ぶたとクマの物語

1話は占ツクから読んでね!
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はぐ🕊 @516hug

「横山さんは?」『隣の病室』「行きます」『〇〇はもっとちゃんと寝とかなアカンって言われてるねん。お前、栄養失調と寝不足重なってていつ倒れてもおかしくない状態やったって言われたんやで。』点滴終わるまであかんって、忠義くんにベッドに寝かせられた。「横山さん…」『…大丈夫やから』

2018-09-15 20:32:30
はぐ🕊 @516hug

「忠義くん…そのケガは、横山さんですか?」『……』そうなんだ。「あの…ごめんなさい、私のせいで」『お前のせいじゃないし、横山くんも俺と同じくらい怪我してるから。』「え?」なんで??『…ほんま、久しぶりにこんな喧嘩した。』ヘラっと、顔に3つガーゼ貼り付けたまま、笑った。

2018-09-15 20:38:23
はぐ🕊 @516hug

点滴が終わったのを確認して、すぐに私は横山さんのとこに行った。忠義くんにはめちゃめちゃ止められたけど、一緒に着いてくるのを条件にして、許してもらった。「横山さん」『なんで来たん…?』「心配です、」手をぎゅっと掴むと、驚いた顔で、『怖くないん』って言う

2018-09-15 20:47:17
はぐ🕊 @516hug

「怖くありません」ぷるぷると首を横に振る。『ごめんな…』小さく謝る横山さんに、私はきちんと言わなければならない。「横山さん。聞いてくれますか…?私の話。」『うん』「わたし、忠義くんが好きです。」『…うん。』「…わたしが、火の中水の中飛び込めるのは忠義くんの為だけです。」

2018-09-15 20:54:45
はぐ🕊 @516hug

横山さんはちょっと黙って、また『うん』と言った。「忠義くんの為なら、私死ぬのも怖くないです。」「でも。……でも…っ」ごめんね、横山さん。「横山さんのために…っ、死ぬことは……できまぜんっ泣」ボロボロ涙が出てくる。「よごやまざんの為にっ、火の中水の中は飛び込めないと…思いますっ」

2018-09-15 20:59:55
はぐ🕊 @516hug

「ずっと苦しませてごめんなさい…。わたしがごめんなさい」『俺、この街出るわ』「え?」『大阪帰る。』これには忠義くんも『なんで?』と口を出した。「横山さん…どうして」『〇〇に酷いことしてたのに、おられへん』「そんなの!」横山さんが私の頭を撫でて『おられへんねん』と決心した声で言った

2018-09-15 21:08:07
はぐ🕊 @516hug

『大阪戻って、弟と暮らすわ』そう言った横山さんはどことなく、スッキリしているようにも見えた。そして、ほんとうに横山さんは大阪に戻って行ってしまった。…二度と会えないわけじゃないけど…横山さんは私にとって、初めて忠義くん以外で好きになった人だった。だから『寂しい?』「え、」寂しい。

2018-09-15 21:18:55
はぐ🕊 @516hug

ほんとは寂しい。『……顔に出すぎ』「ごめんなさい」ほんとはほんとは、すごくさみしい。『…ちょっと待って。』そんな声が聞こえてすぐ「え…忠義くん?」覆いかぶさるようにして、ぎゅうっと抱きしめられてた。『なんか、ほんまにそうゆう顔されると、めっちゃ、妬ける。』「へ、」『俺がおるのに』

2018-09-15 21:22:29
はぐ🕊 @516hug

『俺じゃ横山くんの穴埋められへんみたいやん』「…よ、横山さんは横山さんで、忠義くんにない魅力があります」『なにそれ。』色々あったけど、私が忠義くん以外に見つめたのは横山さんだ『納得いかんねんけど。』「えっ?」『ちょっと生意気なった?』「なんの話しですかっ?」え?なに?

2018-09-15 21:29:48
はぐ🕊 @516hug

『ベランダから夕日眺めて切なーい顔して想ってる人が横山くん?…めっちゃ気に食わんわ』私の頭に顎を置きながら話す忠義くんに、正直、胸がハイパーボンババボンです。「今頃、大阪着きましたかね」って言った直後。『やっぱナマイキ。』私のほっぺを包んで、ふれるだけのキスがお見舞された

2018-09-15 21:37:12
はぐ🕊 @516hug

「忠義くん。」私が呼ぶと、当たり前に私を見てくれる。私がほしいもの全部、忠義くんが持ってるよ。「忠義くんの、ぜーんぶ」ギネス世界記録に登録すべきその尊い笑顔も、『えー…』私が突如、米粒くらいに小さくなったら真っ先に滑り台にして滑りまくりたいその鷲鼻も。「ちょおだい」『いーよ。』

2018-09-15 21:45:01
はぐ🕊 @516hug

「負けてないもん!」『負けたやん』鼻を触って笑う忠義くん。「もう1回」『アイシテル』「ひゃ、、♡」『…いやもうやる意味あるん(笑)』「録音しました」『それ目当てやろ』「もう1回しましょ」そう言うと疑いの眼差し。「愛してる♡…say!」『愛してる』「はーん…♡」『ゲームする気ある?』

2018-09-15 22:08:37
はぐ🕊 @516hug

だめたまんない。「忠義くーん♡」ぞっこんだ。『…ちょっと』『あんまくっつかんといて』あれ?忠義くんが赤い?『……抱きたくなる』「え?」なんで急にそんな感情に!『男はそうゆう生き物やねん』「愛してるゲームは…?」『…あっちでしよ』と、寝室を指差し、私は頷く。

2018-09-15 22:14:01
はぐ🕊 @516hug

忠義くんとの愛してるゲーム pic.twitter.com/12TQteoSjM

2018-09-15 22:29:59
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はぐ🕊 @516hug

そうやって愛が瞬く夜は終わって、朝日が登った。私はもう着替えたよ、えらい?「忠義くん!おはようございます!」『うう~ん…』「ダーリン!」シーツにくるまる忠義くんにギュッと抱きつく。『……ん?』「?」うっすら目を開けた彼は『お前それ耳につけてるピアス…』やばい『俺のやろまた!💢』

2018-09-15 22:37:17
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