初々しい横山カップル

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なこ @xa__176

「え、」と私が引っ張られた手の方を見ると横山くんが気づいてぱっと離されてしまった。『ごめん』「んや全然」『…昨日のことごめんな』急に本題を出されたからちょっと頭が混乱した。「ん?なんのこと?」『いやほら言いたかったこと』「あー」『ごめんて言うとなんか誤解生むよな』誤解?

2018-12-06 22:26:42
なこ @xa__176

『エミとは何もないねん』いやあったら困るんだけど。まじで。「気にしてへんから」ほら、こういう時に素直になれない。『ほんまにごめん。大倉から全部聞いた』「…自主練のやつ?」『それ』「あー、知らんかったから悪くは無いんじゃん?」『…そやけどさ』「ええよでも横山くんエミの事好きやろ?」

2018-12-06 22:30:50
なこ @xa__176

なにそれ。自分で今1番聞きたくない事聞いてる。『…』間が怖くてその返事を聞きたくなくて私はその場から学校に向かって逃げた。教室に着くと大倉がいた。『どやった?』「聞かんといて」『なんで?』「ほんまに私最低なこと言った」『は?』私は大倉に自分が言ったことを正直に話した。#エイトで妄想

2018-12-06 22:33:50
なこ @xa__176

『何しよんほんま』「聞くつもりは無かったけどさ」『なに?』「何も出来ない自分にむかついて八つ当たりした」『もーせっかく俺が横山くん連れてったのに』「ごめん」大倉は私のために色んなことしてくれるのに私何も返せてないしなんならどんどん悪い方向に進んでる。

2018-12-08 07:33:14
なこ @xa__176

そこから1週間くらい横山くんと話すことは無かった。今まで通りと言われたら今まで通りなのかもしれないけど、この状態で放置はきつい。…自分で突き放したくせに。《ほーほー。○○は横山くんとどうなりたいん?》「いや普通の彼氏彼女出来ればええかなって」《じゃあさー、一緒に帰ったらええやん》

2018-12-08 07:34:51
なこ @xa__176

「え、やだよなんて言うん」《そーゆー事やなくて》「なに?」《ほな今から行くで》と腕を引っ張られて向かった先は横山くんのクラス。おもむろに丸ちゃんは錦戸くんを呼んだ。なんなら隣に横山くんもおる。《亮ちゃん〜俺今日○○と帰るから一緒に帰られへん》え?まって私丸ちゃんと帰るの?

2018-12-08 07:36:54
なこ @xa__176

「え、ちょっ」錦戸くんはそれを了解した。「ちょ、よこや…」《横山くんええよな?》え?待って待って頭がついてかない。『…ご自由に』横山くんめっちゃ怒ってるやん!!!!丸ちゃん!何しとんの!《そ?じゃあ○○は俺と帰ろっか》と腕を引っ張られて横山くんのクラスから離れる。#エイトで妄想

2018-12-09 21:59:17
なこ @xa__176

ずかずか進む丸ちゃん。「丸ちゃん何言うてんの!?」《…むむ》まるで私の話聞いてないみたい。《意外と手強い横山くん…》「へ?」間抜けな声が出た。何、どういうこと?《まあでも横山くんちょっと妬いてたから好感触っぽいよな?》と私に聞いてくるから咄嗟に「うん、?」と答えた。#エイトで妄想

2018-12-09 22:01:21
なこ @xa__176

そして何だか帰るだけじゃなくて遊びたいらしい丸ちゃんと学校を出て近くにある最近できたカフェに入った。《○○〜、何食べる?》とメニューを見せてきた。「じゃチーズケーキかな!」と好きなチーズケーキをさした。丸ちゃんはモンブランを頼んだ。

2018-12-10 19:11:57
なこ @xa__176

「なあなあ」《ん?》「その…好感触?とかって何のこと?」《気になる?》「気になる!」丸ちゃんは少し悩むような素振りをした。「へ?分かってない私もやばい?」《うん、(笑)》え!嘘待って私鈍感?「あ、分かった!」これは閃いた。《何教えて》「つまり丸ちゃんと私が一緒に帰れば…」

2018-12-10 19:13:57
なこ @xa__176

《横山くんが嫉妬する!》私が言いたい事を丸ちゃんに遮られて言われた。「ちょっ、なんで言うん!」《楽しいわ》と笑って言われた。「○○はなぁ、ただ横山くんを好きでおったらええねん」「…」当たり前じゃん、と答えられなかった。いや、答えなかった。《どした?》丸ちゃんが心配そうに覗き込む。

2018-12-10 19:16:49
なこ @xa__176

「…いや」言おうとするとさっき頼んだケーキが来た。なんか暗い気持ちを忘れてケーキを食べた。《○○、無理せんでええんよ》ケーキを食べ終わる頃に言う。「横山くんさ私のこと好きちゃうよね?」どうもネガティブ思考に走ってしまう。嫉妬されたんはきっと嫉妬でも何でもないってそう思ってしまう。

2018-12-10 19:19:34
なこ @xa__176

《せやから何でも悪い方向に捉えないの》丸ちゃんがそう言って頭をポンポンしてくれた。「そう思いたいねんけどな…」《やから俺思いついてん!》急に元気に喋り出した。「なに?」《今日みたいに横山くんに嫉妬させればいつか素直になってくれるんやない?》「え!丸ちゃん天才!」いつかのデジャブ。

