- Uroak_Miku
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@shinkai35 うーむ『BJ』『三つ目』が彼のターニングポイントになったのは、予想外の反応が大きかったからではないかと思います。とりわけ『BJ』はそう。女性読者がついた。そしてピノコになりきって夫の活躍を楽しみ、ときどき現れるゲストヒロインになりきってBJとの恋を夢想したのでした。
2018-12-07 23:06:49@shinkai35 そうそう。モテる男としては描いていなかったはずです手塚先生。それが女性読者を広く開拓してしまった。それでときどきライバル医者の妹とか孤島の学校医務員とかゲストヒロインを出して女性読者に「ほれー感情移入してBJをさそってみれー」と煽るの。
2018-12-07 23:12:19@shinkai35 最終回で21歳のピノコ出てきますよね。あれ絶対女性読者向けの大サービス。「皆さんこれが見たかったんでしょー、見せてあげるよ最終回だから」って。
2018-12-07 23:13:43@shinkai35 そうそう『ギャラリーフェイク』の秘書さん、せっかく成長したのになおBJの妻にしてもらえないでいるピノコですね。
2018-12-07 23:16:44@shinkai35 BJはどんな美女に寄り掛かられても抱き留めないけれど、ピノコだとするのです。だから女性読者は報われぬ恋物語と、浮気しない理想の夫の物語を交互に楽しめる…心憎いです世界のテヅカ!
2018-12-08 10:34:33@shinkai35 アトムも男の子用でしたが、人間の女の子のためにアトムが奮闘して、死んだことになって終わるというお話を描いたら、以後女の子の読者が激増したという逸話があります。掲載誌は『少年』なのに(藁)。
2018-12-08 10:36:28@shinkai35 これ、小学生の時に手塚全集で読んで心臓鷲掴みされますた。 pic.twitter.com/qY5EISGwsz
2018-12-08 10:45:35@shinkai35 そしてこれで落とされますた。孤島の診療所で、亡き兄の代わりに医者をやってる方。ある日BJが、世界最高の刀工によるメスを礼品として墓参りにやってくる。怠け者の居候扱いだったBJが、ある晩奇跡のメスさばきを見せてけが人を救う…ピノコは一カットのみ電話でご出演。「浮気しちゃだめよ」 pic.twitter.com/wd6kGo6578
2018-12-08 10:54:26@shinkai35 そしてトドメがこれ! 悶絶死の寸前で夢オチ。「夢オチはいかん」と『まんがの描き方』にいうてはったのに手塚先生の嘘つきー!!! pic.twitter.com/BXMsq3z78H
2018-12-08 10:57:32BJは手塚の作品歴のなかでも異色な主人公でしたが、最終回にヒゲオヤジ車掌から切符を手渡されるのですよ。手塚キャラの一員ですよという承認の儀式ですね。(この説は夏目さんの受け売り)
2018-12-08 11:12:33この後『ドン・ドラキュラ』でロリコン・ブームにのろうとして玉砕。『七色いんこ』でシャアとルパンの折衷みたいな主人公を造形して自信満々でデビューさせるも「主人公なのに素顔がわからない!」と評判が伸び悩み人気投票でも低迷。サングラスに瞳を入れるという工夫で対抗するも力尽きる。
2018-12-08 11:14:55男の子用劇画ヒーローなんだけど女の子の目線を忘れなかったからこそ『BJ』は今なお輝く名作となった。しかし人気投票に常に焦る手塚はここをないがしろにした。『いんこ』では女性読者を意識して女刑事を登場させたけれど、女の子が望んでいたのは妻の座であって愛人の座ではなかった。
2018-12-08 11:19:48