リアルタイム性

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

これちょっとおもしろい話だと思うのだけど、例えばコンピューターシステムの設計とかでも「リアルタイム」とか「リアルタイム性」という定義が出てきたりするんだけど、システム設計でリアルタイムと定義するときって「設計された時間内に結果が返ってくること」なんですよね。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

言い換えると、100m secだろうと、10秒だろうと、設計上設定された結果かえってくりゃいいんですよ。よく、リアルタイム性を応答時間が短いことというのは実は違ってるんです。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

例えば、ATMで現金を引き降ろす動作って、バックグラウンドでは勘定系システムが巨大なデータベースを検索して、入力内容をチェックして、値を変更して結果ログを書き込んで・・・と複雑な処理をしてるんですが、だいたい数秒で現金出てきますよね？

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

これが、例えばPCでデジタル動画の再生やってるときに、音声の再生と動画の再生がずれると、多分100m secのずれでも多分見てる人は違和感を感じると思う。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

もちろん、ATMでお金を引き出すときに5分もかかったらダメだろうし(まあ某青銀行のスマホアプリとか時々そういう動作しますが)、一方で99%設計範囲内で動作しても時々外れるときがある、というのはリアルタイムじゃないんですよね。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

宇宙探査機が、地球にデータを送ってくる時間に遅延が発生するのは、電波が進む速度が遅い(のとDSNという探査機用の通信ネットワークを使ってるので)というのがあるけど、このレイテンシはあらかじめ想定される遅延なので、ある意味でリアルタイムなんですよ。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

それと同じように、実は我々の身近なところでも、実は遅延が大きく発生しているのに遅延がほとんどない、と錯覚しているものって結構あるんですよね。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

例えば、Amazonの注文ってリアルタイムに決済されてるように見えるんですが、実際に決済には1～5分くらい、さらに決済を確認して実際に在庫に引当するのに数十分から数時間はかかってるんですよね。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

なぜ、リアルタイムのように感じるのかというと、注文ボタンを押したらすぐにメールが飛んできて「注文ありがとうございました！」とくる(その間同時に決済処理もやってる)、発送しました！(と来てるけど実はまだ引当情報は送られてない)とかあるんですよね。まぁかなり短い方ですけど

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

これが馬鹿正直に、決済や、在庫引当、発送のタイミングでメールを送ってたら、ちょっと調子狂って「なんだか遅いなー。全然リアルタイムじゃない」っていう感自るかもしれません。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

駅の改札のSuicaの処理とか、実はATMの出金処理なんかも、全部のトランザクションは終了していないんだけど、リアルタイム性が要求される処理から先行して動作を始めたり、最終的にデータを同期させてキャッシュさせたデータに基づいて処理やってるというのは、結構あるんです。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

これを、生中継の話に置き換えてみると、例えば今「ライブですよ」って言われてる放送も、(通信遅延を考えないとして)5秒くらい放送を遅らせて、その間に撮影した動画に加工をほどこしても、違和感なかったらライブといえるのかもしれないですね。

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

例えば、ライブ画像に映ってる人をリアルタイムに消したり、逆にいない人を合成したりとか。わしが知らないだけで、もうあるのかもしれないですけど

(๑╹◡╹๑) @tsuchie88

ライブというと、生に近いものを同時に配信しているから、一見してそれが「真実」だとかと錯覚してしまいがちだと思うのですが、これからの時代は、ライブだからこそフェイクを混ぜやすくなる、なんてことも想定しなきゃいけないんじゃないのかと思ったり。