ぐるりのこと
権力メカニズムの分析で問われるのは、権力がどこを通るのか、どのように起こるのか、誰と誰の間で、どの点とどの点の間で、どのような方式で起こるのか、そしてその効果はどのようなものかということ。-安全・領土・人口-
2011-04-04 07:43:11経験的な内容に超越論的価値を付与したり、経験的な内容を構成的な主観性の側に位置づけたりする際に、少なくとも密かに何らかの人間学に訴えずにいることは恐らく不可能だろう。-言葉と物-
2011-04-04 11:43:15権力は何らかの知を生み出す(ただ単に、知は奉仕してくれるから知を優遇することによってとか、或いは、知は有益だから知を応用することによってとか、だけではなく)。-監視と処罰-
2011-04-07 18:13:19権力に有益な知であれ不服従な知であれ一つの知を生み出すと想定されるのは認識主体の活動なのではない。それは〈権力-知〉の係り合いであり、それを横切り、それが組み立てられ、在りうべき認識形態と認識領域を規定する、その過程並びに戦いである。-監視と処罰-
2011-04-07 21:13:2319・20世紀の人種差別は、そこにいくつかの手がかりを見出すだろう。国家は、市民の性と市民の性の用い方の現状を知らねばならないが、市民の方も各人が、性の用い方を自分でコントロールできなければならない。国家と個人の間で、性は一つの賭金=目的になった。-知への意志-
2011-04-08 07:13:11権力の関係は他の形の関係(経済的プロセス、知識の関係、性的関係)に対して外在的な位置にあるものではなく、それらに内在するものである。そこに生じる分割、不平等、不均衡の直接的結果としての作用であり、また相互的に、これらの差異化構造の内的条件となる。-知への意志-
2011-04-09 10:18:33永遠平和は元々実現不可能な理念である。しかし…理念への連結的接近に役立つような国際的連合を結成するための諸原則は実現不可能ではなく、この接近が人間と国家の義務を基礎として、人間と国家の権利を基礎として成り立つ課題である限り、それは確かに実現可能である。
2011-05-01 07:16:29臨月間近の友人(初産)に「子育てって楽しい?」と聞かれて、「楽しくは、ないねえ」と答えてしまう自分にはやはり人間として問題があると思う
2011-05-01 09:16:34ほんまに多くの人から支えられているんだな、って実感。僕ひとりの力じゃない、みんなの力なんだと思う。綺麗ごとに聞こえるかもしれないが、関西に来てから1年1ヶ月。いい仲間たちばかりだ。全国にも世界にも散らばっている。休むときは休んで、仕事は最大限の努力だな。
2011-05-01 09:43:32抽象的な思考を具体的な言語に置き換えた時点で、自己は制約されている。常に周囲の影響を以て変化する自らを言葉に固定しても、思考や気持ちを抽象的なままに正しく伝えることは永久に出来ない。
2011-05-01 21:51:45大きな物語を、社会へのコミットを、日本なるものとの一体化を、と不安や焦燥感、あるいは秩序の希求ゆえの飛躍をしてしまいそうになる昨今なだけに、梨木さんの「ぐるりのこと」は今読むことに意味があるかもねぇ。
2011-05-01 22:24:31「外的世界を内側にリフレクトさせながら、それらが互いに深化してゆく、その旅の醍醐味がなかったら、「目的に向かう」という行為に、どれほどの意義が残っているというのだろう。」(梨木香歩「ぐるりのこと」P143)
2011-05-01 22:36:55歴史的に言えば、道徳が政治に対立し、賢慮の働きや美の基準を乗り越えて、無条件的で普遍的なものであることを主張するに至るのは、メシア的な平和についての終末論が、戦争をめぐる存在論の上位に置かれる場合であろう。哲学者たちは、けれども終末論を信じていない。-全体性と無限-
2011-05-02 12:51:22@E_Levinas_jp 私と君とでは、私の言う〈未知のもの〉、つまり〈知〉にとっての「不可能なもの」に直面するという思考の根本的条件を共有しているね?
2011-05-02 13:46:22@G_Bataille_jp ええ、そうですね。私は、君が〈未知のもの〉というところのものを〈絶対的他者〉と呼んでいる。
2011-05-02 13:50:54@E_Levinas_jp うん、しかし、君と私とでは明らかに考え方が違うところがあるね。それは「哲学の課題が何であるか」についてだ。そのあたりを明確にしてみようじゃないか。
2011-05-02 13:52:07@G_Bataille_jp そうですね、君は哲学の課題について、それは「限定された認識からあるものの総体の認識への移行である」と言っていましたね?
2011-05-02 14:00:51@E_Levinas_jp その通りだ。私は、私以外の誰もが容易に持ち得ない特異な体験、つまり非-知的な体験に依拠して、その帰結を普遍化しようと試みているのだ。
2011-05-02 14:02:14ビン・ラディンの殺害については、素朴な印象は、同い年なんで、これで人生終わりかあ、かな。是非については、よくわからん。9.11首謀がどういう理路で確定してるのか単純に知らない。
2011-05-02 14:15:16