先生と私①【つながる】

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e♥横山さんと関ジャニ∞への愛を綴るためのアカウント @loveKimmyE

《いや、ぜんぜん無理やろー(笑) 次いつ勤務なん?》 「明日、夜勤です」 《あ、それやったら俺明日昼までやし、迎えに行ったるわ》 「いや、そんな迷惑かけれないですよ…」 《とりあえず今日は自転車諦めて、大人しく送られなさい。 さっさと家どこか教えんかったら、俺んち連れて帰るよ(笑)》

2019-02-01 02:03:31
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「先生…」 《…あかんてエリちゃん、そんな目で見やんといて》 「え…?」 《無意識やろうけど…酔ってるせいでいまめっちゃ色っぽいんやから》 「そんなつもりじゃ…」 《やけ酒で酔うてる子に手ぇ出されへんやんか…》 《まぁ横ちょに疲れたらいつでも言うておいで。いっぱい話聞いたるから》

2019-02-01 02:17:33
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わぁ… 安田先生、いい人過ぎる… 家の場所を告げて車が走り出すと、 妙に意識してしまって言葉が出てこない。 しばらくの沈黙の後 《なぁ、また誘ってもいい?》 「あ、はい!今日みたいな感じすごく楽しかったんで、是非」 《いや、今度は二人で》 「…え、でも丸山さん怒りますよ(笑)」

2019-02-01 02:31:14
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運転してる安田先生の背中に向かって言うと 《はぐらかさんといてーや、本気で誘ってるんやから…》 胸が締め付けられる感じがして答えられずにいると、 《ごめん、困らせたらあかんな。 でもまぁいいわ…》 《多分、エリちゃんな、これからどんどん俺の事気になっていくと思うよ》

2019-02-01 02:41:16
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「…」 予想外の言葉に何も返せないまま自宅のマンションの前に着き、お礼とおやすみなさいを言って別れた。 家に入るとシャワーを浴びる力も残ってなくて、なんとかアラームだけ合わせてベッドになだれ込む。 薄れていく意識の中で ー俺の事気になっていくと思うよ… その言葉が繰り返される。

2019-02-01 02:54:02
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「…頭いたぁ」 アラームの何回目かのスヌーズで目覚めると、とっくに昼を過ぎていて、 シャワーと準備の時間を逆算すると、すでに安田先生が迎えに来てくれる時間ギリギリだった。 ふと、横山先生からのLINEに返信してないことが頭をよぎったけど、 気の利いた返事が思い浮かばず…

2019-02-01 03:12:00
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重い体を引きずるように歩き、 多めのミネラルウォーターを無理やり体に流し込んでからシャワーを浴びる。 少しさっぱりした体と頭で準備を終えると、ちょうどスマホが鳴る。 《あ、エリちゃん? もうすぐ家の前やけどいけるー?》 昨日の今日でどんな顔をして会えばいいのかなんて考えてたけど…

2019-02-01 03:22:22
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先生はごくごくいつも通りだったから、私も意識しないように努めた。 《昨日、っていうか日付変わってたから今日か(笑) 大丈夫やったぁ?》 「帰ったとたんに爆睡でした(笑) シャワーもさっき浴びたばっかりで」 《それでめっちゃいい匂いするんやぁ》 「…えっ、あ…」 《はは…意識しすぎや》

2019-02-01 03:30:48
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《顔真っ赤(笑)》 「もぉ、からかわないでください!」 《いやー昨日からさー、なーんか久々に楽しいわぁ》 「それは私もです、誘ってもらってほんとによかったぁ♪ …ってそんなこと言いながら、先生のこの助手席もいろんな子乗せてるんじゃないですか?(笑)」 《あぁ、あのことさ…》

2019-02-01 03:38:54
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《丸が言うてた横ちょのこと、あんま気にすんなよ。 噂なんかあてにならんからなぁ》 …なんで、 私の事誘っときながら、 横山先生のフォローするの? 昨日のはやっぱりからかわれてただけ? これをモヤモヤ感じるのは、安田先生のこと気になってるからなの? 自分の気持ちすら何にも分からない…

2019-02-01 03:47:43
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《じゃあお仕事頑張ってねー。また明日♪》 「すみません、ほんとにわざわざありがとうございました」 病院に着いて白衣に着替える。 ここまでくると少し時間に余裕があって、休憩室でスマホを見てると、 頭の片隅に追いやられてた横山先生への返信問題が全面によみがえってくる。 まあいいか…

2019-02-01 04:11:17
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横山先生は当直明けで午前中には帰ってるし、 明日は私が夜勤明けで先生が午後からだから、会うことないか。 もう少し問題解決を先延ばしにできそう… そう思うと、今度は安田先生のことが取って代わって頭を占領する。 先生なに考えてるのかな… って どうしよう、ほんとに気になり始めてる…

2019-02-01 04:28:07
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そんな頭で休憩室を出てナースステーションを目指す。 その廊下の途中でいきなり腕を取られ、 真っ暗なカンファレンスルームに引きずり込まれる。 咄嗟に驚きで叫びそうになる私の口を塞いでるのは、横山先生の大きな手で… 『俺からのLINEを既読無視とは、ええ度胸してるなぁ』

