ゆるゆる高校生活

メル🐰 @9Mel___

ひょっこり出てくる『章大くんお手紙読んで！』「これ？いま読むん？笑」『そう、いま読むの！』そんなキラキラした目で見られたら、朝のことなんてどうでもよくなってくるし、読むしかないやん？手紙には〈章大くん1年間ありがとう。１年経っても好きが更新されて困ってます。〉なんて書かれていて

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1年記念日は次の休みに２人でするって言ってたやんって言おうとするのに『へへ、章大くんびっくりした〜？』なんてニコニコ顔で聞いてくるねん「うん、びっくりしたわぁ笑」って答えたら『でもね、まだ終わりじゃないんだよ？』なんて背中に隠していた袋を出して『はい、どうぞ！』なんて渡してくる

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その袋はお気に入りで、よく買いたいなぁとは思いつつも値段が張ってなかなか買えなかったブランドで「‥これ自分で買ったん？」『うん、すこしだけ奮発しちゃった〜』なんて嬉しそうな顔で早く開けて見てと言わんばかりの彼女と「すこしだけ相談乗っちゃった〜、な？」なんて言いながら覗いてくる大倉

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中には密かに欲しいと思っていたネックレスが入っていて「これ‥知ってたん？」『それは、』言うたことないはずやのになぁって思ていたら「俺が相談に乗ってんねんな？」横から説明する大倉「大倉に聞いたん？」『うん、せっかくあげるなら章大くんに喜んで欲しくて、」なんてそんな可愛いこと言うねん

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疑問に思ってたことが全部繋がってくる「大倉と買いに行ったん？」『うんん』「ひとりで行ったん？」『うん』大倉に相談したのになんで一緒に行かへんかったん？って思ってたら「一緒に行こ〜って言ったのに、俺振られてんねんなぁ？」『ちょ、大倉くん！それは内緒の約束でしょ？』なんて言い合う２人

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「振られたってなに？ 大倉のこと振ったん？笑」なんて聞いてみると『それは‥、えっと、』なんて言葉を濁す彼女の代わりに大倉が説明してくれる「一緒に行こ、その方がいいやつ選べるで？って言ったのに章大くんに勘違いされたりしたら困るからひとりで行くって聞かなかったんやもんな？」って。

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なんなん その理由。可愛すぎるやろ 「どんだけヤスのこと好きやねん〜、俺せっかく協力しようとしたのに」ってゴネてる大倉は置いておいて「お祝いは休みにするんやなかったん？」なんて聞いてみれば『そうだけど‥でも、待てなかったの』困ったように眉を下げる彼女『章大くんの喜ぶ顔が見たくて‥』

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ほんまこの子はどんだけ可愛いことするん？『ダメだった？』「ダメやないけど‥」『じゃあ嬉しかった？」いつもみたいにぎゅーって抱きついて、上目遣いでそう聞いてくるのは反則やろ〜？「嬉しかったし、びっくりしたわぁ」『ふふ、よかったぁ』ほんま敵わへんからせめても反論「あとなぁ‥」

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『あと‥』首をかしげる彼女に一瞬だけ唇を重ねる「もっと好きになったし愛おしいって思ってん」そう言うとみるみる嬉しそうな顔で笑う彼女がやっぱり可愛くて仕方なくて。次の休みにやる記念日のお祝いの日は、嬉しくて泣かせてまうかもしれへんぐらい驚かしたるから、楽しみにしといてな？

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（彼女ちゃんの心配事） わたしの彼氏の章大くんはモテる。だって運動神経バツグンで成績はピカイチだし、だれにだって優しいからモテるのは当たり前なんだけど‥。『章大くんかえろ〜‥って、』今月に入って３回目。また告白されてるところを目撃してしまいました。#エイトで妄想

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見ちゃダメ、見たくない。そんな一心で逃げて走って、向った先は「‥どうしたん、そんな泣きそうな顔して。」『おおくらくん、』心配そうにわたしの顔を覗き込む大倉くん『‥章大くんが、』耐えきれなくて涙を流すわたしを見て「あー、ちょ、泣かんといてって〜」なんて困り顔で焦る大倉くん。

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『‥ごめんなさ、』「とりあえずその顔じゃ今日はヤスと帰れへんやろ？」『‥うん、』「テキトーな理由つけて断っとき？」章大くんにウソをつくのは罪悪感だったけど‥「何があったかちゃんと話聞くから、」大倉くんが優しく笑って、大きい手をポンとわたしの頭に乗せてそう言ってくれるから。

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［章大くん、急用できたから先帰るね。ごめんね］ それだけ送って大倉くんについて行くことにした‥。心が痛い、章大くんに申し訳ない。だけどわたしだって寂しいし不安で仕方がない。「大丈夫やから。ほら、行こ。」大倉くんは弱ったわたしに、とってもとっても優しくしてくれた。

