尾上先生の勉強風景 (6)

Campbell先生のA Mind of Her Own https://amzn.to/2QSCzrK
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尾上正人 @9w9w9w92

「ある文化において女が権力を持てば持つほど、性行動における男女差は縮小する。…女が権力を持たず生存の必要から男に依存している時には、女はセックスの供給を制限することでセックスの『価格』を高く維持する。つまり、女の貞節が推奨され、女の乱交は非難され、セックスは結婚と交換される」p331

2018-11-23 21:04:09
尾上正人 @9w9w9w92

「1960年代に始まった女の職場への参入は、女に経済的独立を可能にし、セックスを交換の切り札として使う必要性から解放した。バウマイスターとヴォーズ(2004)はこの時代をむしろ簡潔に要約し、『もしセックスが交換の資源なら、性革命は、セックスの交換価格が有意に減った『市場矯正』だった』p331

2018-11-23 21:11:11
尾上正人 @9w9w9w92

調査研究によると女は男よりも、1960〜70年代の性革命を否定的に評価し、自分たちの行動について後悔することが多かった。乱交の日々、今で言うレイプ…「多くの女の子が60年代の全てを涙で過ごしました。なぜならセックスを愛から分けようとしても、私たちは2つを結びつけて育てられたからです」p331

2018-11-23 21:20:36
尾上正人 @9w9w9w92

大学生調査によると、女は自分のカジュアルセックス経験は非常に低く評価するが、他の女は高く評価していると思い込んでいる…「自分がカジュアルセックスを仲間と同様に楽しめないのは普通ではないと信じている…女がhook-upsを決断するのは…同調圧力か、他の女との競争で焚き付けられるため」p.334.

2018-11-23 21:46:11
尾上正人 @9w9w9w92

「[カジュアルセックスの]何が、女にこの意気消沈をもたらし、しかし男にはもたらしていないのだろうか? 1つの可能性は、女が男以上に、カジュアルセックスのつながりが発展して、ロマンチックな関係へと花開くと期待している[そして期待が裏切られる]ということだ」p.335.

2018-11-23 21:58:11
尾上正人 @9w9w9w92

「女は、自分が望まれ、評価され、コンロールのうちにあると感じる時、最もカジュアルセックスを楽しめるようだ」p.336.

2018-11-23 22:13:21
尾上正人 @9w9w9w92

「カジュアルセックスの経験において男と女の感情は、性淘汰によってもたらされた何千年にも及ぶ『直感(gut)』知識に基づいているがゆえに、非常に違ったものになり得るのだ」p.337. 例えば上野千鶴子が学生運動中の「共同便所」などに感じた違和感・反発の原因も、つきつめればこれだろうねえ

2018-11-23 22:22:59
尾上正人 @9w9w9w92

「我々が、感情から知性・文化学習へと登るほど、性差を推理するのは難しくなる」p.342.

2018-11-23 22:56:49
尾上正人 @9w9w9w92

ようやく読了…ページ数以上に長く感じたorz 本書の功績を一言で言うなら、ダーウィン性淘汰論も閑却していたメス(女)どうしの対立・競争・闘争を、女自身の観点からこれでもかと言うほど(笑)描き出したことかなあ…一見単純な男による女の支配に見える現象にも、女の競争が介在しているという洞察

2018-11-23 23:02:56
尾上正人 @9w9w9w92

「2016年のある研究では、ストレスホルモンの調節に関連する遺伝子領域のエピジェネティックな変化が、ホロコーストでトラウマを受けた生存者の子どもたちから見つかった。遺伝子に変化はないのだが、遺伝子の働き方が親から子に伝えられたようなのだ」「iPSで生まれたマウス」52頁

2018-11-24 05:36:19
尾上正人 @9w9w9w92

マイクロバイオームの変化…「ゴリラやチンパンジーでは、動物園での長期にわたる飼育にともなって、野生個体で見られる繊毛虫がいなくなり、代わりに病原性のある別の繊毛虫が見つかるという…長期飼育個体と野生の個体とでは腸内微生物が異なる場合が実際にある」「シロサイ再生計画の成算」59頁

2018-11-24 06:02:06
尾上正人 @9w9w9w92

「絶滅危惧種のニホンライチョウでは、人工繁殖・人工飼育のヒナは野生個体がもつような腸内微生物を欠いており、こうしたヒナに野生で得られるような食物を与えると死亡してしまったという報告がある。植物には毒があるものが多いが、こうした毒を分解できる共生微生物がいないため腎不全に陥った」59

