2018年にkossQ(古瀬学)が劇場で観た映画169本+α
『空海−KU-KAI− 美しき王妃の謎』@109佐賀。歴史化け猫ミステリー。いきなり猫がしゃべるし、後半はひたすら解答を聞くことになったり、でも説明がつかないこともいっぱいあるし、すごい変な映画。だけど、空海と白楽天のバディものとしての面白さは提示されていて、嫌いにはなれない感じ。
2018-02-28 18:33:00『クローバーフィールド・パラドックス』on Netflix。見どころは化粧っけの少なく、パサついたチャン・ツイイーと「ああ、こうい来たか」というクローバーフィールド成分。他の部分、というか映画本筋は、そうですね、割と残念。
2018-02-28 18:36:01『シェイプ・オブ・ウォーター』@TOHO新宿。熟成した変態性を優しく煮詰めたら素晴らしいロマンスができました。空気の隅々まで美しかったなあ。赦された気分だ。いつもは「変な女」枠のサリー・ホーキンスが本作では可愛いらしいこと!!
2018-03-05 15:24:53『ビッグ・シック ぼくたちの大いなる目ざめ』@TOHO新宿。エンドロール明けで「観て良かったなあ」としみじみ思えた。あっさり地味な演出で、頭悪い人がひっかきまわさない良さ。文化的には違っても、彼らと僕らの人生は地続きなんだ。で、エンドロールに突入して超ビビるわけです。
2018-03-05 15:31:38『15時17分、パリ行き』@109二子玉。想像していたのと全然違ったし、普通の映画じゃないんだけど、なんだろねこの説得力。イーストウッド翁が追い続けるヒーロー像は究極に達したのではないだろうか。マッチョなのに優しい目線は本作でも健在。
2018-03-05 15:34:57『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』@ヒュートラ渋谷。お話から、キャラから、カメラワークからにじみ出る不穏・不気味・不安。面白かったのだけど、最後のシーンだけが自分なりに解釈できていない。まあ、そういう監督か。少年役のバリー・コーガン、これから来るね。
2018-03-05 15:38:34『さよならの朝に約束の花をかざろう』@バルト9。局所的に居心地が悪かったり、上滑りするセリフ・演出もあったにはあったが、全体としてはこのドラマを見せるだけの舞台装置としての世界を丸っと作り出していた。その舞台の上で感情をドライブさせてくれた。アニメ映画の存在意義を示していると思う。
2018-03-05 15:44:15『ブラックパンサー』@TOHO新宿IMAX3D。活劇としては"普通に面白い"かな。黒人がヒーローになって大喜び、は分かるんだけど、アフリカ訛りとか、いろいろ混ぜたっぽい(僕にはカリカチュアに見える)文化様式とかはOKなのね? IMAX3Dの価値はある。
2018-03-05 15:46:48『グレイテスト・ショーマン』@バルト9。"あってないようなお話"とは言っても、各々のパフォーマンスに意味がよく乗るように巧妙に構成されている。映画よりもシルクドソレイユとかのショーに近い感覚。熱いショーとして十分楽しめるのだが、だったらもっとライブな音づくりの方が好みだな。
2018-03-15 15:25:31『ダウンサイズ』@TOHO新宿。ペイン監督なりのほんわかしたSF。ヘンテコな展開だが、予想してなかったので面白かった。
2018-03-15 15:27:38『しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス』@新ピカ。やりすぎくらいな二人だけでもうお腹いっぱい。いい意味でね。イーサン・ホークはハンサム過ぎな気もするが、
2018-03-15 15:29:39『去年の冬、きみと別れ』@新ピカ。すごい上手いでもないけど、主演二人の雰囲気がとても良い。緊張感のある画作りも良いし、騙される程度にはサスペンスとしても面白かった。叙述トリック小説が原作なのか。その映画化としては大成功なのでは。
2018-03-15 15:32:26『坂道のアポロン』TOHO新宿。時代感と方言で、どうしてもぎこちなくなるところを、恋愛・青春の甘美さと音楽の爆発力で乗り越えて行ったね。多めのエピソードのせいで逆説的にタルいところもあったが、概ね良い映画。
2018-03-15 15:35:58『あなたの旅立ち、綴ります』@新ピカ。教訓めいたいい感じの話を、いい感じの映画にしようとして、いい感じに上滑りしちゃってる。小気味好くカッコよくしてくれそうな音楽というツールは、ちょっとした加減で白々しいものになってしまうのだね。
2018-03-19 22:52:34『blank13』@シネマート。斎藤工の長編初監督作品。ちょっと実験っぽかったりするし、アドリブ任せのところはトーンが違っちゃったりというのはあるけど、独特の空気感はある。脚本によるところかもしれないが、伊丹十三的な攻め方を感じた。
2018-03-19 22:54:56『ちはやふる -結び-』@新ピカ。途轍もない良品。途中何度も持ってかれた。既存のキャラの慣性はなめらかに大きく、新キャラはそれと思えない初速で打ち上がる。明らかに"キャラ"として描写しているのに、生身の人物の生き様が、それだけでドラマを編んでいく。これなんてテクノロジー?
2018-03-19 23:07:59『ザ・シークレットマン』@バルト9。ウォーターゲート事件を軽くさらっといたからよかった。それでも主人公の動きをすべて理解して観られたわけではなかったな。もっと知識入れてから、というのもあるが、この手堅いけどぶっきらぼうさに命かけたような作風のせいもある。
2018-03-19 23:14:10『リメンバー・ミー』@バルト9。世界観も、画的な表現もミニマルなんだけど、ときどきビックリするような瞬間を差し込んで来る。ここんところのPixarの路線に乗ったものですね。よかったけど、こじんまりからさらに締める結末だからちょっとさびしかった。
2018-04-16 18:39:01『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』@新ピカ。醒めた画作りとグイグイ押してくるカメラワーク。スピルバーグ監督のクラシックな映画観がイマと化学反応を起こした。主演の二人がやり過ぎないのもよかったなー。静かなカタルシスに震えた傑作。
2018-04-16 18:39:20『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』@TOHO新宿IMAX3D。パンパカパーン!オモシロSF世界観の大博覧会!以上!いや、冒頭の宇宙交流史はサイコーでしたよ。デイン・デハーンは内省的ではなく、こういうのも出来るんだね…出来て…た…?
2018-04-16 18:39:33『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』 @TOHO新宿。煙ったい画作りも、もちろんゲイリー・オールドマンも良かったし、続きも観たいとは思うけど、映画的なスケール感には乏しかったかな。
2018-04-16 18:39:48『ワンダーストラック』@ヒュートラ渋谷。雰囲気はいいけど、意外に絡み合ってない二つの人生。もうちょっとワンダーにストラックされたかったかな。
2018-04-16 18:40:00『レッド・スパロー』@新ピカ。ジェニローはプリマドンナやるにはゴツ過ぎるだろ、との無粋なツッコミがもたげてくること以外は良作。スパイものらしく、誰がホントのところ何を考えているのかが分からな過ぎて困ることもなくはなかったが、面白かった。
2018-04-16 18:40:34『ボス・ベイビー (吹替)』@新ピカ。なるほどねー。こういう見方ねー。…で1本作っちゃうパワーよ。局所的なアクションはそこまででもないけど、全体的にはとても面白かった。
2018-04-16 18:40:47『さよなら、僕のマンハッタン』@新ピカ。雰囲気でまとめちゃったかなあ。結末もありきたりだったしなあ。ぼんやりしちゃったなあ。
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