【ドルフロ】うちの支部

さかきじゅな@SS用 @JunaSakaki_SS

RO635。第七戦役クリア報酬の子。陣形範囲ひっろい。ワントップ回避盾って感じの性能。ルート分岐により7e以降が発生しなくなったので、別方向でAR小隊と親睦を深めさせる予定。ネタにされてたからもしやと思ったけどマジで「お前の罪を数えろ！」って言うんだねこの子……。

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「あのね、M4」 「はい？」 「この支部も、随分人手が増えたでしょう」 「はい」 「正直、最初の頃は、着任した順に空いている部隊に入れていたんだよね。でもそれって部隊としては凄くアンバランスな組み方だ」 「はい。そうですね」 「だから、近々編成の組み直しをしようと思っているんだよ」

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「……」 「それで、今他の子達の希望を聞いて回っているところなんだけれど。M4はどうする？　希望があれば、AR小隊で纏まって組ませると言う事も可能だけれど」 「……指揮官」 「ん？」 「私、嬉しかった。私の言葉を信用してくれた事。私をこの支部に迎え入れてくれた事。私を、使ってくれる事」

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「それに、第一部隊の皆さんも、とても優しくて……。ずっと居たせい、なのかも知れないけど……何だか、居心地が良いんです」 「……」 「だから私、出来るなら、今までと同じが良いです。今までと同じところで、戦わせてください」 「……解った。なら、そうしよう」

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「ただ、今まで通り、作戦の内容次第では別のメンバーと組んで貰う事になるけれど」 「ええ。「今まで通り」、それで問題ありません」 「ん、了解。じゃあ、そんな感じで伝えてくるよ」 「はい」 「……本当、強くなったよね、M4。良かった」

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結局、他の人形達も「この部隊が何だかんだと居心地が良いから」と言う理由で、組み直しをする事はなかったのだとか。

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トン「なあボス。私はもしかして人相が悪いのか？」 指揮「悪……くはないと思うけれど。どうしたの？」 トン「いや、他の支部のHGに怖がられる事が多くてな」 指揮「あー。うち、HGと言えばナガンとPPKだからね」 トン「そうなんだ。他の支部のHGにはチビも多いから」

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※ナガンとPPKも十分チビでは？　って気はするけどこの場合のチビは「子供」ぐらいの意味で使っています。気にするな。

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指揮「んー。トンプソン、たまに物凄く声にドスが聞く事があるでしょ。張り上げるんじゃなくて、低くてくぐもった感じの」 トン「まあ、戦闘中はそうもなるだろうが……」 指揮「いや、普段も」 トン「……あ？」 指揮「そう、それ。その声。HGの子の前で喋ったりした？」

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トン「そりゃ、他の支部のボスとは喋ってたが。……そんなに怖いのか、この声」 指揮「場合によっては、声を張り上げられるよりよっぽど怖いかもね。私は迫力があって好きだけれど」 トン「それ褒めてるか？」 指揮「褒めてる。凄く褒めてる」

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以降、トンプソンはHGの前だとちょっと意識的に高い声を出す様になったとか。本当にちょっと高いぐらいなので気付いた子は少ないかも知れないけど。

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指揮「あ、そう言えば新しい子増えるよ」 トン「ボス。そんな「冷蔵庫にアイスあるよ」ぐらいのノリでしれっと言わないでくれ。と言うかAR小隊を拾って来た時もそうだったよな、またか？　またなのか？？」 指揮「AR小隊の時は通信で先に言っておいたじゃない」 トン「今回はその通信すらないんだが」

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スプ「まあまあ。それで、その新しい方はどちらに？」 指揮「ああ、それがね。その子、他の支部からの異動なんだけど、その支部が結構遠いんだ。だから何人かに護衛を頼んで、迎えに行こうと思ってて。だから今」 トン「どちらにしろ直前なんだよな……」

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ナガン「で、その護衛と言うのは決まったのかの？」 指揮「うん、トンプソンとスプリングフィールドに来て貰おうと思って。あとPPKとFALね。ふたりにはもう言ってある」 スプ「あら、私ですか？」 指揮「そう。その子、RFなんだよ」 スプ「まあ！」

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スプ「まあまあ！　ついに私以外のRFが来られるのですね！」 指揮「うん。うちの支部、今RFがひとりしか居ないんです、って言ったら来てくれる事になったんだ」 M4「……それで、他の支部からの異動？」 トン「そいつは……」 指揮「まあ、言わんとする事は解るよ」

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指揮「ただ、グリフィン側もそうポコポコ戦術人形を製造してたらコストが跳ね上がるし。本人からの了承は得ているから、結局はどこに行くかの違いでしかないだろうね」 スプ「……」 指揮「……あ、折角これから新しい仲間を迎えに行くって言うのに、暗い話しちゃったな。ごめんね」

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スプ「……決めました」 指揮「何が？」 スプ「その方の面倒は私が見ます」 指揮「へ？　いや、同じRFだから有り難いし、ゆくゆくは夜戦で同じ部隊に入って貰うつもりだから助かるけれど……」 スプ「ええ、そうしましょう。そうと決まれば、早速迎えに行きましょうか！」

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トン（……あー。スプリングフィールドの世話焼きスイッチが入ったな。FALの陰に隠れがちだけど、一度スイッチが入ると止まらなくなるんだよな……） スプ「ほら、トンプソン。行きますわよ！」 トン「はいはい」

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―――――――――― 指揮「はじめまして。今日から君の指揮官になります」 M14「は、はい。RF、M14です、よろしくお願いします……！」 指揮「既に知っていると思うけど、うちの支部はRFの戦力に乏しくてね。ほぼこちらのスプリングフィールドひとりで賄っていたんだ」

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指揮「だから、君にはしばらくスプリングフィールドの元で訓練を積んで貰う事になる」 M14「わ、解りました。……M14です、よろしくお願いします」 スプ「はい、スプリングフィールドと申します。よろしくお願いしますわ。……ところで貴方、コーヒーはお好き？」 M14「え？」

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M14「ど、どうでしょう。飲んだ事がないので……」 スプ「甘いのがお好きかしら、それとも苦い方が？」 M14「うーん、すみません、味の嗜好はあんまり解らなくて……」 スプ「なら、今日は歓迎会をしましょう！　コーヒーとマフィンでお祝いしましょうね」 M14「あ、あ、あの……？？」

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スプ「私達は戦術人形、戦う為の道具です。それはどこの誰であっても変わりません。……けれど、道具が道楽を楽しんではならない理由はありませんわ」