オーク、東へ行く! #ぴくめす

砦のオーク達が東方オークと旅をするはなし pixivのR-18企画 【pixiv牝化騎士団陵辱】 略称 ぴくめす 企画目録 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6313499
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帽子男 @alkali_acid

オークメイジ見習いのギマ、ジマ、ゴマ、ゼマは猛り狂い、てんでに火球や職種、泥人形や魔拳の術を放つが、一発も当たらない。 「ギイ!!」 「ギィイギィイ!!!」 「ウギギギイ!」 元より手練れ同士の乱戦に噛めるはずもない。

2018-11-09 23:51:42
帽子男 @alkali_acid

混乱する仔鬼のあいだに、小さな紙の鳥が渦を巻くように集まり、あとには道士があらわれる。 「豚人が方術を操るだと…?やはり災いの種…ここで鏖(おう)すべし」 「ギイイ!」 呪符を指ではじくと紙の虎が本物に変じる。 「食い殺せ!!」

2018-11-09 23:54:04
帽子男 @alkali_acid

あそこでここで、邪悪で野卑なオークの群と、西域の治安を預かる太守の手勢とが死闘を繰り広げる。 「グググ…」 笑いながら見守るのは、いつのまにかはるか断崖のてっぺんまで高度を上げた絨毯に寝転ぶ巻布の老鬼。 「まっこと、生きのいい男どもよ。東遊のかいもあった」

2018-11-09 23:56:34
帽子男 @alkali_acid

観戦を決め込む翁の胴へ三本の矢が同時に突き刺さる。 「…気に食わんな」 盲目の射手の狙撃だ。 「ひとり外野で見物のつもりか…鼻につくぞ…この豚人の群で一番の下種の匂いがな」

2018-11-09 23:58:42
帽子男 @alkali_acid

オークメイジはまたも沼地の水が泡立つような声で笑う。 矢は水晶玉に半ば吸い込まれ、ねじれて異様な形に変わっている。 「鼻が利く人間か…ググググ…グググググ!!!!」 「何がおかしい、目が見えるよりも貴様を正確に射貫けるぞ」 「グググ…」

2018-11-10 00:00:41
帽子男 @alkali_acid

射手は矢継ぎ早の技で、九本の短箭を叩き込む。箙(えびら)の中身は尽きることがないかのよう。 「一本の矢が通じぬなら三本…三本が通じぬなら九本!九本が通じぬなら…」 「ググググ…もうよい」 いつのまにか空飛ぶ絨毯はエルフ大仏のすぐそばに近づいていた。 「な…」

2018-11-10 00:03:21
帽子男 @alkali_acid

オークメイジは水晶玉からねじくれた矢を抜き取って放り捨てると、さらに次の矢をつがえようとする射手をおもむろに石英の丸塊で殴りつけた。 「がふ!!」 「ググググ…その鼻、別のことに生かさせてやろう」 盲目の侠客の全身に寒けが走る。 「なんだ…これは…」

2018-11-10 00:05:56
帽子男 @alkali_acid

胸板が縮み、膨れ、たわわな乳房に変じる。腰はくびれ、尻は張り出し、痩躯でありながら逞しかった輪郭は柔和さを増す。 「ぁっ…ぁ?んっ…こん…ひっ…この匂いぃいいい!??♡」

2018-11-10 00:07:07
帽子男 @alkali_acid

獣鬼の魔術師は牝と化した射手の襟をつかんで、いかにも腕力だけがとりえの種族らしくあっさりと破り捨てると、あらわになった胸毬を乱暴にもみしだく。 「キヒィイイッ♡こんなぁあっ♡」 「グググ…まずは今日殺した分だけ孕んで産め、牝」 「ふざ…けっ…豚人など♡にっ♡ぉお…だめっ♡」

2018-11-10 00:09:31
帽子男 @alkali_acid

敏感すぎる鼻に、牝を狂わせるオークの体臭をいっぱいに吸い込んだ元侠客は痙攣しながらあっさりと達した。 オークメイジは低く笑うと、獲物をむんずと掴んで、絨毯に乗せ、一気に高度を下げる。術を唱えると水晶玉から触手が伸び、牝の両足を開かせた状態で愛用の弓に縛り、秘所をさらさせる。

2018-11-10 00:12:12
帽子男 @alkali_acid

「犯せ!!」 東方オークの一匹に投げ与えると、有角の鬼は武器を放り出して受け止め、恐るべき早業で剛直を、できたばかりの産道にねじこむ。 「あぐぅうう!??♡」 「ブシドオオオオ!!」

2018-11-10 00:13:38
帽子男 @alkali_acid

亜人の老魔術師は、手をたたいて笑うと、水晶玉をかかげ、凌辱のようすを浮かび上がらせ、周囲で戦う侍衛の目に入るようにする。 「ググググ、ニンゲンども、これから貴様等がどうなるか、よく見ておけ」

