喜多野土竜先生と上田宏先生の「消費し尽くされた絵、不易流行とテンプレート化する創作事情」
「古い絵」って「昔一時的に流行った絵」という感覚がある。「すでに消費し尽くされた絵」というか。ファッションで言うとケミカルウォッシュだったり。流行りの要素を取り入れつつも時代に合わせすぎないのが長生きする絵なんだと思う。少しは時代に合わせての新陳代謝が必要ではある。
2011-05-01 09:11:26古くならない絵はしっかり写実をベースにした平均顔で、それを時代に合わせてエポックメイキングな要素を適量混ぜ込む感じかな。手癖ではなく市場を見て徐々に変化させるのが長生きの秘訣かと。
2011-05-01 09:15:43作家性の高い独自の絵柄で今もずっとコミックスが売れ続けてる作家さんは、出版が元気だった頃についたファンが今も追い続けてくれてるという構造。本が売れなくなった時代にデビューした作家は余程自分の絵に普遍的な魅力があるという自信を持てない限りは変化していくしかない。
2011-05-01 09:19:19@UEDAsensei 最近は絵というか青だの赤だのカラフルな髪や大きすぎる目など、現実からかけ離れた絵柄が古臭いみたいな風潮がありますよね。
2011-05-01 10:14:14@mazinken99 お客さんも「さすがにソレは無ぇだろ」ということに気付いちゃったのかもしれないですね。でも子供向けアニメなんかは未だにカラフルだったり目が大きかったりしますねー。
2011-05-01 12:59:09不易流行ってぇやつどすな。はちみつレモンとか消費されまくって見事に消え去った。小ヒットぐらいがいいのかも RT @UEDAsensei: 「古い絵」って「昔一時的に流行った絵」という感覚がある。「すでに消費し尽くされた絵」というか。ファッションで言うとケミカルウォッシュだったり。
2011-05-01 09:34:22文章でもそうだけど特徴ある個性的な文体・作風って、つまりそれだけ真似しやすいんですよね。先鞭付けた人よりうまく使いこなすエピゴーネンが創始者の拓いた市場を食い潰したところで流行終了 RT @mogura2001: 不易流行ってぇやつどすな。はちみつレモンとか消費されまくって見事に
2011-05-01 09:44:26@azukiglg ですね。でも、ハーレクインやジュブナイルはテンプレート化が激しく、しかもニッチな市場が形成されてるので、それで通用してしまう。盗作騒動が一時激しかったですが、それだけテンプレートと要素で読む読者が多数派で、編集もチェックできてないのでしょう。
2011-05-01 09:50:57@mogura2001 レンプレ化…BLもそうですねえ(^^;)深夜アニメの原作になる系のラノベもそうかな。むしろテンプレから外れると読者の共通語にない概念となり理解されないので、できるだけお約束を踏まえることのほうが重要になる。類話が多くなり完全な識別も難しそうです。
2011-05-01 09:52:51ラノベのテンプレ…1)登場人物は全て女子のみである 2)男子は登場するが基本的に主人公以外の主要キャラは全て女子である。仮に男子の脇役(主人公の友人)がいても、本題にほとんど絡まない端役である 3)主人公が男子の場合、性格は積極性に乏しく非常に消極的である
2011-05-01 09:55:25ラノベのテンプレ…4)女子はおっとり、ツンデレ、幼馴染み、眼鏡っこなどを一通り揃える 5)お色気はどぎついが透過光で隠せばok(アニメ化の場合) 6)BL系を除けば複数の男子が主役になることはほぼない。 7)要するに「主人公は碇シンジ、ヒロインはらき☆すたで!」……orz
2011-05-01 09:58:51切ない(´・ω・`) 僕も昔、実話じゃない仕事で「○○○みたいな感じで」というオーダーを受けたことはありますが(^^;) RT @y_meito: @azukiglg そのテンプレをメーカーさんから頂きますよ。これベースでよろしく。。と
2011-05-01 10:02:06@azukiglg えぇ、壮大なスケールは後付で構わないから、根幹の話だけでも作れや、そのくらいならもっと詰めて一週間でいいよなと、心の中で南海殺したくなる衝動が^^;
2011-05-01 10:05:33@azukiglg 自分は落語好きなので、テンプレート化自体にはhん対しないんですけどね。テンプレート化とその破壊の繰り返しで落語は発展してきましたし。問題は、新作なのにテンプレート化してる昨今の創作事情ですね。基本、冒険できない編集者の問題ですけれども。
2011-05-01 10:49:33@mogura2001 1点辺りの初版発行部数がかつてと比べてかなり落ちてきているので、そのへんで「回収ができない冒険、ニッチが掴めない冒険」はしにくいという台所事情があるんだろうなあ、と理解しています。僕のジャンルでも20年前と比べて初版部数の縮小は著しいです。
2011-05-01 10:51:52ちなみに、故春風亭柳昇師匠は、10日の定席で7日間は確実に受けを取れないとプロとしての技術がない。でも、3日は冒険しないヤツはダメだと鶴光師匠に語ったとか。今の編集は、10日間受けることを作家に求める。それでは新しいものは育たない。無用の用として、販売部を説得しないと。
2011-05-01 10:52:26@azukiglg だからこそ、自分は初掲載作品・初連載・初単行本は、出来うる限り最大限の「売れるための努力」を編集者時代はやっていました。実績主義・前例主義の出版界では、最初の成功で2回の失敗が許されるところがありますから。ただそれは、作家の創作を侵害しないところで行わないと。
2011-05-01 10:58:46@mogura2001 それは全面的に正しい努力と思います。僕が今担わせて戴いている実話怪談シリーズにしても、初期の成果が出ていなければここまで地盤ができなかっただろうしなあ、と。その上で、人と違う云々というより「自分でなければできないものはなんだろう?」という自問が必要かもです
2011-05-01 11:01:49@azukiglg ええ、だからこそ投稿者に作品が売れる根拠を効く編集なんて最低のカスだと思います。そういう視点は試行錯誤の中で作家が獲得する場合もありますが、基本は編集者が作家の作品の中から、売り属性を見出したり、他とのコラボを発想したりするものであって、求めるものではないです
2011-05-01 11:23:39@mogura2001 前から 読み返し、基本的に同意。ただ、当時の落語界はそこまで客を(芸の判定基準として)信用していた、という前提条件があるのでは。また市場が衰退すると数字以外の要素は説得力を失いますから、何かを育てる(≒利潤回収を保留し長期的視野を持つ)余裕はなくなります。
2011-05-01 11:12:27@mogura2001 自分のいる(いた)ゲーム業界も採算性が悲惨なレベルまで落ちていて本当に危機的状況。その飢え死にしそうな状況で、目の前のイモを種イモにせよとは言えんです。無論そうなる前に何とかするべきだったんですけどね。
2011-05-01 11:20:02@York0yama 寄席という場は複合体ですから、その点では誰かが試みを失敗しても他の誰かがカバーできますからね(トリというのはそこが責任重大)。本来は雑誌も、複数の作家が凌ぐ場ですから、担当と編集長が調整して失敗しに行く回を作るべきなんですが、トップに余裕が無いと……。
2011-05-01 11:26:11@York0yama 景気のいい時にハワイで散財した会社とかありましたね。名前は失念(笑)。作家の才能とか、実はあやふやなものに乗っかって作っているという点では、小説も漫画もゲームも映画も同じ。でも、それが永続すると勝手に思い込んでいますね。1ヒットで10年が限度ではないかと。
2011-05-01 11:30:52