2018/11/3 京のかたな 総まとめ 末兼俊彦氏&橋本麻里氏 刀剣漫談メモと旅の記録【まとめ完了】

旅の記録&メモ書き&覚書。 めっちゃメモとったので、まだ追記する。→完成。通勤時に書いてたせいで二週間かかりました。
58
前へ 1 2 ・・ 7 次へ
風音 @ka_za_mya

末:そこはね!狙ってる事でもあるからね!皆さんバターになるぐらいぐるぐる回ってください、と言ったように。 橋:三日月宗近360度ぐるぐる。 末:そう。ぐるぐるして頂きたいんです。で、ですね。展示なんですが、今回の展示は滞留しやすいんです。絵巻物の展示に似ている。絵巻物は滞留しやすい。

2018-11-03 23:25:51
風音 @ka_za_mya

先程のランキングスライドを思い出して頂きたいんですが、待ち時間であれだけ話題になった鳥獣戯画などが無かったでしょう? 若沖などは、入場者は10万人切るんです。巻物は滞留しちゃう。 三日月が二室にいるのは、滞留させないため。 でも、一室が展示の関連として巻物しか置けなかった。これは悪手

2018-11-03 23:25:51
風音 @ka_za_mya

なんですが、刀の展示の関連としてどうしようもなかった。 橋:永青文庫で春画展をやったんですが、あれもトーハクやれるかも、というところまでいったんですね。 でも、18歳未満はダメ、ということになると博物館の万人への門戸を開く、というところにひっかかってしまう。

2018-11-03 23:25:52
風音 @ka_za_mya

なので私立で、ということになりました。国立でやれていたら、次により続きやすかったかな、というところはやはりありますね。

2018-11-03 23:25:53
風音 @ka_za_mya

末:京博と奈良博について。 神仏分離令が出た時に、それに忖度した人達が乗っかって、廃仏毀釈に発展し、「ウェーイ!俺んとこの本尊ぶっ壊してやったぜ!」というような記録が残っている事態になっていった。

2018-11-03 23:49:52
風音 @ka_za_mya

それで、「これでいいのか」となり、古社寺伝来のものを守ろう、残そうとなり、博物館がオープンしました。なので、保存のための施設であり、展示施設ではない。なのになぜ展示するのか。 展示はすれば痛むんです。出さない方がいい。空気に触れても痛むし、光に当てればもっと痛む。

2018-11-03 23:49:52
風音 @ka_za_mya

展示の下に色付けの布を敷いていれば、それの色が変わるほど、光というものによる損傷は激しい。だからLEDとかにしていっているんですが。 無関心が一番ダメ。なので、損なってしまうリスクがありながらも展示をし、大事なんですよ、凄いんですよ、保存しないとマズイんですよ。お金ください!と。

2018-11-03 23:49:53
風音 @ka_za_mya

見たい!となったら、残さなければならない、となる。お布施!お布施ですね!で、お布施をすることで、次回作を出してもらう!という……!! 橋:そんな末兼さんにお布施をする方法は?

2018-11-04 00:00:40
風音 @ka_za_mya

末:………京博にお布施あんまりないんだよね……。とらりんって、マスコットキャラクターなんですけど、あれ、修理費寄付のマスコットでして。京博の修理は収蔵庫に、50億じゃきかない分残ってるので……とらりん、人切ってたりしますけど、寄付キャラクターなんで……グッズとか……

2018-11-04 00:00:41
風音 @ka_za_mya

橋:永青文庫で、今、絵の修理をしているんですが、都・国・永青文庫で出しあって、修理に当たっています。国の比率が一番多いんですが。でも、そうでもしないと、1つの私博では賄いきれない。 それぐらい、大変なことなんですよね。

2018-11-04 00:05:22
風音 @ka_za_mya

(BRUTUS 刀剣特集の表紙スライド) 橋:さて、ここからはメディアの役割、美術展とメディアはどう関わっているのか。 末:これね!凄く大事なんですよ!我々は研究職なので、このメディアなどのやらなきゃいけないことに対して凄く馬鹿なので、テレビ出ろー!はい。ラジオ出ろー!はい。と、

2018-11-04 09:01:25
風音 @ka_za_mya

あわわわ、あわあわと言われたままに出る。 絵画の研究者を志望してた人が新聞社の文化業務にいたりすると、(なぜかここからメモとれてないので略) 橋:ところで、好きな刀はなんですか。 末:ない。というか、我々は研究職なので、「どれが1個いい」とかのマニア目線はなくて、分野全体が好き。

