解法パターン暗記勉強の落とし穴

解法パターンの暗記ばっかりやってて、「原理」から自分でロジックを組み立てるトレーニングをやらないと、勉強の効率が無茶苦茶悪くなりますよ、という話。
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開米瑞浩 @kmic67

さっき、「東大に入るのはむっちゃカネと時間(勉強の)がかかるのが普通だ、東大を舐めるな!」というような記事を見かけたので、ちょっと思ったことを書きます。要点は、「解法パターン暗記勉強の落とし穴」にハマったんじゃないかな? ということ。

2018-12-13 18:34:39
開米瑞浩 @kmic67

たとえば、「雨が降ったとき、濡れずに外を歩くためには」→「傘を使えば良い」というのは「状況・要求」の組合せに対する「解決策」です。 この解決策は、いくつかの「原理」の組合せで得られます。 pic.twitter.com/GkHaBsCblN

2018-12-13 18:35:01
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開米瑞浩 @kmic67

問題は、「受験勉強」として「状況・要求・解決策」の組合せだけを暗記しているケースがあること。それだけだと、「原理」から組み立てる思考のトレーニングにならないので、応用が効かない知識の詰め込みに終わります。

2018-12-13 18:35:12
開米瑞浩 @kmic67

「状況・要求・解決策」の組合せは無数にあるのに対して、「原理」の数ははるかに少数。「原理」を組合せて「解決策」を作るパターンがわかると「応用が効く」ので、未知の「状況・要求」に対しても「解決策」を自分で発見できます。 pic.twitter.com/f2eU0Ukz7J

2018-12-13 18:35:28
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開米瑞浩 @kmic67

ただしそのためには「原理」から「解決策」を組み立てる方向(図の上向き)の勉強をしなければいけません。この部分は反復ドリル的なものでは育成できず、「疑問を持ってじっくり考える」姿勢とそのための時間が必要です。

2018-12-13 18:35:37
開米瑞浩 @kmic67

上のほうの反復ドリル的なトレーニングだけで学習が終わってしまうと、それを阻害してしまう恐れがあります。 くだんの記事の著者が「毎日膨大な宿題に追われていた」というのは、おそらく反復ドリル的なトレーニングにハマっていたんじゃないか、と思うわけです。

2018-12-13 18:35:50
開米瑞浩 @kmic67

もう一つあった。実際には、「状況・要求」が与えられたとき、「原理」から「解決策」を思いつくためには、いったん「戦略」を構想する必要がある場合が多いです。ここでかなりの「抽象化力」が必要です。 pic.twitter.com/KqFzUtpJUj

2018-12-13 18:52:01
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