- erymylove888
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「おつかれさまです」 《あ、おつかれさーん。自分いっつもにこにこしてるなぁ》 「え?そうですか?」 《そやでー、なんか俺の事好きなんかと思うやん(笑)》 病棟の廊下ですれ違い様に、太陽みたいな笑顔で話しかけてくる安田先生。 #エイトで実体験を再現中 #安田先生 #横山先生
2019-01-31 21:30:46「えっ…(苦笑)」 《冗談やって、そんな警戒せんといてー》 《でもな、自分見てたらなんか元気になるわ》 「あ…ありがとうございます」 《今日って日勤だけ?6時くらいまでには上がれそう?》 「はい多分この後何もなかったら上がれると思いますけど…?」 《あ、また警戒してるやろー?(笑)》
2019-01-31 21:39:22《違うねん、西宮にめっちゃ美味しい創作おでんのお店があるんやんかー。 丸山くん(放射線技師)と行こーてゆうててんけど、一緒にどう?》 丸山さんはいつもよく話す仲だし、今日は何にも予定ないしなぁ… 先生の車出してくれるらしいし、おでん食べたいなぁ… とかって考えてたら
2019-01-31 21:51:01《あ、もしかして好き嫌いとかある? 無理にとは言わんけど、めっちゃうまいでー》 って満面の笑みで誘ってくれる先生にすごく癒されてる自分がいて、 「行ってみたいです」 って答えたら 《よかった、いこいこー♪ 丸山くんには俺からゆうとくなぁ》 いつの間にか私までめっちゃ笑顔になってて…
2019-01-31 21:58:05廊下の端でこっそり話してたつもりだったのに、あの人に見られてたなんて… 『おつかれさん』 不意に後ろから投げかけられた横山先生の声に、 何をしたわけでもないのに後ろめたくなって 「お、お疲れ様です…」動揺する私。 『なんや、えらい楽しそうやなー』 って冷たい視線を浴びせられる
2019-01-31 22:09:40『ええなぁー、俺は今晩当直やのに』 「あ、えっ、なんかすみません…」 『謝らんでもええよ、別に… お前の行動をとやかく言う権利ないしなぁ』 「あ、分かりました! 先生の分テイクアウトして、帰りに持って来ましょうか」 『はぁ?(怒)』 「えっ?…あ、冷めちゃったら美味しくないか…」
2019-01-31 22:20:25『誰がおでん喰われへんからって機嫌悪なんねん』 「…?」 『お前はほんまにどこまでもアホやな』 「ちょっとー、アホとかひどいー!」 『うるさい、さっさと仕事せぇ』 「分かってますー!」 すごく当たりきつく言われてその場を離れようとすると、 左手首をつかんで引き戻されて
2019-01-31 22:37:08『絶対にどっちかと2人きりになるなよ』 なんて… 「今日のはそういうのじゃないですよー。みんなのおでんを楽しみに行くだ…『やっぱりお前はアホや』」 って言葉を遮られて、 『アホは大人しく言うこと聞いとけ』 とか… 言葉はきついのに、すごくあまく感じるのは気のせいですか?
2019-01-31 22:48:48なんか複雑な気持ちの中、丸山さんと安田先生と待ち合わせてる駐車場に向かう。 《こっちこっちー》 二人は先に来ていてケラケラ笑いながら話してる。 仲いいんだなー。 すごく二人が楽しそうで、見てるだけでほっこりする。 そんな感じで安田先生の車に乗り込むと、さっきの複雑な気持ちは薄れて
2019-01-31 22:58:29すっかり楽しむモードに。 だけど… [あーあれ横山先生の車やんなー、ええの乗ってはるわぁ。 あの助手席に何人乗せてはるんやろ…] 「えっ…」 《お前いらんこと言うなよ》 [だってさー、有名な話やん] 《やめとけって、その目で見たわけでもないんやから》 「…なんの話ですか?」
2019-01-31 23:15:25[まぁ、あれだけ人気ある先生やからしょうがないよなぁ] 《ほんまにやめとけって! …自分、聞きたないよなぁ》 [えっ?なんでエリちゃんが?] 「そうですよ、なんで私が…(苦笑)」 《ほんまになんもないん? 自分が横ちょ見る目見てたら、てっきりなんかあるんかと…》 「そんなことないない!」
2019-01-31 23:26:58って強がってみるけど、結構ダメージ強くて… その反面、あぁやっぱりなーって感じるのも事実で 別に付き合ってるわけでもないし、何回か食事に連れていってもらっただけで… 横山先生の思わせぶりな態度に少し浮き足立ってた自分にも腹が立って、 なんかどうでもいいやーって気持ちに支配されていく