2018-11-10 00:15:08
帽子男 @alkali_acid

エルフローニンとオークサムライは互いに浅手を負いながらまたにらみ合いに戻っていた。 カミヒトエ、と呼ぶ早太刀の応酬はそれぞれの急所をめがけながら、しかしぎりぎりのところで外していた。 「やるな…豚人」 「ひょろひょろのブンザイで」 戦意をみなぎらせた嗤いを交わす一人と一匹。

2018-11-10 00:17:42
帽子男 @alkali_acid

大兵の武僧は黄金にてかる肌ですべての攻撃を弾き、岩をも砕く剛拳を好き放題に獣鬼の少年に浴びせていた。 「弱敵!弱敵!!つまらぬなあ!!そろそろ往生せい!」 気息が生み出す内功が、すさまじい破壊の衝波をしなやかな肢体に打ち込む。

2018-11-10 00:20:17
帽子男 @alkali_acid

だが沙門の百何発目かの突きを幼き獣鬼の掌が受け止め、つかみ取った。 「ほう!けものの勘か?まぐれか!」 もぎはなそうとしてできない。 ぎくっとして武僧は、血まみれの凸凹面になった獲物の顔面を一瞥する。 「餓鬼が…」 呼吸している。まぎれもない中山金剛羅漢拳の調息で。

2018-11-10 00:23:01
帽子男 @alkali_acid

「馬鹿な…拙僧として四十年の研鑽をもって…奥義を…豚人の餓鬼が…この!!!」 武僧の膝蹴りを、機先を制した仔鬼の足が封じる。 「なっ…足技まで…」 「死ね」 頭突き。

2018-11-10 00:25:10
帽子男 @alkali_acid

黄金に輝く金剛不壊の肌が白子の額とぶつかる。 「血迷ったか!貴様のやわな頭骨など逆に」 「がああああ!!!!!!」 また頭突き。かすかに武僧がよろめく。 「こんな…豚人が…」 頭突き。

2018-11-10 00:26:48
帽子男 @alkali_acid

とうとう沙門の禿頭が割れ、血があふれる。 「おおおのおれえええ!!!」 「死ね!!!!」 ガブは地面に食い込んだ黒い鉞をつかんで引き抜き、斬りつける。侠客はとっさに腕をかかげて受け止め、そして

2018-11-10 00:28:05
帽子男 @alkali_acid

虚空に黄金の光を放つ手がちぎれとんだ。

2018-11-10 00:28:26
帽子男 @alkali_acid

虎の群が仔オークを追いかけまわしている。 泥人形と触手がはばもうとするが次々に蹴散らされる。 「ギマのせい!」 「ジマのせい!」 「ゴマのせい!」 走りながら術の失敗を非難し合う見習い達。 「おらおらおらおらあああ!!!」 ゼマは逃げずに突撃。

2018-11-10 00:29:56
帽子男 @alkali_acid

両手が燃える魔拳を振り回しながら直進するが、虎の一頭があっさり頭を前肢でたたいてつっぷさせる。 「おら…ぁ」 方術で生まれた獣はかっとあぎとを開く。

2018-11-10 00:31:21
帽子男 @alkali_acid

離れたところでは道士がじっと蛮鬼の仔等の戦いぶりを眺めている。 「どうする…仲間が死ぬぞ」 なるほど魔拳使いが陥った危機に、魔弾使い、触手使い、泥人形使いの三匹は振り向き、顔を見合わせ、一目散に逃げ出した。 「同胞を思いやる心はなしか…買いかぶりだったか」

2018-11-10 00:33:04
帽子男 @alkali_acid

その足元に坊主の生首が転がって来る。 「…!?」 「次、お前」 自他の血でどろどろになった白子の古オークが、黒い鉞を担いで近づいてくる。 「あの男を…ひとりで仕留めるとは…なるほど…お前が禍星か」

2018-11-10 00:34:39
帽子男 @alkali_acid

道士は紙人形を宙に躍らせながら睨む。 「動けば仲間を殺すぞ…といったらお前はどうする」 ガブはちらりと虎に頭を抑えられたメイジ見習いを眺めやり、眉間にしわを寄せて瞼を閉じ、牙をむいて吠えた。 「ゼマ!!!!!!!」

2018-11-10 00:36:14
帽子男 @alkali_acid

びりびりと空気が震える。 「オラアアアアア!!!!!!!」 前肢を押し返し起き上がったゼマが突き上げた拳が虎を宙に跳ね上げる。 ふんと鼻息をついたガブはあらためて道士に注意を戻す。 「死ね」

2018-11-10 00:37:42