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ドゥルーズという人は積極果敢にまじめに形而上学をやろうとしていた人だと思う。「リゾーム」も「ツリー」に代わるモデルをということで、ちゃんとした存在論をやってできれば経験科学に貢献したかったんだろう。でも三中先生の言うように「リゾーム・モデルはあまり使いでがない」。
2018-11-30 22:01:37@shinichiroinaba 「まじめに」はポストモダン思想用語でしょうか? twitter.com/kentz1/status/…
2018-11-30 22:05:12@uncorrelated 日常語です。いくらまじめにやっていたところで、努力の方向を誤れば結果は保障されません。
2018-11-30 22:08:03@uncorrelated リゾームとツリーの対比は、あえてドゥルーズに言及せずに三中信宏先生が系統学の文脈でやってます。
2018-11-30 22:11:39@shinichiroinaba いやぁ、参照先のドゥルーズさんの文が、全部、冗談なのかと思えるぐらいの悪ノリ濫用なんで、つい。
2018-11-30 22:13:43@uncorrelated まあだいたい有名なフーコーのサールへの愚痴(と悪乗りしたブルデュー)はあってると思います。後ともに左派でもフーコーとドゥルーズはマルクス主義への距離の取り方が違いました。フーコーははっきりマルクス主義を拒絶しましたけど、ドゥルーズは広義のマルクス主義者だと思います。
2018-11-30 22:16:54「デネットはドゥルーズのやろうとしたことをもっとわかりやすくやっている」というのは半ば本気で思っています。デネットは時々ニーチェへの共感を表明するんだよね。彼の普遍ダーウィニズムは「主体も目的もない過程(の中から主体だの目的だのがあとから出てくる機序)」の理論だと思います。
2018-11-30 22:24:58デネット「心の進化を解明する」amzn.to/2Rn8Ebk 大学院で使うような辞書的な教科書に比べれば薄いのではあるが、分厚い。
2018-12-02 06:07:09稲葉振一郎氏には、デネットさんの議論のどこにドゥルーズさんのリゾーム論を見い出しているのかを、明らかにして欲しい気がする。
2018-12-02 06:24:40ワタクシの『生物系統学』 leeswijzer.org/files/seibutsu… の第4章では,わざわざ4-7-3節「リゾームに明日はない:ネットワーク思考へのさらなる道のり」を設けて,ドゥルーズ&ガタリの〈リゾーム〉論について批判的に論じました. twitter.com/shinichiroinab…
2018-12-01 09:34:03@leeswijzer おっ、そっちはちゃんと読んでませんでした! 失礼しました! NHKブックスと講談社新書の印象で書いてしまった。
2018-12-01 14:33:15@shinichiroinaba 『生物系統学』文献リスト leeswijzer.org/files/seibutsu… にあるように,G. Deleuze and F. Guattari 1994『千のプラトー:資本主義と分裂症』河出書房新社を引用しています.いま読み直してみると,「リゾーム論逝ってよし」的な書き方をしていますね.当時のワタクシはよほど腹に据えかねたのでしょう.
2018-12-01 15:14:06@shinichiroinaba ワタクシの『生物系統学』の4-7-3節の末尾はこんな感じ:「「樹木に倦み疲れている」Deleuze and Guattari (1980: 訳書, p.34)は、ツリーに代わるアイコンとして「リゾーム」(rhizome)−「根系」−を提唱しました。リゾームとは固定した根や側根を持たず点と点との自由な接続を許すシステムです。」
2018-12-01 15:22:18@shinichiroinaba 続)「もちろん、リゾームは反系譜学のシンボルであり、中央集権的なツリーとは正反対で...おっと、そろそろ結びにしましょうね。系統学者はツリーに代表される半順序構造にまだ「倦み疲れて」はいないので、リゾームに逃走する必要はまったくありません。」
2018-12-01 15:23:18@shinichiroinaba 続)「ツリーがだめなら、ネットワークがあるじゃないですか。根無し草のリゾームに明日はないのです。」—— 以上.
2018-12-01 15:24:02@shinichiroinaba 以上の引用文は手元の原稿ファイルからでしたが,いま『生物系統学』の本を確認したら「p. 329」でした.
2018-12-02 06:54:22