2018-11-24 06:05:36
尾上正人 @9w9w9w92

「時間生物学」の創始者フランツ・ハルバーグ「体のあらゆる器官系に周期がある」「薬の効き目を左右する細胞内時計」60頁

2018-11-24 10:11:27
尾上正人 @9w9w9w92

「発現が1日のなかで増減する遺伝子は珍しくないことが世界中の研究者によって明らかにされた。1990年代後半には、光合成細菌であるシアノバクテリア(藍藻)の遺伝子の80%超が概日リズムに従ってタンパク質を作り出していることがわかった」「薬の効き目を左右する細胞内時計」62頁

2018-11-24 10:17:20
尾上正人 @9w9w9w92

「パンダ(Satchidananda Panda)の研究チーム…哺乳類において周期的パターンを持つ遺伝子の割合は82%と推定されている。…『ゲノムには時間的側面がある』」「薬の効き目を左右する細胞内時計」63頁

2018-11-24 10:20:39
尾上正人 @9w9w9w92

「時刻に依存する遺伝子発現を指揮しているのが概日時計…10個あまりのタンパク質の集合…光に反応する脳領域[視交叉上核]が概日リズムのペースメーカーとなっており、そこからの指令によって時計タンパクが1日のなかで増減している…夜間に細胞内で生成されて昼間に分解される中核時計タンパク」63

2018-11-24 11:51:45
尾上正人 @9w9w9w92

「現在の生物種の多くが、地球温暖化に伴って小型化しつつある。…温暖な環境ではエネルギーをあまり食わない小さな身体のほうが生存上有利になるようで、このため暑い地域の動物は数世代を経て小型化していく」「温暖化で小さくなる動物」82頁

2018-11-24 12:09:44
尾上正人 @9w9w9w92

「この説[ベルクマンの法則]では、昆虫や魚など哺乳類以外の変温動物に見られる身体サイズの違いを説明できない」「温暖化で小さくなる動物」83頁

2018-11-24 12:59:35
尾上正人 @9w9w9w92

「若い個体を高温の環境に置くと、通常よりも速く成長した後に、早い段階で成熟することが多くの動物種で観察された。結果として、低温環境で育った場合よりも小さめの成体となる」「温暖化で小さくなる動物」83頁 ネオテニーとはまた違うのかな?

2018-11-24 13:02:49
尾上正人 @9w9w9w92

「成熟までの時間は代謝と密接に関連しており、温度が上がるとその代謝が高まる。…代謝が速いと、より多くの食物が必要になる。代謝の増分をまかなえるだけの栄養を摂取できなかった場合には、乏しいエネルギーを成長と繁殖に振り向けざるをえなくなるだろう。たいていは繁殖が優先」83頁

2018-11-24 13:06:57
尾上正人 @9w9w9w92

「人間は大きな魚を捕まえることで、魚の小型化につながる進化圧を生じうる…だが小型化はこれら大量捕獲時期の違いを反映していない…どちらの魚種[コダラとプレイス]の小型化も、水温上昇をぴったり追いかけている」「温暖化で小さくなる動物」84頁

2018-11-24 13:13:11
尾上正人 @9w9w9w92

「素晴らしい人生に直結する道は、子宮で音楽を聴くところから始まる。妊婦の腹部に取り付けて音楽を再生するスピーカー付きの製品がいくつもある。『ベイビーポッド』という製品はさらに一歩進んでいる。女性の膣内に挿入して使う電球型のシリコン製スピーカーだ」[苦笑]「効果ある? 知育玩具」88頁

2018-11-24 13:23:00
尾上正人 @9w9w9w92

「意外なことに、赤ちゃんが座り、はいはいし、さらには歩く能力を獲得するのを速めることが可能だ。…だがそれに何か長期的な効果があるという証拠はない」「効果ある? 知育玩具」90頁

2018-11-24 13:33:45
尾上正人 @9w9w9w92

「タジキスタンでは、赤ちゃんはほぼ一日中、布団で巻かれて動けない状態にされている。このため歩き始めるのは遅いが、[カレン]アドルフの初期段階の調査結果によると、幼稚園の年齢になるころには西洋諸国の子と変わらない歩き方になる」「効果ある? 知育玩具」90頁

2018-11-24 13:35:58
尾上正人 @9w9w9w92

「リドック症候群…動いているものは知覚できるが、その他の知覚刺激は見えない。…視覚皮質が存在すべき場所にリンゴ大の欠損…だがこの損傷は脳の運動処理領域であるMT野には及んでいない…目からの情報が視覚野を通ることなくどのようにMT野に届いているのか」『日経サイエンス』2018年12月号、23頁

2018-11-24 20:33:10
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