1988年11月14日（月）の旅日記（232日目・シギショアラ）

桃岩荘人 @namihei1224

時計塔からの眺めの続き。隣に建つドミニコ会修道院教会の屋根。後ろに見えている塔は、シギショアラ市庁舎。 pic.twitter.com/5tvfwZMoKQ

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雨から変わった雪が、城壁内の旧市街の家々の屋根に積もり始めた。 pic.twitter.com/sMjCkdXm6Z

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時計塔から降りる。煙突と塔の多い街だ。毛の帽子とコート姿が多く、傘を差している人はみない。 pic.twitter.com/6sR7CORXJ1

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旧市街の丘から下へ降りて、郵便局へ。ティミィにカード、封書2Lei。日本へ2通＝８Lei。メインストリートのStr.Gh.Gheorghiu-Dejに出ると、馬車が。 pic.twitter.com/UeNQJlnD3k

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Agencyで結局列車の切符買えず、Str.Gh.Gheorghiu-Dejを歩いて駅へ。橋の上をまた馬車が行き交う。橋の下のTârnava Mare川は東カルパチア山脈に発してトランシルバニアを西行し、ムレシュ川となってアラドを流れ、ハンガリーでティサ川に合流、ユーゴでドナウに合流し、再びルーマニアで黒海に注ぐ。 pic.twitter.com/v9QAKYxFzn

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駅の窓口でブカレスト行きを尋ねると、深夜0000ちょうどに座席券を売り出すと言われ、とりあえず待合室で夕飯。ティミィにカード書く。外の雨が強まり、合羽を着て再び郵便局へ。糊をもらい、すでにチェックアウトしたホテルのロビーで待機中、UnbelievableなタイミングでのティミィからのCall！

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20分くらい話していた気がする。全く驚いた。ミラクルだ。また会いに行くと約束する。まだ興奮している。1750ついに電話を切る。さよならを言えた。ティミィもそれができなかったから、電話してきたのだろう。この電話は大きい。忘れじ。

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0130～0200まで起きてて、昨夜の秘めごとをイメージすると言ってた。今なら間に合う。戻るか。でも別れができない。電話にしても再会するにしても、キリがない。先がない。少なくとも見えない。それがため、行かない方がよい。 pic.twitter.com/CNqsPe7Ls2

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1800みたびシギショアラ駅へ。小さな駅だが。待合室は２つあって、結構な人だかりで結構あったかい。持っている手紙全部読む。胸が痛い。腹減った。米大統領選デュカキスが敗れたこと、ティミィと共に悲しんだ。やはり何か資格を取るべし！できれば国際的な！手紙書く。英語のレベル、ほんと情けない。

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79年以来、経済の悪化著しいルーマニアは今、44年以前、つまり戦前の生活水準にまで落ち込んでいると言われている。とりわけ石油枯渇によるエネルギー不足と、飢餓輸出といわれる慢性的食料不足は、国民をもはやキレる寸前にまで追い詰めているといわれる。絵はドラキュラの里、シギショアラの月夜。 pic.twitter.com/aMyjdCEc9d

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ヒーターがあっても熱が来ない。バスタブがあっても湯が沸かない。キッチンあっても食材がない。冬のトランシルヴァニアはしびれるような寒さだ。学校もヒーター作動しないため、短縮授業。下層の人々は草の根を食べていると言われる。絵は雪のシギショアラ。 pic.twitter.com/EL5QMMl4b1

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ようやく0000になり、窓口が開くが、なんと空席なしだと！しかたなく0147発の列車に乗るのを諦める。朝方までうつらうつらし、0530にようやく座席券を得て、0700シギショアラの駅を発車。一路ブカレストへ。