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なぜ日本では施工者が設計するようになったのか?みなさんの知見を積み重ねる

日本ではなぜ施工者が設計するシステムが根付いたのか?あまり文献が見当たらないこの疑問について皆さんの知見を集めています.(どなたでも編集可)
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masubuchi @masubuchi_mo

西欧と日本の違いは,産業革命が中で起こったか,外で起こったか.

2018-11-15 09:19:40
masubuchi @masubuchi_mo

産業革命による建設の近代化に対して,上述の通り,コンサルタントという新しい立場の人が必要とされたわけだが,西欧ではこの動きに,即座に「産」「学」「官」が一体となって対応.全員が一致してほぼタイムロスなしに動いた.

2018-11-15 09:20:35
masubuchi @masubuchi_mo

ゆえに,コンサルタントという立場は今も強い.

2018-11-15 09:20:53
masubuchi @masubuchi_mo

一方の日本では,上述の通り,近代化という黒船に対して,「産」は対応せず,「学」「官」だけが対応した.つまり概念だけが先行した.「産」は遅れて対応.

2018-11-15 09:21:45
masubuchi @masubuchi_mo

この発生したタイムラグこそが日本特有.このタイムラグの中に,「産」の中から請負業として大会社が生まれる余地があった.結果として,日本ではコンサルタントよりもゼネコンが力を持っているという状況になった.というのが今日思いついた仮説.

2018-11-15 09:22:45
masubuchi @masubuchi_mo

もちろんコンサルタントをアーキテクトやエンジニアに分解していくと,話も細分化していかなくちゃいけないけど.大体の大まかな流れの話.

2018-11-15 09:23:13
日埜直彦 @naohikohino

一連のツイート大切な話ですが、どちらかと言えば、西欧では産業革命に伴う変化おいて産業資本が先行して、むしろ国家が追従しまた利用していくような傾向があったように思います。例えばパクストンは在野ですよね。保守的な学は必ずしも積極的ではなかった。 twitter.com/masubuchi_mo/s…

2018-11-15 09:56:18
日埜直彦 @naohikohino

日本の場合は、井上馨の欧化政策みたいな、国策としての西洋式建築導入があり、学と官は一体のまま国家の意思においてあり、建築家自体がその中で無理やり作られた。当分の間は建築も建築家も数が少なく、少数の対応でことは済んだ。産は需要自体限定的だったし、いわば上からの近代化に過ぎなかった。 twitter.com/masubuchi_mo/s…

2018-11-15 10:01:30
日埜直彦 @naohikohino

施工会社が近代的な会社組織の体裁を整えるのは、日本の海外進出、植民地での建設プロジェクトに応えるためだったという指摘を、布野さんがどこかでされていたと思います。つまり国家の意思が産に及んだ時には産業も変わった。 twitter.com/masubuchi_mo/s…

2018-11-15 10:05:11
日埜直彦 @naohikohino

そして、上からの近代化に対して下からの近代化が本格化してボリュームとして国家から離れていくのは、戦後の高度成長期で、そこで建築の大規模化のような変化が旧来型の建築家組織のスケールでは応えられない需要に至り、組織事務所やゼネコン設計部の伸長につながり、建築家はマイナーになっていく。

2018-11-15 10:09:55
日埜直彦 @naohikohino

おおむね70年頃に、こうした変化が進行し、日本の建築におけるモダニズムは屈折していく。まぁそんなことかなぁと僕は思っていて、仮説ですけどそれなりにいろいろ符合するはず。なかなか手強いけどそのうちまとめます。

2018-11-15 10:13:02
白狐 @ninetailsfox63

工場のスタイルの変遷とかどうなんだろうなぁ。富岡製糸場なんかはバリバリ国家による上からの浸透だけど、当時は山師が山のようにいた時代なので、産も急激に組織化された気がしなくもないが。

2018-11-15 10:12:17
白狐 @ninetailsfox63

産官学とゆー見方だと、どうしても官と学ベースになっちゃって、それらが牽引したように見えてしまう。というのは、産は山師の集団で社史とか書く前に不渡りとかいろいろあって消滅しちゃうんだけど、官学はきちんと文章を残せる。後世に読む文章はどうしても官学に寄っちゃうのはしゃーないか。