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『ふふ、いただきまーす！』大倉くんにパンケーキが美味しいカフェに連れてきてもらいました。美味しいもの食べたら元気になるやろ？ってことらしい。「へー、ほんまに大食いやったんや。」『へ？』「あー、ヤスがな いっつも言ってんねん。あんな華奢やのにほんま大食いやからなぁって。」

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『‥章大くんが？』「そうヤスが。」『大倉くんに？』「俺にやけど‥なんか問題ある？」問題はないけど‥ないけども！『章大くんって友達とかにわたしの話するんだね。』わたしが好き好き言ってるから、章大くんはいつだって余裕そうだし、いつもわたしが一方的に好きな感じがしてたからこそ意外で‥。

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『わたしの居ないところで話してくれてるの嬉しいなぁ‥。』少しでも章大くんの中にわたしが居るのが嬉しいって思っていたら‥「なぁ、知らんと思うけどヤスめっちゃ話してるで？」『‥ほんとに？』「ほんとにって言うかその話ばっかりやもん。」大倉くんから聞く、わたしの知らない章大くんの話。

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「今日なぁ‥って始まる時はだいたい惚気やし、俺がもう聞き飽きたわって言ってるのに だって可愛いねんもんとか言ってるの知らんやろ？」『‥知らない、』章大くんはいつだってモテモテで、告白だっていっぱいされるけど、わたしのこの勢いに負けて別れないで居てくれてるって思ってたりもしてたのに

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「たぶん想像してる以上にヤスに愛されてると思うけど？」パンケーキを一口食べて「なにこれ、あっま」なんて眉間にしわを寄せる大倉くんは、自然に振舞ってくれてるけど、わたしをすごく気遣って元気をくれて。『大倉くんて良い人なんだね。』「ふふ、なんだと思ってたん？笑」『チャラい人？笑』

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「ほんまヤスにも素行が悪いとか言われるし。なんなんこのふたり笑」『へへ🤦🏻‍♀️』さっきまでのモヤモヤが嘘みたいに晴れたのは、紛れもなく目の前で豪快に笑い飛ばしてくれる大倉くんのおかげで。「似た者同士やな、ふたり。」『ふたり？』「気遣ってひとりで考え込むところとか似てる。」『‥似てる。』

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『章大くんと似てるの嬉しいなぁ〜。』「そうやってすぐ惚気るところも、ほんまそっくりやわ。」『‥なっ！これは惚気じゃないもん。』「俺からしたら十分惚気です〜！」『大倉くんも早く彼女作ればいい話でしょ？』「あー、それもヤスに言われたことあるわ笑」大倉くんと話してると楽しくてラクだなぁ

メル🐰 @9Mel___

『ありがとう、大倉くん』「俺は何にもしてへんし。」そう言って笑ってくれるところにやっぱりわたしは救われて。「あ、一個してあげたことあったわ」『なに？』「パンケーキおごってあげたこと！」真剣な顔で言うから何かと思ったらパンケーキ‥。「今度ヤスにラーメン奢ってもらお。」

メル🐰 @9Mel___

なんて言ってまた笑顔にさせてくれる。「ヤスもさ、あんま言わないだけでほんまに好きって思ってるからさ」『うん、』「明日ちゃんとヤスの気持ち聞いて、その時にもっと言って欲しいって伝えたらええやん。」『うん！』「はい、わかったらそのパンケーキ早く食べる。で、ついでに俺のも食べる、笑」

メル🐰 @9Mel___

『大倉くんの分まで食べたら太っちゃう、！』「ええやん、太ってもヤスは気にしないと思うで？笑」気づいたけど、ここに来てから章大くんの話ばっかりしてるなぁ。大倉くんに良い報告ができるように、明日章大くんにちゃんと気持ち聞いてみないとだ‥！『‥大倉くんのパンケーキもいただきます！』

メル🐰 @9Mel___

次の日。『今日ね、章大くんに話さなきゃいけないことがあるの。』『‥なに、？」昼休みに章大くんを呼んで、大倉くんと約束した話をする。『わたしね、昨日章大くんが告白されてるの見ちゃったの。』「‥あれ、見てたん？」わたしの話を聞く章大くんは心配そうで、眉が下がった困り顔。

メル🐰 @9Mel___

『それでわたしそれを見てられなくて、大倉くんのところ行って‥』「おーくら？」『大倉くんに相談したの。』章大くんには申し訳ないけど、ちゃんと話さなきゃいけないことだから。隠し事なんてしたくない。『章大くんはさ、勉強もできて運動もできて優しくてカッコよくて…。いっぱいモテるでしょ？』