2019-01-31 23:36:19《とりあえずもっと楽しい話しよーや。 ってか、俺もエリちゃんって呼んでいい? 自分って呼ばれるん、きつく感じへん?》 「あー、何でもいいですよ。自分でも平気ですし苗字でも」 《じゃあエリちゃんにさせてもらうわー。いい名前やん》
2019-01-31 23:47:02安田先生の話し方とか、身に纏ってる空気感とかってすごく柔らかくって… 日頃のストレスでドゲトゲしてる私の心を浄化してくれるような気持ちになる。 その後も趣味の話とかいろいろ、丸山さんと面白おかしく聞かせてくれて あっという間にお店に着いた。 《こんばんわー♪》
2019-01-31 23:54:19《急遽一人増えたけど大丈夫やんなー? とりあえずいつもの感じでいろいろ持ってきてー♪》 先生達、常連さんらしくて楽しそう。 《エリちゃん飲み物なんにする? ってか飲めるほうなん?》 「私、ぜんぜんダメで…(笑) 本当に飲めないんです、体質って言うか …」
2019-02-01 00:02:01[またまたー、カワイコぶっちゃってー] 「いや、ほんとに…」 《俺の運転やからってぜんぜん気ぃ遣わんといてな。 丸も飲むやろ?》 [当たり前やーん、とりあえず生ー♪] 《今日微妙な感じで、夜中オンコールで仕事行かなあかんかもやし、もともと飲む気なかったからー》 「じゃあ1杯だけ…」
2019-02-01 00:08:59《おっ、ええやんええやん♪ お腹いっぱい食べて楽しもー♪》 そんないい雰囲気で時間は過ぎていき、 本当にアルコールに弱い私はいつの間にか自分のことをベラベラ喋ってて… 《それってさー、エリちゃん 横ちょのこと好きなんちゃうん?》 [え?まじでか!] 「そんなんじゃないんですけど…」
2019-02-01 00:15:25「いやほんとに、ぜんぜんそんなんじゃないんですけど…」 …言い聞かせてる? 「いろいろ言ってこられると気になってしまって… でも、さっきの駐車場の丸山さんの話でどうでもよくなりました」 《だからお前いらんこと言うなって言うてんのに…》 [いや、ごめん、ぜんぜん知らんかったからさー]
2019-02-01 00:22:20「ほんとぜんぜんいいんです。 安田先生には悪いけど、丸山さんもっと飲みましょー♪」 《弱いんちゃうん?大丈夫かぁ?》 [いいやんなー♪明日日勤ちゃうんやろー?飲も飲もー♪] これ以上はヤバイと思いながらも、どうでもいいやって気持ちに支配されたまま流されてしまった。
2019-02-01 00:41:36そんなときにLINEの通知 横山先生だ… 既読を付けないようにって思ったけど、手元が狂って開いてしまう。 (まさか飲んでないやろなー お前ほんまに弱いんやからな) …気にしてくれてるの? 《エリちゃん大丈夫?》 安田先生の声に慌ててスマホをバッグにしまう。 なんで私、慌ててるのかな…
2019-02-01 00:54:00多分、安田先生に心配かけたくなくって… [ちょっとトイレー] って丸山さんが席を立つと 《さっきの、もしかして横ちょ?》 「あ、えー…はい、LINEが…」 《なんて? …って聞いたらあかんか(笑)》 「いや、いつもの感じです。もういいんです(苦笑) 忘れます…」 《…俺》
2019-02-01 01:05:26先生が何か言いかけたところで丸山さんが帰ってくる。 [ええ時間やなー、ぼちぼちお開きにするー?] 「はーい。誘ってもらってありがとうございましたぁ♪ めっちゃ美味しかったし、めっちゃ楽しかったぁ♪」 ご機嫌で立ち上がろうとするけど足がもつれて、先生に寄りかかってしまう。
2019-02-01 01:14:20《せやから飲まれへんのに無理して飲むからぁ。大丈夫か?ほんまに… 丸も飲ませすぎやねん》 [こんな弱いと思わへんやん(笑) だって3杯やで? いやちょっと残ってるし(笑) それでこんななるー?] 「すみません… これでも意識があるだけ、今日はマシなほうです…(苦笑)」 《ほら、つかまりー》
2019-02-01 01:38:04先生に片手で抱きかかえられる状態でお店を後にする。 私を後部座席に乗せながら 《そら横ちょも心配するわな…》 と小声でつぶやく安田先生。 一瞬顔が近づいた時に見せた、いつもの太陽みたいな先生とは違う鋭い目にドキッとしてしまう。
2019-02-01 01:47:01《おーい、大丈夫かー?起きろー》 「ぅん…ぁ… えっ?あ、しまった!私寝てました? …あれ?丸山さんは?」 《丸はもう送り届けたよぉ。 次はエリちゃんの番やけど、家が分からんからとりあえず病院まで戻ってきたで。》 「あ、私ここで大丈夫です。自転車で来てたんで」
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