Houston Rocketsから学ぶボールスクリーンの掛け方…Bottom Half、High Flat、”flip”、Early Roll
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Houston Rockets Spread Pick&Roll youtube.com/watch?v=hUD941… から、ビッグマンのスクリーンの掛け方についてピックアップしていく。
2019-01-15 08:14:48ファストブレイク記事 mbtr.hatenablog.com/entry/2019/01/… で紹介したダントーニのクリニックノートにも書かれていたことだが、ハンドラーDFにオーバーを強制し、2on1をスムーズに作るために、スクリナーがハンドラーDFの"裏側"(Bottom Half)からスクリーンを掛けることを推奨している。以下はその一例。 pic.twitter.com/Ny9quYfMcp
2019-01-15 08:18:47これもDrag(トランジションでのPNR)で、スクリナーがハンドラーDFの"裏側"(Bottom Half)に掛けるコンセプト。 もし仮にアンダーしようとしてもかなりの大回りになってしまう。 pic.twitter.com/YN3o83CbC9
2019-01-15 08:24:04これはBottom Halfというより、ややFlat Screenよりではあるが、ハンドラーDFにオーバーさせるというコンセプトは共通。 pic.twitter.com/lZtjbk5i2Q
2019-01-15 08:25:42これはかなり重要な場面で、最初カペラがLateral(横側)にスクリーンを掛けていたのを、一旦間を置いてBottom Halfに修正させてアタックしている。 これにより、一層確実に2on1に移行している。 pic.twitter.com/JqxnQWjrxj
2019-01-15 08:29:29Bottom Halfの掛け方として、ハンドラーと少し離れたところにセットする、というパターンもある。 近い位置にBottom Halfをセットすると、ハンドラーDFが比較的ファイトオーバーしやすい。 しかし、やや離れた位置(斜め下あたり)にBottom Halfをセットすると、ファイトオーバーは困難となる。 pic.twitter.com/kAmcr1kFHd
2019-01-15 08:31:59Dragをする際にハンドラーより後方からスタートした場合も、きちんとハンドラーより十分に前方まで回り込んで、丁寧にBottom Halfからセットする。 HOUのビッグマン達にはこの原則がかなり強固にシェアされている。 pic.twitter.com/8VQUjzkb7Z
2019-01-15 08:35:00なお、十分に3Pラインに近くて、相手が最初からアンダーを行う可能性が低い(オーバー、ないしファイトオーバーを狙ってくる可能性が高い)場合は、Bottom Halfではなく、映像のようにLateralを選択することになるので、この使い分けは必要。 pic.twitter.com/Uu6VL0WH8u
2019-01-15 08:38:22ハンドラーがバックコートからピックアップされたり、プレッシャーを掛けられている場合は、映像のように、センターライン近くまで上がってきてFlat Screenをセットすることで、極めて迅速に有利盤面を作り出すことが出来る。 このコンセプトを、私は便宜的に"High Flat"と呼んでいる。 pic.twitter.com/dVIAIS5OHD
2019-01-15 08:42:54これも"High Flat"の一例。 ハンドラーDFが一人だけでハンドラーへプレッシャーに来るDFの場合、このHigh Flatの餌食になりやすいとまで言えよう。 High Flatをセットしていたカペラが迅速にターン&ダイブして、フィードやプットバックに対応しているところも地味に重要ポイント。 pic.twitter.com/wluRmsLVRQ
2019-01-15 08:48:40さらにHigh Flatの事例をピックアップ。 この場面では、ビッグマンはほとんどセンターラインと同化するほどに高い位置までFlat Screenをセットしに向かっている。 PNRによる2on1創出は、高い位置で行うほど使えるスペースが広がるので、その意味では高い位置で掛けるに越したことはないのである。 pic.twitter.com/ep46eJh77e