2018-11-04 09:01:25
風音 @ka_za_mya

橋:なるほど。分野全体が好き。金工という分野が好き、と。 末:そう。分野全体。

2018-11-04 09:01:26
風音 @ka_za_mya

橋:美術メディア自体が、そもそも少ないんですね。そして、数字がとれない。また、編集者の専門性が分かれる。でも、編集者は会社員ですし、異動があるので。異動されてしまうと専門性が育たない、となるわけです。 育たないということは、特集という切り口で作れない。

2018-11-04 09:09:35
風音 @ka_za_mya

昨今、【やりがい搾取】という言葉がありますが、ライターが好きだ!というものが→書ける!嬉しい!→でも安い→食べていけない。 なので、そもそも、美術専門ライターは少ないです。なので、入り込んだ特集が組めない。 末:今回、京のかたなは相手が読売さんですが、こういう相手に研究素地があると

2018-11-04 12:13:26
風音 @ka_za_mya

我々のような研究職が、「こういう小さい金具が!見たいんです!研究に必要なんです!」というと 橋:普通なら通らない 末:そう!絶対に通らないんですが、相手に研究素地があると「……あ、こいつ◯◯◯◯◯……(悟)」となり、見に行けるんですねー。

2018-11-04 12:13:26
風音 @ka_za_mya

橋:BRUTUSは都市部のちょっとリッチな男性向けのカルチャー誌です。どこにあるの?とおっしゃってた方もいたので、普段はあまり馴染みがないですよね。たまに美術特集をやっていました。これは広告をとるため。現代美術が主でした。 こういう美術の本を作ると、エ◯◯スや、ル◯◯ヴィ◯◯などが

2018-11-04 12:37:12
風音 @ka_za_mya

おっ、いい特集するじゃんとなり、広告費を出すんですね。雑誌は売れないんですが。 でも、昨今の美術ブームで、美術特集も売れるようになってきました。フ◯ル◯ール特集がきっかけでした。 このBRUTUSは主に二人で美術特集は書いています。二人ともフリーランス、うち一人は橋本、日本美術担当です

2018-11-04 12:37:12
風音 @ka_za_mya

もう一人の方が西洋美術。二人でなんとかしてしまう。 ところで、今、末兼さん忙しいんですよね。 末:まあね。 橋:前期が終わったから返却ラッシュなんですよね。トラックに同乗して返しにいったり。東京→京都なら近いとか言い出してますね。 末:東京→京都なら近いよ!八時間ぐらいかかるんだけど

2018-11-04 12:37:13
風音 @ka_za_mya

九州とか往復してると、もう、近く感じる。 橋:お手当てとか 末:………この前、9:00~23:00タイで15日働いたんだけど、残業代、特別手当てなしだったからね!お国(勤め)は大変なんです

2018-11-04 12:37:13
風音 @ka_za_mya

(勤め)は忖度した私の解釈。

2018-11-04 12:39:27
風音 @ka_za_mya

(2016/6 歌仙兼定登場のスライド) 末:俺じゃねーか! 橋:凸版印刷のオルソスキャナーで撮ったときの写真ですねー。人間が刀を持った美しさはこの時はじめて見たんです。 普段の刀剣展示っていうのは、刀だけなので、なんだか生々しい感じでした。いずれ、刀を人にもたせてグラビアを撮るぞと。

2018-11-04 00:35:10
風音 @ka_za_mya

以下、文字ドドーン!のスライド。 橋本「いい参考文献ってないですかねー。初心者向けの」 末兼「ねーよ」 橋:と、言われたわけです。 末:だって無いんだもん。

2018-11-04 00:35:11
風音 @ka_za_mya

(著:小笠原信夫 【日本刀の鑑賞基礎知識】のスライド) 他の分野は専門家のための入門書的なものがあるんです。でも、刀はない。小笠原先生の凄いところは、この著作の『はじめに』というページで「刀剣とはなにか」を、説明~(略)今までの刀剣入門書の域を出なかったと言える、と書いている事ですね。

2018-11-04 00:35:11
風音 @ka_za_mya

末:よく「教科書にかいてあるのと違う」と言われるんですが、教科書というものは、当たらずとも遠からずで教科書にする。最新の研究というのは常に変わるものなので、みんなが「まあ……ここなら……」という十数年前の妥協点で作られている。で、研究である場合、代替え案が出せないならダメ。

2018-11-04 00:43:58
前へ 1 2 ・・ 7 次へ