カップケーキが遠ざかって、また焦ったような表情を見せる先輩。「…甘い物苦手なんですよね?」『ちゃう、あれは、』「無理しなくていいですよ」先輩から遠ざけたカップケーキをそのまま鞄にしまおうとしたら、その腕をガッと掴まれて動かせない。先輩の方を向いたら困った顔をしてる。 #エイトで妄想
2018-12-07 00:25:54『〇〇ちゃんのやったら何でも良い』「…でも」『俺はそれが欲しい』「美味しいか自信ないし」『関係ない』「他の子の物みたいに綺麗じゃないですよ?」『〇〇ちゃんが作った事が重要やねんて』「…」『お願い』いっぱい貰ってるはずなのに〝私〟って事にこだわってくれた事が嬉しくて。#エイトで妄想
2018-12-07 00:33:17そんな些細な事でも幸せな私は先輩の前に遠ざけたカップケーキを差し出した。そしたら先輩は嬉しそうにそのカップケーキを受け取って、『有難う、めっちゃ嬉しい』って言いながらさっきのまるちゃんみたいに眺めてる。「…あんまり見ないで下さい」『見る』「先輩」取り上げようとしたら慌てて隠す先輩
2018-12-07 00:39:34『取るのはあかん!』「…いびつな形を見られたくないんです」『え〜?そう?』そう言うとまたジロジロ見出す先輩。「…先輩がいっぱい貰った物よりも下手ですもん」『…あ』ここぞとばかりに、昼に言われた先輩の〝いっぱい〟って言葉を使ったら先輩は、しまったって顔に変わった #エイトで妄想
2018-12-07 00:44:35『ごめん』「…断りにくいですもんね」『いや、次からちゃんと断るから』私の明らかな嫉妬も先輩はちゃんと受け止めてくれて、少し暗くなってしまった私の頬をそっと撫でた。『〇〇ちゃんは特別やから』そう言い聞かせるように私に言った先輩は、廊下なのにしゃがんだまま顔を近付けて、私に口付けた。
2018-12-07 00:50:05突然の事にびっくりして固まってしまったけど、唇が離されてから「っここ廊下!」って言おうとしたら『これのお礼』って言いながら私にカップケーキを見せつけてきた先輩。…この人にはいつも置いていかれる…って思ってたら『よし、帰ろか』って言いながら先輩が立ち上がって私の前に手を差し出した。
2018-12-07 00:56:13目の前に差し出されたその手を掴んで立ち上がると、私の制服をそっと手直ししてくれた。その後先輩は私の手をもう一度掴む。けどさっきと違うのが、指と指を絡めるように手を繋いできて。そのまま離さずに隣に並んで歩き出す。『これ食べずに飾っとこ』「やめてください」fin #エイトで妄想
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