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『みんなで話し合う組織』ほど判断を誤ってしまうとは限らない

アメリカ史研究者の西川先生による「なぜ「みんなで話し合う組織」ほど判断を誤ってしまうのか。アメリカ憲法制定を例にあげて解説する」つぶやき
合衆国憲法 ビジネス アメリカ アメリカ史
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西川秀和 @Poeta_Laureatus
なぜ「みんなで話し合う組織」ほど判断を誤ってしまうのかという記事。憲法制定会議は参加者が数十人だけど最終的にはうまくいっている。そして、200年以上存続する憲法が制定された。逆になぜみんなで話し合ったのにうまくいったのか? diamond.jp/articles/-/183…
西川秀和 @Poeta_Laureatus
ちょっと長くなりそうだから興味ある人がいたら解説しよう。
西川秀和 @Poeta_Laureatus
当然ながらアメリカ人は17世紀の入植以来、植民地会議で会議会議会議をずっと続けてきたわけでいかに効率良く会議を進めるかを知っていた。憲法制定会議は各地域の利害対立で何度も流会になりそうになったが何とか最後までこぎ着けた。代表たちは難しい課題をどのように成し遂げたのか。最も重視・・・
西川秀和 @Poeta_Laureatus
したのは合意の形成。決定に不満を持つ人が少なくなるように徹底的に議論した。ただ多人数の意見をまとめるのは口で言うのは簡単だが実行は難しい。だから最初に原案を作っておいた。それをもとに議論を開始。いったん可決された決定でも後から再評決を認めるという方針でどんどん議事を進めた。そして
西川秀和 @Poeta_Laureatus
どうしても可決できない問題は少人数の委員会に付託。委員会に妥協案を作らせて報告させる。その報告をもとに本会議でまた検討する。大部分の代表が植民地議会の経験を持つので会議のプロと言える。性急に決定を急ぐのではなく、確実にゆっくりと進める方針を採用した。急がば回れというように、それが
西川秀和 @Poeta_Laureatus
迂遠なようで確実な方法だった。議事進行を見ると行ったり来たりでまどろっこしく見えるが国家の命運を決定するんだからそれくらいでちょうどよい。
西川秀和 @Poeta_Laureatus
ポイントをまとめると、なかなか決まりそうにない難しい点は後回しにして簡単に決まりそうな点をどんどん決めていくってことだね。
西川秀和 @Poeta_Laureatus
さらにマディソンのように記録をきちんと取って議論の流れを整理する人がいたのも重要。みんなで決める場合でもうまくいくルールさえ使えば良い結果が生まれる。「会議は無駄」とよく言われるけど、まずうまくいくルールを考えなくてはいけない。憲法制定会議から得られた教訓だよ。
西川秀和 @Poeta_Laureatus
わかりやすくたとえたら道路の交差点。交通法規があり、信号機があり、交通整理の警官がいれば、たとえ車がたくさん来てもスムーズに流れる。もし何もなかったら衝突事故が頻発して通れなくなってしまう。会議もそれと同じ。 これから6コマ連続講義なので今日はここまで。

コメント

mikumiku_aloha @mikumiku_aloha 2018年10月31日
「みんなで話し合って」一つの正解を選ぶと誤る。色々と思いついた不正解を避ける方法を予め考えて道を選ぶと大きくは誤らないって感じかなと
みっくす・じゅーす @mixjuice_100cc 2018年10月31日
難しい問題を解決する委員会の妥協案が優秀だから。軽微な問題しか解決できない会議制度は必要無い。つまり、実質的な会議の無意味化・無効化が問題解決には有効。言い換えると、難しい問題ほど議論や会議は何も解決しない。少数精鋭のプロに考えさせるのが有効。
nekosencho @Neko_Sencho 2018年10月31日
単純に、みんなのイメージとして「みんなで話し合ったんだから正解」みたいなイメージがあるので、そこにぶつけてきただけの話なんじゃないの? 話し合って決められたことなんて昔からたくさんあるんだから、「全部間違い」も「全部正解」も反例は掃いて捨てるほどあげられるでしょそりゃ
NTB006 @NTB006 2018年10月31日
みんなで話し合っても、特定の人に地位やカリスマがあるとその人の意見が中心になるので、という事もあるかな。
Hornet @one_hornet 2018年10月31日
「なぜみんなで話し合ったのにうまくいったのか」→みんなで話し合ってうまくいった例を選んで持ってきたから
aioi_au @aioi_au 2018年10月31日
200年残ったっても適宜時流に乗った改憲したからでしょ。 改憲の議論をするのすら許さんと言うバカがいなかったからかと。
sono @tikulista 2018年10月31日
研究者の連ツイはためになることが多くていいですね、ありがたい。知りたいことは「みんなで話し合ったら上手くいく」の真偽ではなく、「うまくいった、またはいかなかったサンプル」。 アメリカ憲法の成り立ちなんて、既におもしろい。そこから自分が使えそうなシステムを見出していければ良いじ。
ziggy @zigizagu 2018年10月31日
確かになにが全員を納得させられる簡単なことなのかそうじゃないのかのすり合わせするのには一斉に集まる会議が一番効率いい。で衝突する部分は第3者の委員会に任せる。なるほどなあ
凪乃司 @tukasa_n 2018年11月1日
ちょっと勘違いしてるかもだけど、突き詰めると大人数では話し合いはしなかったってことかな  出されてきた原案に対して全員が居る場で解釈違い等がないことを確認した上でOKを出すか、納得しないときに専門家にやり直させるかを決める場としてみんなで集まったと
オトラント公 @JosephFouche521 2018年11月1日
アメリカでもみんなで話し合って上手くいかなかったのがベトナム戦争とかでしょ、別に日本だから上手くいかなかったわけでもないし、アメリカなら上手くいくとは限らない
オトラント公 @JosephFouche521 2018年11月1日
この先生は集団浅慮(groupthink)について聞いたこともないのだろうか。 1950年代以降のアメリカだと正にこのgropthinkでやらかした例が枚挙に暇がないんだが。
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