「立川は初めてかい？巨大なネズミの巣のような街さ」立川を舞台にした創作小説『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・立川』が面白い

ルディ寿司の親方 @040707_0707

「ビッグボブ、これが何か分かるか？」 「っ！わかりたくもないな」 「俺が屋敷に隠し持っていた辛辛魚の原液だよ。お前らのせいで最後の鍋だ。今日は寛大にもこいつをお前にご馳走してやろう」 「ふん、光栄だな」 「いつまで強がっていられるかなぁ！！」

ルディ寿司の親方 @040707_0707

「ぐぼっ！！うおおおお！！！」 「どうだ原液の味は！？」 「ぐおおお！！！」 「素晴らしい！！！爆音上映だ！！」 「いや極音爆音上映だ！！」 「流石は死念魔シティ！！素晴らしい娯楽だ！」 「(くっ、ここまでなのか...)」 「次は目に注いでやる！！しねぇ！！」

ルディ寿司の親方 @040707_0707

「待つのじゃ！！」 「あん？これはこれはブラインド・ジョーと仲間のクズどもではないか。なぜここがわかった？」 「ふん、辛辛魚の匂いがプンプンしたわい。わしの鼻をナメるなよ」 「懐かしくなって釣られてきたか。目の次は鼻を潰されたいのかジジイ！？」 「潰れるのはお前の自尊心の方だわい」

ルディ寿司の親方 @040707_0707

「ブラインド・ジョー！私のことはいいから帰れ！相手は何人いると思ってる！？」 「86だな」 「なっ！？ジジイ、メクラのくせになぜ分かる！？」 「目が見えぬからこそ感じるものもある。さぁ、久しぶりに本気で暴れられそうだわい。ジョン！スキッパー！行くぞ！！」 「おおっ！！！」

ルディ寿司の親方 @040707_0707

「ぐおっ！！」 「うぇ！！！」 「こいつら強ぇ！！」 「ジジイ、マジで人間なのか！？」 「興醒めだよ、トニー。私たちは乞食のサーカスを見にきたのではない。やはり立川はダメだ」 「くそっ！！」 「グランディオ・トニーが逃げたぞ！」 「まかさ裏口があったとは...」

ルディ寿司の親方 @040707_0707

「ビッグボブ、大丈夫かね？」 「ジョー、みんな、本当にすまない」 「なぁに、久しぶりに良い体操だったわい」 「しかし、トニーを取り逃がした！」 「大丈夫、わしらにだって考えがある」 「立川市民の本気、今にトニーに見せてやるぜ」

ルディ寿司の親方 @040707_0707

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・立川 第4部(完)