2019-02-01 04:35:08
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「えっ?先生?なんで? 明けで帰ったんじゃないんですか?」 『そんなんどーでもえぇねん。 返信ひとつできんくらいお取り込み中やったんか?』 「あ…それは…すみませんでした…」 『謝れ言うてんのとちゃうねん。 いままで何してたんか聞いてんねん』 「今日は起きるのが遅くて…」

2019-02-01 04:44:17
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紺色のスクラブ姿の横山先生が、 長い腕を組みながらドアにもたれかかって私を見下ろす。 さっきまで寝てたような寝癖がついた髪に、当直の日ならではの黒ぶち眼鏡。 追い詰められている状況なのに、その圧倒的 <美> に見とれてしまう… 「…先生、帰らずに私の事待ってたんですか?」

2019-02-01 04:59:52
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『はぁ?俺の質問に答えろ! なんで起きるん遅かったんや』 「昨日帰ってからさっきまで爆睡で…」 『飲んだんやろ?』 「…ちょっとだけ」 『だから言うたやろ お前はちょっとでも飲んだらあかんねんて!』 「ごめんなさい…」 『んでお前ヤスに家まで送ってもろたんか?』 「…う、うん」

2019-02-01 05:13:01
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急に安田先生の名前が出て焦る… 『二人きりやったんか? まぁ答えんでもヤスに聞いたら分かるけど』 洗いざらい聞き出される前にこの状況を打開したくて、 「っていうか、私は知らなかったけど先生こそいろいろあるんでしょ?」 『何の話やねん、それ。 ヤスにいろいろ吹き込まれたんか?』

2019-02-01 05:24:54
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「安田先生はそんな人じゃないし! なんなら噂話するの止めようとしてたし」 『へぇー、一晩でえらい仲ようなったんやな。 もう抱かれたんか?』 …ヤバい、泣きそう… 「ほんと最低!なんでそんなこと言うんですか? 私以外の人にも?そんな思わせ振りなこと… もう仕事始まるから行きます…」

2019-02-01 05:37:27
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部屋を出ようとする私の肩をつかみながら、 『だからそれ、何の事言うてんの?』 「離して下さい!」 泣きそうな顔を見られたくなくて、必死で部屋を出た。 仕事モードに切り替えないと… 先輩に、顔色悪いのメイクで隠せてないとか言われるし… 何やってるんだろ、私…

2019-02-01 05:52:51
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そこからはいつもと変わらずバタバタと時間に追われながら働いて、 あっという間に仮眠の時間。 仮眠室でスマホを開くと、安田先生からLINEが入ってた。 (元気かー?ちゃんと働けてるかー?眠たないかー?しんどないかー?ごはん食べたかー?…) いっぱいの?と可愛い絵文字が並んでいて癒される。

2019-02-01 08:31:30
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質問に答えておやすみのスタンプを選んで送る。 既読になるかなーとスマホを眺めてたら、疲れていたのか寝落ちしてしまった。 仮眠時間が終わって、また持ち場に戻る。 今日はイレギュラーな出来事もなく、病棟は落ち着いていた。 定時のラウンドを済ませ、記録を打ち込み終わってデスクに突っ伏す。

2019-02-01 08:45:49
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他のナースに ‘’大丈夫ー?お疲れみたいやねぇ。なんかあったん?‘’と心配されるけど、 「なんにもないんやけど、どうやったらお酒に強くなるんかなー…」 ‘’それは体質やからどうしようもないよねー‘’とかって当たり障りのない会話をするけど、 絶対にあの二人の先生の事だけは隠し通さないと…

2019-02-01 08:55:46
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そんなことをデスクに預けた頭で考えてたら、 ‘’あっ、先生ー!どうされたんですかー?‘’ 《おつかれさーん、差し入れやでー♪》 って聞いたことのある声が… 二人のナースが先生の手にある差し入れを取りに行き、楽しそうに話してる。 ゆっくり頭を持ち上げて平静を装いながらそっちのほうを見る。

2019-02-01 09:05:37
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《他の病棟に呼び出されてさぁ、ここの○○さん(患者)も気になってたからついでに寄ってん》 ‘’そうやったんですかー。 あ、このケーキあそこのbarで出してるやつですよねー。好きで時々食べるんですよぉ♪‘’ 《あ、知ってたんやー?美味しいよなぁ♪ あそこ友達がやっててさぁ》 みんな楽しそう…

2019-02-01 09:23:51
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《ってか、エ… 自分、大丈夫ー?》 あー!みんなの前で喋りかけないで… ‘’エリちゃん昨日むちゃしてんなー(笑) そういえば誰と飲みに行ったん?‘’ 「友達友達… ご心配なく、大丈夫なんで…」 ヤバい、お願いやから早く帰って… 心臓が持ちそうにないってー 《いやー思ったより顔色悪いなぁ》

2019-02-01 09:40:38
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