家具デザインの歴史 _ ドイツ・イタリア編(1945-1970)

書籍「近代から現代までのデザイン史入門 1750-2000年」 / トーマス・ハウフェ」をベースにしています。 今後随時掘り下げの更新をしていく予定。
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はるき @kiruhachi

続き)人間が使うことでそこに意義が生じ、崇高な関係さえ生まれうる。デザイナーは、そんな思いでデザインに取り組むべきなんだ。」 この「お箸」と「椅子」の比較は興味深い。なぜ椅子には多様性があり、お箸にはないのか。

2018-11-26 03:31:39
はるき @kiruhachi

「近代から現代までのデザイン史入門 1750-2000年」 / トーマス・ハウフェを読んでいる。ここ最近で「1965-1976 実験的な試みと反デザイン」という章を読んだのだが、なだかかあまりパッとしない章であったーー;

2018-11-27 21:54:45
はるき @kiruhachi

60年代までのデザインに対する批判がかなり高まった時代であったようだが、あまりカタチの話が出てこない。理論・言論でのデザイン更新が「目論まれた」時代であるのかもしれない。

2018-11-27 21:57:36
はるき @kiruhachi

とりあえず引用しておく。「60年代は、消費社会と機能主義の最盛期とともに、その後半期になるとすでに危機の明らかな兆候を引き起こした。成長の限界に到達したように思われ、70年代には、さっそく1973年にオイルショックが始まった。」

2018-11-27 21:58:36
はるき @kiruhachi

「大量生産と近代デザインの純粋な機能主義との多幸感が、高まる批判に直面し、資本主義社会におけるデザインの役割もまた疑問視された。多くのデザイナーはもはや自らを「企業の手先」であると思いたくはなく、自由に実験的に活動し、広がっていく社会構想に政治的に関わりたいと考えた。」

2018-11-27 21:59:01
はるき @kiruhachi

「70年代初期には批判的な理論がデザインに影響を与えた。社会におけるデザインの使命についての問題が新たに提起され、物品の機能についての問題が単に技術的な局面を超えて象徴的なものや社会的なものへと拡げられた。」

2018-11-27 21:59:42
はるき @kiruhachi

こんな感じで、機能主義あるいは資本主義という、デザインを成長させてきた思想、生活そのものに懐疑的な気分が強くなった。そのため、"じゃあデザインってなんなんだ?"という疑問が世間を覆い、デザイナーの手が止まった。そんな時代。

2018-11-27 22:05:31
はるき @kiruhachi

いままで信じてきたものへの懐疑心。そこから価値観の転換が生じた。それが60年代後半-70年代前半。

2018-11-27 22:13:15
はるき @kiruhachi

充電尽きて遅くなったけど、前ツイの続きをします^^;

2018-11-27 23:25:11
はるき @kiruhachi

そんな中、デザインに刺激を与えたのが、「この時代の若者文化やポップ・アート、ミニマル・アート」であったのだという。中でも特にポップアートとデザインの関係は深いようである。

2018-11-27 23:33:47
はるき @kiruhachi

引用すると、(イタリアでの)「反対運動の創始者とみなされたE.ソットサスは、家具や陶磁器のオブジェにおいてすでに早くからポップ・アートを引用し、ユートピア的な対立世界をデザインした。彼のオブジェと理論は80年代までイタリアの反デザインの道標であり続けた。」

2018-11-27 23:34:28
はるき @kiruhachi

ソットサスはこれな。彼は「ベル・デザイン」の章で紹介したが、「反ベル・デザイン」の時代の人のようだな。先に述べた価値転換の時代に、どうやってデザインしていたのか、ポップアートとの関係など調べる必要があるな。(いつか… twitter.com/kiruhachi/stat…

2018-11-27 23:43:31
はるき @kiruhachi

1958年にはこの時代のデザインの主役を担うタイプライター製造企業「オリベッティ」のチーフ・デザインコンサルタントに就任。1969年には非常に鮮やかな赤色のプラスチックケース入りポータブルタイプライターである名作「ヴァレンタイン」をデザインしている。

2018-11-23 00:51:55
はるき @kiruhachi

というか、ポップ・アートとはそもそもなんなのかを僕はあまり知らないことに気がついた^^; 60s、70sにおけるポップ・アートについても勉強しないとな…

2018-11-27 23:45:07
はるき @kiruhachi

読んだ。 来日した巨匠ディーター・ラムスが説く、グッドデザインの規範。 casabrutus.com/design/22179

2018-11-28 02:03:13
はるき @kiruhachi

「デザインの仕事はほぼしていない。私がデザイナーだったころとはデザインの意味合いが変わってしまったからね。ライフスタイルの一部として消費されるデザイナー家具のようなものは、自分には無縁の分野。」「美とは本質にさりげなくそなわるもの。デザイナーが自分から誇示するものではない。(続く

2018-11-28 02:05:16
はるき @kiruhachi

続き)建仁寺の庭もそうだが、日本の庭園にはそんな美しさがあり、時代に左右されることがない。また美しいデザインとは、優れた執事に似ている。常にそばにいて整った姿をしているが、決して自分から存在を主張せず、必要なときにとても役に立ってくれる。(続く

2018-11-28 02:05:33
はるき @kiruhachi

続き)美しさを表現しようなんて、デザイナーや建築家が意識する必要はないはずだ。」>前ツイ とても鮮やかな機能主義的な思想だ。かっこいい。消費社会、資本主義とは明確な一線を引いている。

2018-11-28 02:08:38
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