編集部イチオシ

なぜ日本では施工者が設計するようになったのか?みなさんの知見を積み重ねる

日本ではなぜ施工者が設計するシステムが根付いたのか?あまり文献が見当たらないこの疑問について皆さんの知見を集めています.(どなたでも編集可)
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小笠原 正豊 Masatoyo Ogasawara @masatoyo_san

SHoP Construction設立の経緯、聞けました。 作ってもらえるファブが無かったので、自分たちで立ち上げたと。 同時に、設計と施工を分離することによって、問題が起こったときに本体が傾かないようにする意図もあったと。 twitter.com/toyoda_noiz/st…

2018-11-02 15:04:30
豊田啓介ゆるふわ系総研 @toyoda_noiz

そう、そのシームレスなインテグレーションが彼らのSHoP Constructionをあえて立ち上げたりした経験の到達点なんだと思う twitter.com/masatoyo_san/s…

2018-11-02 15:02:16
小笠原 正豊 Masatoyo Ogasawara @masatoyo_san

NYのGluck+ Architects led design build(施工者ではなく設計者主導のデザインビルド)を実践する建築設計事務所。 日本でシェアを広げつつある施工者が設計を行うのではなく、設計者が施工を行うビジネスモデル。 pic.twitter.com/Vrczqk7gfU

2018-11-03 14:25:29
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小笠原 正豊 Masatoyo Ogasawara @masatoyo_san

すごく刺激的でした。 Architectを養成するための学校が成立し、ライセンス資格制度が整った19世紀終わりが、設計と施工を分離させた問題の始まりという視点が、面白かったです。 twitter.com/tekutekumocchi…

2018-11-03 15:32:03
岡本圭介 @tekutekumocchi

論点が鋭く勉強になる議論をありがとうございました。 twitter.com/masatoyo_san/s…

2018-11-03 14:39:18
masubuchi @masubuchi_mo

アメリカのアーキテクト主導のデザインビルドのお話とても面白そう.色々ネットで見てたら関連で「The New Master Builder」なる言葉が出てきて,なるほどと思った.「Master Builder」の復活だけど,昔のそれとは違うからNewだよね.

2018-11-05 08:05:50
masubuchi @masubuchi_mo

発注方式については,ダイレクトに造られる構造物の質に直結しているので,ふと思い出した時に興味を持って調べてはいるのだけど,なかなか全体像を掴むのは難しいね.

2018-11-05 08:11:52
masubuchi @masubuchi_mo

話を単純化しても,「発注者,設計者,施工者」と「アーキテクトとエンジニア」と「土木と建築」のマトリクスに,国の情勢や歴史などが加わるからなかなか難しい.

2018-11-05 08:12:53
masubuchi @masubuchi_mo

19世紀後半に設計者と施工者が分離したというのは,どこを読んでもそう書いてあるのでそうなんでしょう.

2018-11-05 08:26:32
masubuchi @masubuchi_mo

鉄筋コンクリート,鋳鉄といった新材料に対する知見がまだ不足しているという状況での建設ブーム.利潤の最大化が求められた結果,材料などが切り詰められて,橋梁など構造物で人命を奪うまでの事故が多発.

2018-11-05 08:27:45
masubuchi @masubuchi_mo

発注者の(文字通りの)相談役として,独立したコンサルティング・エンジニアという職能が誕生.

2018-11-05 08:28:56
masubuchi @masubuchi_mo

先のRT通り,「Architectを養成するための学校が成立し、ライセンス資格制度が整った」のもこの時期.らしい.

2018-11-05 08:29:18
masubuchi @masubuchi_mo

そういえば,構造エンジニアが生まれたのはいつかについては,以前ブログにメモっておいたのを読み返してみたが,よく考えたらこれも19世紀後半だわ. >構造エンジニアという職能の誕生 - エッフェルの橋が先か,パリの機械館が先か span35m.blogspot.com/2017/11/blog-p…

2018-11-05 08:31:24
masubuchi @masubuchi_mo

これ書いたときは,解析・計算するだけの存在ではないエンジニア,雑に言えば構造家という存在の誕生はいつかということを頭に浮かべていたのだけど,一緒の時期なんだな.