2019-01-15 08:54:14このHigh Flatは、センターラインはおろか、(DFの視野狭窄を利用しつつ)バックコートでセットされている。 Flat Screenは、仮にアンダーされてもハンドラーDFとのFoot Raceで優位に立てる(参考→「アンダー対策としてのフラットスクリーン」 mbtr.hatenablog.com/entry/2018/01/… )ので、こういった状況に有用。 pic.twitter.com/eorD4On1lh
2019-01-15 09:02:41次に"flip"(スクリーン角度変更)というコンセプトを見ていこう。 最初に掛けたスクリーンに対して、(アイスやファイトオーバーのために)スクリーンの上を回られる場合、映像のように迅速にスクリーンの角度を変更することで、より有利な2on1に移行可能になる。 pic.twitter.com/DT9HcYkPrA
2019-01-15 09:07:07これも"flip"コンセプトの一例で、ノーミドルスタンスに対して即座にFlat Screenへ角度変更することで、ハンドラーDFを確実に遅らせ、より守りづらい2on1を作り出している。 pic.twitter.com/EELF1xxgua
2019-01-15 09:11:37Wedge Roll(スクリナーがあらかじめオフボールスクリーンを使ってからピックに向かうプレー)からの"flip"。 ハンドラーがドライブを始めるタイミングが重要で、スクリナーの角度変更に対して遅すぎず、早すぎず。 (遅すぎるとハンドラーDFが対応しやすいし、早すぎるとスクリナーがファウルになる) pic.twitter.com/1bJFkCNgl9
2019-01-15 09:16:52"flip"からキックアウト3Pとなったらパターン。 "flip"によって確実にハンドラーDFを引き剥がすことが出来れば、ハンドラーの視界が開けるので、こういったキックパスも出しやすくなる。 pic.twitter.com/ViAviqIGl3
2019-01-15 09:22:10次に取り上げるのは、「"P&RからPickを取り去る"という革命」 mbtr.hatenablog.com/entry/2017/09/… でも紹介したEarly Roll。(他にも togetter.com/li/1306995 など参照) スクリーンに当てる(Hit)ことに固執せず、ハンドラーDFにオーバーのスタンスを取らせたなら、即座にロールに移ることで優位を作れる。 pic.twitter.com/XHi1CKMp79
2019-01-15 09:33:05ハンドラーDFがオーバーのスタンスを取れば、スクリナーがハンドラーDFを引っ掛けなくてもハンドラーがそのままペネトレイトできるので、迅速にEarly Rollすることが望ましい。 下映像は、Early RollによってコーナーDFによるtagを強要し、コーナーへのスキップパス&3Pとなったパターン。 pic.twitter.com/M44LHE13Lc
2019-01-15 09:36:59Early Roll→ウィングDFがスクリナーをtag→ウィングへ即座にスキップパス→コーナーへエクストラパス&アタック。 もしスクリナーのロールが遅いと、このようなスピーディーなオフェンスを産み出すことが出来ない。 pic.twitter.com/ONmArzIXFL
2019-01-15 09:40:25Early RollからのRoll&Replace。(Single Side Bump Actionとも。詳しくは→ mbtr.hatenablog.com/entry/2019/01/… ) スクリーンは仮に掛からなくても、ハンドラーDFにこのスタンスを取らせた時点で戦術的目標を達成出来ているというわけだ。 pic.twitter.com/2aowotlcoP
2019-01-15 09:44:51@MBTResearch これめちゃめちゃ便利ですね‼️ 少し質問なのですが、これは毎回毎回使うのか、奇策として1クォーターに数回使うのかどちらの方が良いですかね??
2019-01-15 13:48:47@beginnerbasket バックコートからボールプレッシャーを仕掛けてきた際に出し抜けにHigh Flatを仕掛けて、相手に高い位置でのプレッシャーをやりづらくさせれば目的達成かと思います。 High Flatにかからないようにするには、ハンドラーからある程度距離を取りつつ背後をケアしなくてはならないので。
2019-01-15 13:52:39@beginnerbasket High Flatに対応しようとしたら、自然とハンドラーへのプレッシャーが弱まって、結局普通にボールプッシュ出来るという寸法です。
2019-01-15 13:53:33