なんでこんなに居る人の中から私って感じだけどそれは置いといて、さっきの私と先輩の会話とか一緒に帰ってる所をその女の子達に見られてるという事

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まだ今の時点では『大倉先輩と付き合ってるの？』とかあからさまな嫌がらせはまだ受けてないけど、いつ来ても可笑しくない…はず。内心それがもう本当に本当に怖くて、女の先輩に話しかけられるだけで、ああもうごめんなさい！って心臓がバクバクしちゃう。…そんな中で祝って貰おうなんて無理でしょ？

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私と大倉先輩が良い感じになってる事を知ってる女の子達は身を引く所か、あの子がイケるなら私も的な感じでガンガン攻めるようになっちゃって、あれから大倉先輩と一緒に帰ることは全くと言っていい程なくなった。しかも理由は『女の子らに遊ぼうって誘われてん』って大体それ。 #エイトで妄想

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ああもうこれ言えない、私の誕生日があと一週間後なんです〜〜！なんて…そもそも私が大倉先輩に話し掛けようと思っても周りには遮るように女の子達が取り巻いてて、会話すらここ最近出来てない。はあ、ってため息をついてたら『どしたん？ため息ついてもうてるやん』ってまるちゃんが頭をぽんと叩いた

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部活中だから大倉先輩の女の子への対応が直接見えて、まるちゃんに励まされてもやっぱり項垂れちゃう。「もう私だめだ…」『これは想像以上の出来やな…』「まるちゃんもうほっといて…」『死んでるやん』も〜よしよしってずっと頭を撫でてくれるまるちゃんの手が心地よかった #エイトで妄想

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まるちゃん本当に優しいねって返そうと思ったら『まる』ってどこからかまるちゃんを呼ぶ声が聞こえて、「まるちゃん呼ばれてるよ？」って言ったら『あ、大倉先輩やわ』って言い出して、え？大倉先輩？って思って大倉先輩の方を向いたら大倉先輩はまるちゃんじゃなくて私を むすっとした顔で見つめてた

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え？なんで目合ってるの？って焦っちゃうけど、大倉先輩の周りの女の子達は『え〜なんで丸山くん呼んだの〜？』とか言って大倉先輩の腕に抱き着いてる。…うわ、見たくないって咄嗟に思っちゃって未だに目線を送ってくる大倉先輩から目を逸らしてしまった #エイトで妄想

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大倉先輩、嫌がる様子すら見せてなかった。…もしかして満更でもないんじゃないの？って気付いたら思考が悪い方に向いちゃってて、今の私すっごく性格悪い。今日、大倉先輩と帰る予定じゃなくて良かった……なんて変に安心しきってその後は何も考えないように部活に集中してた。 #エイトで妄想

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部活の終了時間が来て、皆お疲れって言いながら解散し始めた時『今日一緒に帰らへん？』って突然後ろから話しかけられて、誰？って思いながら振り返ったらまるちゃんだった。「あ、いいよ！帰ろ！」『え？ほんま？久しぶりやなあ一緒に帰るん』「ほんとだよね、寄り道しちゃう？」『おっええなあ』

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もしかしたら大倉先輩が女の子達から誘われないで一緒に帰る事があるかもしれないって思って今まで他の人の帰りの誘いを断ってきたから、誰かと一緒に帰るなんて久しぶりでちょっとスキップしたくなる気持ちを抑えながらまるちゃんと並んで歩いてたら、『っ〇〇ちゃん！』って大きな声。 #エイトで妄想

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「っえ？」この声聞いたことある。でも居るはずないのにって思いながら振り返ったら大倉先輩が肩を上下させながら焦った様子で立ってた。「ど、どうしたんですか？」『…どうしたって』「…女の子は…？」『…今から行く…けど、』「…？」遠く離れた距離から先輩が段々と近付いてくる #エイトで妄想

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ようやく距離が近付いた時 ちら、と大倉先輩が隣に居るまるちゃんを見た。『…まると帰るん？』「あ、はいそうです」『…そうなんや』大倉先輩どうしたんだろ？って隣に居るまるちゃんを見たら、まるちゃんも不思議そうな顔をしてる。本当にどうしたんだろって思ってたら遠くから『大倉く〜ん！』って

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先輩の後ろから女の子達の声が聞こえて、大倉先輩を呼びに来たんだってすぐにわかった。…でも先輩は複雑そうな顔をしたまま動かない。「…先輩行かないんですか？」『っあ、おん行く』「じゃあまた」『…またな』先輩はちょっと戸惑った顔のまま私の頭をポンと撫でてから女の子達の方へ行ってしまった

流空 @ri0_0kuu

『ごめんな、今日も帰られへん』「はい分かりました。」不思議な大倉先輩を見た次の日。なにか変わるのかな？って思ったけど大倉先輩から言われたのはいつも通りの言葉だった。まあもう慣れちゃってるからいいかななんて思ってたら『…まるちゃんと帰るん？』って言われた #エイトで妄想

流空 @ri0_0kuu

「…まるちゃん？」『…ごめん、まるやわ…〇〇ちゃんに引っ張られてもうた』「ですよね、びっくりしちゃいました」あはは、なんて二人でちょっと笑いあってたけど、しばらくしてからシーンと空気が流れた。『…で？』「え？」『まると帰るん？』「あー多分？」『…ふうん』…突然なんか怒ってる…？

流空 @ri0_0kuu

『そうなんや』さっきまで笑いあってたのに突然突き放されるような言葉を言われて、え？しか出て来なかった。「…だめですか？」『だめっていうか』「…？」『…や、なんもない』「え」結局冷たいまま部活の女の子達に囲まれに戻っていってしまって、残された私は放心状態だった #エイトで妄想

流空 @ri0_0kuu

なにあれ。あんなに突然不機嫌になる？ついさっきまで笑いあってたのに？…まるちゃんと帰るのがだめなわけ？大倉先輩は女の子達と遊んでるのに？疑問になりつつも女の子達に向けてにこにこ笑ってる先輩から目を逸らしてたまたま傍に居たまるちゃんに話しかける。「まるちゃん今日も一緒に帰ろう？」

流空 @ri0_0kuu

『お、ええよ。…けど先輩いいん？』「え？なんで？」『昨日あかん感じやったやん』「ああ、気にしないで」女の子達にはもちろん、まるちゃんにすら大倉先輩と付き合ってる事を言ってないから昨日の会話がどうにも不思議だったみたいで心配されたけど、先輩は女の子と居るんだからいいよね？