2018-11-05 08:34:44
masubuchi @masubuchi_mo

いわゆる「構造家」という職業が,(設計という面だけで見れば)「マスタービルダー」の性質と重なる部分が多いことを考えれば当たり前か.

2018-11-05 08:35:53
masubuchi @masubuchi_mo

マスタービルダーからの分離と言うけどと,「アーキテクト」と「エンジニア」という分離と,「設計者」と「施工者」の分離が同時に起こったので,よく分からんのか.

2018-11-05 08:39:22
Sei Hayashi @sei_hayashi_

@masubuchi_mo 明治にイギリスの建築家教育が輸入されて初めて日本では設計と施工が分離した(ので大工のように施工者が設計を行うのは日本特有の制度)というのが日本の設計者の一般的な理解だと思うのですが、少なくとも19世紀まではヨーロッパでもそれに近しい状況だったということでしょうか

2018-11-05 08:56:21
Sei Hayashi @sei_hayashi_

明治の建築教育によって設計と施工が分離したというのが一般的な説明なのだけど、実際には施工集団の請負業化・近代化による組織再編と煉瓦鉄コンクリートといった新材料の導入によって生じた技術理論のアカデミアによる独占というのが主な要因なんだろう。

2018-11-05 09:13:22
masubuchi @masubuchi_mo

@884si 浅学でその常識をよく分かってないのですが,日本で施工者が設計を行うのは大工の伝統からなんですか?

2018-11-07 11:52:06
Sei Hayashi @sei_hayashi_

@masubuchi_mo 一般に流布している歴史感としてはそうだと思います(ちゃんと調べてないのですが)。近世までは設計図自体がなくて、大工が木割書(寸法体系を示した秘伝の書)を元に作っていたと言われていて、今も日本で多く建設されている在来木造住宅には建築士資格を持った大工による設計が少なくないと思います

2018-11-07 12:47:59
masubuchi @masubuchi_mo

@884si なるほど,ありがとうございます.他の国にも「大工」はいたので,なぜ日本はそこから施工者が設計までする流れになったのかが気になっているんですよね.はっきりした理由はないのか知れないですが.

2018-11-07 12:57:32
Sei Hayashi @sei_hayashi_

@masubuchi_mo 興味深いです。日本の場合、設計施工分離と組織の請負業化が同時に進んだこと、今の巨大ゼネコンも元請・下請の関係により、明治期では企業規模としては非常にコンパクトだったこと、起業当初から工部大学校などのエリート設計者の囲い込みに熱心だったこと。などヒントになりそうなことは多そうです。

2018-11-07 13:15:31
𝕟𝕛𝕦𝕟 @njun

@masubuchi_mo @884si 横から失礼します.渡辺保忠の「工業化への道」が参考になるかと. jstage.jst.go.jp/article/jsahj/…

2018-11-07 14:57:39
masubuchi @masubuchi_mo

小笠原さんの論文拝読.面白かった,>日本の組織設計事務所と総合工事業者(ゼネコン)設計部との設計プロセスの比較について masatoyo.com/design_process…

2018-11-07 12:14:29
masubuchi @masubuchi_mo

「組織設計事務所」と「ゼネコンの設計部」の仕事の仕方の違い.

2018-11-07 12:15:38
masubuchi @masubuchi_mo

組織設計事務所だと入札があるから,実施設計に向けてどんどん仕事量が多くなっていく一方,ゼネコンの設計部だと基本設計にもっとも時間が使われるというのは,感覚的にもそうなんだろうなと分かる.面白い.

2018-11-07 12:17:07
masubuchi @masubuchi_mo

先の論文「日本には、大工による普請の長い伝統がある。従来、大工は設計と施工の両面を担ってきた。日本の発注者は、責任の一本化(single point of responsibility)を好む傾向にあり、設計施工一括/一貫方式が、発注方式として定着している。」

2018-11-07 12:59:13
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