日販とトーハンの2018年11月19日付プレスリリース「物流協業に関する検討開始のお知らせ」の重大さは業界人以外には分かりにくいものなのかもしれませんが、これはまさに現代出版史のひとつの節目なのです。六本木「文喫」のニュースの比ではない。 tohan.jp/news/20181119_… nippan.co.jp/news/2018_1119/
2018-11-19 14:52:10ポイント1。「両社は、平成30年4月19日から公正取引委員会への物流協業に関する事前相談を行い、同年10月12日に公正取引委員会から回答を受けたことから、今回の基本合意書の締結に至ったものです」。つまり独禁法に抵触するのかしないのかを確認したものかと。
2018-11-19 14:58:39ポイント2。「出版物の売上は1996年をピークに低減。2017年度ではピーク時の52%程度の規模に縮小し昨今の輸送コストの上昇と相まって流通効率の悪化が顕著となり、全国津々浦々にわたる出版物流網をいかに維持するかが業界全体の喫緊の課題」。つまりいつ崩壊してもおかしくない待ったなしの状況。
2018-11-19 15:02:35ポイント3。「同時にプロダクトアウトからマーケットインを目指した抜本的な流通改革への新たな一歩となることを目指すものです」。薄利多売の時代が終焉したとみるのは正しいけれど、マーケットインに全面的に頼るのは無理がある。jmrlsi.co.jp/knowledge/youg…
2018-11-19 15:06:55出版業界で本格的に仕事し始めたのが1996年だったから、この22年間は景気が悪くなっていくのを眺めている22年間だったなー。 twitter.com/uragetsu/statu…
2018-11-19 15:08:24ポイント4。「制度面・システム面を含めて、厳密な情報遮断措置を講じることを前提として」。後段に補足あり。「検討を進めるにあたり、〔両社において、〕独占禁止法遵守の観点から機微情報の厳密なコントロールを行います」。株主である大出版社にはどう報告されるか。報告なしとはいかない。
2018-11-19 15:11:59ポイント5。「両社の物流拠点の相互活用ないし統廃合を中心とした出版流通の合理化に向けた物流協業について検討。システム面・業務面などからの実現可能性と経済的合理性を評価して、物流協業の具体的な方向性の検討を進める」。場所は共有できても仕組と仕事の統合は困難かも。
2018-11-19 15:20:08歴史は繰り返す的日配の復活(古い)。 出版業界敗戦前夜の弱者連合。 もう遅すぎるのかもしれないが、出版社間の協業化模索とか、生き残りをかけた施策が始まるんだろうか。 twitter.com/uragetsu/statu…
2018-11-19 15:22:41ポイント6。「機微情報の目的外利用を防止するため、プロジェクトチームのメンバーを限定し、情報交換の範囲や運用管理を明文化する等の措置を講じる。また、必要に応じて公正取引委員会への報告・相談を行う」。出版社や書店からヒアリングすべきでは。取引先を置いてきぼりにはできないはず。
2018-11-19 15:23:06現在の仕組みがそのままでは維持することが不可能で、最後の延命策が寡占二企業の協業なのかもしれないが、それは問題の解決に向けた動きではない気がするから、ひとつの節目であると共に、この後いよいよ音を立てて崩れ始めるのでは、という気もして恐ろしい。 twitter.com/uragetsu/statu…
2018-11-19 16:44:31ウラゲツさんの解説がめっちゃ分かりやすい…!!消費者のニーズに合わせるための大規模な統合。というのはとても気になる…出版業界よ twitter.com/uragetsu/statu…
2018-11-19 20:25:59へー。ただ「制度面・システム面を含めて、厳密な情報遮断措置を講じることを前提」とある辺りに失敗を予感させる物がありますが… twitter.com/uragetsu/statu…
2018-11-19 22:19:05ようやっとですか。影のドンもカツカツと。アホみたいに貯め込んでるのはどうなったのか。キオスクやコンビニと喧嘩していた頃が少し懐かしい。 twitter.com/uragetsu/statu…
2018-11-19 22:23:43そうなんだ! 目的を誤ると、ビッグ2生き残りのために、パイをどう分配するか見たいな話になりかねない。危機意識を持ちながら、文字通り大所高所から書籍流通、ひいては流通そのものの可能性を引き出してほしい。三方よしの解決策はあるはず。 twitter.com/uragetsu/statu…
2018-11-19 22:36:19