2018-11-15 10:33:23
白狐 @ninetailsfox63

分離派とかはよく習うんだけど、冷静に考えてみたら極一部のきわめてマニアックな人たちがわーわー言ってただけで、まったく社会と接点も影響力もなかったんじゃないかな。産の人たちは金目には抜け目ないけど、思想は興味ないし。

2018-11-15 10:35:08
Sei Hayashi @sei_hayashi_

鹿島論争(設計施工一貫分離論争)に関する歴史的研究の梗概 ここにあるが『近代日本建築運動史』(松井昭光監修、本田昭一著)や static1.squarespace.com/static/5361e50…

2018-11-15 10:23:50
Sei Hayashi @sei_hayashi_

日本で施工者が設計を行うようになったのは、日本では建築工事での木造大工工事の割合が高かったために大工が建築行為自体を総合的に見る意識が高かったことが下地としてあると推論している(ヨーロッパでは石工事や煉瓦などに分散されていたため、それらを統合していく別の職能が必要になったのでは)

2018-11-15 13:45:19
Sei Hayashi @sei_hayashi_

もちろんこれだけでは後の総合請負業のような大規模ゼネコンの話は説明仕切れないのだけど、今でも日本の住宅の半分近くは在来木造だからな。

2018-11-15 13:52:18
竹森紘臣 Takemori Hiroomi🇯🇵🇻🇳 Architect 『ベトナム建築行脚』 @takemorihiroomi

私のいるベトナムでも施工者が設計することはまずないです。(勝手に施工してしまうことはありますが。)設計の作業・責任範囲の問題で日本の設計事務所とベトナム施工者の間でギャップがあります。大きな案件の場合はそのギャップをローカルアーキテクトが施工図に近い生産設計図面で埋めています。 twitter.com/masatoyo_san/s…

2018-11-15 15:29:49
小笠原 正豊 Masatoyo Ogasawara @masatoyo_san

「設計」を考えるにあたり、施工者が行っている施工図作成のための生産設計の扱いが難しいです。 twitter.com/masubuchi_mo/s…

2018-11-15 13:09:56
小笠原 正豊 Masatoyo Ogasawara @masatoyo_san

「ローカルアーキテクトが施工図に近い生産設計図面で埋めています。」 1939年の日本建築士会会員業務規程では、「施工図」の作成は建築士(建築家)の業務となっていたそうです。1954年には、この「施工図」の記述は消えたそうです。(新建築学体系44建築生産システムによる) twitter.com/takemorihiroom…

2018-11-15 16:01:46

この議論のきっかけになった小笠原正豊さんのアメリカ東海岸の調査旅行の公開報告会が,Noizの豊田さんの主催で行われるそうです

豊田啓介ゆるふわ系総研 @toyoda_noiz

最近設計と施工の関係性や歴史に関するTogetterでも話題になった小笠原正豊さんの、そのきっかけになったアメリカ東海岸の設計事務所や大学の調査旅行の公開報告会を緊急で開催できることになりました。オープンな議論できる形にしたいとのことなのでぜひ御参加ください。 noizear.com/talk/

2018-11-14 19:05:40
小笠原 正豊 Masatoyo Ogasawara @masatoyo_san

NewYork-Boston調査旅行の報告会を行います。 現在、建築設計者の職域が大きく変わろうとしています。 今回の報告会では、設計者および設計情報に着目しつつ、職能、BIM、デジタルコンストラクション、設計プロセス、教育など、米国東海岸の状況についてお話しします。

2018-11-14 21:36:24
小笠原 正豊 Masatoyo Ogasawara @masatoyo_san

日時 12月4日(火) 時間 19:00-21:00(18:30開場) 場所 Impact HUB Tokyo 東京都目黒区目黒2-11-3印刷工場1階 事前登録が必要です(定員50名程度) noizear.com/talk/ (←登録はこちら) twitter上でのみお知り合いの方も、この機会に是非。

2018-11-14 21:36:24
豊田啓介ゆるふわ系総研 @toyoda_noiz

すみません、こちらいつの間にか満席で受付停止になっていたようなので若干席を増設します。早々に受付再開しますので、改めて試してみて下さい。 twitter.com/toyoda_noiz/st…

2018-11-15 23:13:00
豊田啓介ゆるふわ系総研 @toyoda_noiz

既に会場の席数ぎりぎりまで受けてしまっているので、これから受付する方立ち見前提になってしまうかもしれませんが、できるだけ多くの方に参加いただけるように受付追加します。ご理解宜しくお願い致します。

2018-11-15 23:30:40
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