アルター・オブ・マッポーカリプス #10
「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」73
2018-12-29 00:56:52真鍮めいたサツガイの身体ところどころの亀裂が拡がり、黄金の光が溢れ出す!サツガイは堪える!「ニンポを……ニンポを、使うぞ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」間に合わぬ!「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」 74
2018-12-29 00:58:54「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」「イヤーッ!」「グワーッ!」75
2018-12-29 00:59:50「イイイイイイ……」赤黒の憎悪の炎は上半身を真後ろまで捻じ曲げ、チョップに力を込める。サツガイの表皮が音を立てて剥がれ、足元で金色の砂となる。それも赤い雨が濡らし、喰らい、泥に変えてしまう。銀河が溢れ出す。「俺は……」「イヤーッ!」チョップ!胴体切断!「AAAARGH!」 76
2018-12-29 01:02:19砕けながら、サツガイの上半身は宙を舞った。「ヤ!ラ!レ!タ……!」「イヤーッ!」ニンジャスレイヤーは飛んだ。さながら赤黒の蛇、赤黒の竜であった。それがサツガイの残骸に喰らいつき、砕き、破壊し尽くした。かつてブラスハートのものであった肉体は滅び、爆発四散し、この世から消えた。 77
2018-12-29 01:04:46その瞬間、キンカク・テンプルが鳴動した。「サヨ……ナ……」鳴動の響きは掻き消えた。何故なら、そのときダークニンジャはベッピンを奪取し、八つの刃のうち四つを失ったモニュメントは自壊を始め、カシマールは殴られ続け、染みめいて潰れていたからだ。 78
2018-12-29 01:08:03赤黒の炎は地に立ち、己の為した事を見渡した。人ならぬカラテシャウトを発し、炎は高く跳び、溶けかかったビルの看板を蹴り、また跳んだ。サツバツナイトはそれを追った。だがクローザーが追走し、ボーを振り回し、激しく妨害した。「イヤーッ!」「イヤーッ!」 79
2018-12-29 01:11:29数度のカラテ応酬ののち、ボーはサツバツナイトを捉えた。「グワーッ!」「クキキ……やめたがよい。カラテならば万全時に今一度付き合おう」クローザーは肩の上でボーを振り回し、膝をついたサツバツナイトに言い放つ。「だが貴公はアレは追えない。それは私がさせんよ!」80
2018-12-29 01:14:36「ゲーッ!」カラスが着地し、威嚇した。「全くこの禽獣」クローザーは辟易する。「よいか、ダイ・ニンジャ殿。カイシャクするのもやぶさかでないのだが、どうもこの……この禽獣が苦手でな。残念だ」「おのれ……ケイトー・ニンジャ=サン……!」「もっと悔しがり給え!貴公の思い通りにはさせん」81
2018-12-29 01:17:11KRAAAASH……KRAAAASH……KRAAAASH……。巨大ハッポースリケンが地に落ち、崩壊の粉塵は空を覆い、薄れつつあったキンカクと黒いトリイを隠してゆく。そして黒い稲妻はザイバツ・シャドーギルドの撤退開始の合図である。ラオモトは、スーサイドは、オールドストーンは、無言で視線をかわす。 82
2018-12-29 01:22:11事態は収束した。だが収束しなかった。マッポーカリプスの大釜は今、その蓋を開けた。ニンジャであろうと、モータルであろうと、その瞬間、地球上でそれを感じぬ者はいなかった。 83
2018-12-29 01:25:47