
「フリントロック・ファンタジー」の胎動~欧米で流行の兆し、「自分も描きたい」と語る漫画家も。江戸の博徒も実は使用?

今夜の考証ブラザーズは「幕末期ヤクザとフリントロック銃」「欧米で流行りつつあるフリントロック・ファンタジー小説」「終末医療に関する誤解と軽率な言説」の三題でした。偶然、私と白土君とがフリントロックかぶりになっちゃったのがおかしかったっす。( ^ω^ )
2019-01-05 22:22:34
ああッ!? 「欧米で流行りつつあるフリントロック・ファンタジー小説」ですと!? ウチもやりたいところなので(つーか小出しにずっとやってます)、これは一大事。フリントロックの時代が来た!
2019-01-06 04:18:18フリントロック式(フリントロックしき、Flintlock)、邦訳、燧発式(すいはつしき)または燧石式(すいせきしき)とは、マスケット銃などの火器で使われた点火方式の1つ。 開発された時期については諸説あるが、フランス人のマラン・ル・ブールジョワ(Marin le Bourgeoys)によって17世紀の初頭に完成された、とする説が有力である[1][2]。 ここでいう「完成された」とは、装填時の暴発を防止するハーフコックの機能を備えたという意味で、それ以前にあったジャコビニアンロック等とはその点で区別される。
1840年頃から、より信頼性の高いパーカッションロック式(雷管式)に置き換えられた[3]。
フリントロックの構成部品
大まかな仕掛けはマッチロック式(火縄銃)と変わりない。大きく違うのは次の三点である。
撃鉄(hammerまたはcock)の先端に火縄ではなくフリント(燧石)が取り付けられている[4]。
火蓋 (pan cover) と当たり金 (striking surface, striking steel) を兼ねたL字型のフリズン(frizzen)がある。
フリズンを閉じるバネがある。

先週の考証ブラザーズで、白土くんが話してくれたのは、江戸後期の博徒たちの抗争は、映画やテレビドラマと違って、長ドスでのチャンバラはあくまでも終盤戦で、その前に長槍とフリントロック式の銃器を使った近代戦が行われていたという、めちゃくちゃおもしろいネタでした。
2019-01-07 15:19:16
鎖帷子を着込んで銃器で武装したヤクザたちが、長槍で固めた陣地からばんばん銃を撃ちまくるという絵面が、なかなか斬新で、そういう映画やドラマが見たい、という白土くんの気持ちはよくわかります。
2019-01-07 15:19:39
一方、私は、ここ十年くらいでアメリカでサブジャンル化が進んだ「フリントロック・ファンタジー」を紹介してみました>考証ブラザーズ。
2019-01-07 15:20:32
これは、異世界ファンタジーというとたいていは中世的な世界観が基本なのに、あえて近代的な世界を舞台に選んだものです>フリントロック・ファンタジー。
2019-01-07 15:22:03
なぜ「フリントロック」と呼ぶかというと、火縄銃の時代よりは科学技術の水準は上がっているが、まだ後込め式の銃はできていないくらいの、フリントロック式銃が活躍していた「近代」を舞台に選んでいるから、ということなのです。
2019-01-07 15:22:18
さらに言うと「蒸気機関はまだ発明されていない」ことが重要なんだとか。つまり火器は普及してるけどあくまで「産業革命以前」の世界なんですね。
2019-01-07 15:22:40
この限定によって、今までの中世風異世界ファンタジーとも、すでにすっかりサブジャンルとして定着したスチームパンクとも違う、独特の世界観が生まれるわけで、特に戦闘シーンが、まさに白土くんが語った幕末博徒の抗争にも似た、激しい銃撃戦となっているところがおもしろいのでした。
2019-01-07 15:23:00
もっとも、フリントロック・ファンタジーの方は、ナポレオン戦争を下敷きにしていることが多いのですが。
2019-01-07 15:23:55
もちろん、ファンタジーということは、近代戦に「魔法」の要素がつけ加えられていて、それによって私たちが知っている歴史とは異なる展開になるわけで、ある種の「架空戦記」的な要素も加わっているわけです。
2019-01-07 15:24:01
あと、政治的にも、絶対王政から民主制への過渡期を描いている作品もけっこうあって、そこがまた従来の中世風ファンタジーとは違う「革命」のおもしろさも持ち合わせていたりします。
2019-01-07 15:24:14
いろんな作家がさまざまなシリーズを展開していて、どれも楽しいのですが、今の日本は異世界ファンタジーというと、なろう小説の「転生もの」は山ほどあっても、翻訳ものは全然売れてないから、なかなか翻訳されないだろうなあ>フリントロック・ファンタジー小説
2019-01-07 15:25:23
嚆矢としては途中まで日本でも翻訳されたナオミ・ノヴィクの『テメレア戦記』、最近人気なのはジャンゴ・ウエクスラーの『シャドウ・キャンペーン』やブライアン・マクレランの『パウダー・メイジ』などがあります>フリントロック・ファンタジー。どこか、出して~!
2019-01-07 15:28:06
てか、「異世界転生もの」として、ワシと白土くんとで書けばいいのか?>和製フリントロック・ファンタジー小説。 どうよ?>白土くん(笑)。
2019-01-07 15:28:28
フリントロックと聞くと、無条件で70年代の英国アイドルバンドを思い出しちゃう(^。^)。 twitter.com/sakai_sampo/st…
2019-01-05 22:32:58
フリントロック(というか先込め式)で良かったのは、題名忘れたけど映画で、数十メートル先に一人のインディアンが現れて撃つけど外れる。トマホークを振り上げて走ってくるのと弾を込めるののどっちが早いかって場面だなぁ
2019-01-06 04:37:56
それまでパーカッション派でフリントロックは日本でその名前の通り「火打ち石式」だから、古臭いが先によぎってあまり良いイメージがなかったんだけども メカメカしさが調べてみると気に入ってしまってハマるなって思う けどモデルガン、実銃通り鉄製の機関部で、松葉バネの圧力強過ぎて怖すぎる
2019-01-06 15:51:10
サファリランドのホルスターはフリントロック銃にぴったりだったw ライト対応型は面白いな~ pic.twitter.com/Fr0ephdMf5
2019-01-06 20:13:31


福島県郡山市出身。マンガやアニメ、ゲーム、小説の設定考証稼業。参加作品は「ヨルムンガンド」「ジョーカー・ゲーム」「プリンセス・プリンシパル」「機動戦士ガンダム水星の魔女」「LUPIN ZERO」など。共同監督作品「OBSOLETE」はYouTubeで公開中!「Watch Dogs Tokyo」連載中!

幕末アウトロー研究の第一人者である歴史学者高橋敏氏の「国定忠治の時代」の「忠治の武器」によれば、長脇差か匕首を持ち、槍と鉄砲などを携えるとある。天保13年の三室勘助殺しでは槍で突き殺し、その後で首をかき切ったらしい。
2019-01-06 21:53:48