2018-12-11 21:06:25
なこ @xa__176

「…ほんでどうすればええん?」《……》「何もないんかい(笑)」《明日委員会あるっけ?》「ある!」《そん時ずっと大倉と話しとけ!》「それええわ!」私には思いつかないことをバンバン出してくれる。「待ってあかん。」《なにどうした》「今週ずっと委員会の仕事あんねん」《尚更チャンスやん》

2018-12-11 21:08:56
なこ @xa__176

「あそっか」アホなん?私《どうせ横山くんから仕事一緒がいいとか言ってきたんやろ?》「なんで知ってるん?」《俺ならなんでもわかるんよ》サイコパス丸山。《でもな、あからさまに避けたらあかんで?》「わかった」《そっからは○○次第》「えー待って無理〜〜」《弱気になったらあかん!》

2018-12-11 21:11:30
なこ @xa__176

丸ちゃんに喝を入れられた。ぐっだぐだ(主に私)の作戦会議をしてると日も暮れて解散した。今日はバイトもないから家帰ってすぐ寝た。何だかそわそわしちゃって。朝は雨だった。冷たい風が顔にあたって寒かった。教室に着くと大倉と丸ちゃんがもう居た。『おはよ〜』《おはっ!》とは言ってくれる。

2018-12-11 21:13:54
なこ @xa__176

でも大倉も丸ちゃんもこう見えてモテモテだから基本的に女子が周りにおる。だから私と喋れてる時はほぼ奇跡なの。ちょっとしたスキマ時間にしか話せないから今日は大人しく自分の机にステイしていた。眠気と戦いながら授業を過ごすとあっという間に放課後。委員会だ。『大倉!早く!』

2018-12-11 21:15:55
なこ @xa__176

マイペースすぎる大倉を引っ張って委員会の教室に行く。既に人は何人かいて横山くんもいた。チラチラこっちを見てたけど大倉と話した。『なんなん?今日は○○がドライな日なん?』「昨日ね丸ちゃんと作戦立てたの。」と昨日のことを全部話した。大倉めっちゃ腹抱えて笑ってる。#エイトで妄想

2018-12-11 21:17:27
なこ @xa__176

『最高やん!』と笑いながら言うからよく分かんない。「いやでも我ながらいいアイデアだと思って」と言うと『丸のアイデアやろ』と一蹴された。ヤスくんも加わって3人で話していた。今日は委員会の日で初めて横山くんと話さずに終わった。『○○〜帰る?』「帰る!」大倉と2人で帰った。#エイトで妄想

2018-12-11 21:20:03
なこ @xa__176

『今日はなんも話とらんの?』「いえっす」『作戦通りやん』「うん。ちょっと寂しいけど」『まあ頑張りや』と全く気持ちのこもってない声で言われたけどまあ大倉だからいいや。その日から土日挟んで5日間くらいあった委員会の最終日が近づいてきた。明日が最終日。面倒な委員会もこれで一段落。

2018-12-11 21:21:57
なこ @xa__176

明日は謎に朝早く来いと大倉に呼び出されてるから早く行かなきゃ。理由は聞いても教えてくれへんし。朝、いつもより早めに起きて準備をする。教室に着くと机に突っ伏してる大倉がいた。「もー、何用でこんな朝から…」私の声に反応して顔を上げる大倉。『ほんまに来た(笑)』「来るわ!(笑)」

2018-12-11 21:31:04
なこ @xa__176

『なあ、』と大倉が呼ぶから大倉の所に行く。「なに?朝早くから」『秘策があんねん』と椅子から立って私に近づいてくる。「ちょ、大倉…?」それだけで何も言わない。窓のところまで詰められて逃げ場がない。『ちょーっとだけ我慢したって』と私に壁ドンしてるような体制になった。#エイトで妄想

2018-12-12 17:24:59
なこ @xa__176

そうして大倉は私にキスをしてきた。「は、なにして…」私が喋り出そうとすると今度は思いっきり抱きしめられた。窓から風が吹いて寒いなってそんなこと思ってもいられなかった。「ちょ、大倉…?」『…』「大倉!」あまりにも離してくれないから突き放すようにして離れた。『ごめん』「どうしたん?」

2018-12-12 23:37:30
なこ @xa__176

「急にさ、」『ごめん。やっぱり言いたかった』「何を?」『俺、ずっと○○が好きやってん』「…」『横山くんと付き合ってるのは承知で告ってる。返事いらへんから』「ちょっと、大倉…」教室から出ていこうとする大倉の腕を掴んで引き止める。「これが、用事?」『…横山くんが悪いんや』

2018-12-12 23:39:25
なこ @xa__176

『横山くんがもっと○○の事大事にしてくれるんやったら俺、』と急に言葉を詰まらせる。「大倉」『…』「無視せんと聞いて」『…はい』「私は横山くんと付き合ってる。そやから付き合えないごめん」『…おん』「でもな、大倉は1番の親友やから絶対離れないで気まずいとか下らない理由で」

2018-12-12 23:41:34
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