成人でメイン・古典文化が絶大な支持を受けているのに若者・子供界隈でサブカルに勢いがないのはなぜか?

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高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

一般論としてよく成人は保守的で若者は進歩的と言われている。 文化はどうか。文化行動において成人は確かに保守が支配的で、最左派以外の選択肢は保守しかなく、過去にも現在にも大物文化と言われる人はだいたい大人文化を地盤としている。

2019-02-06 21:14:21
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

しかし一方で、若者や子供が進歩的な人が多いから革新が強いかというとそうではないのである。こうした非対称構造が顕著になればなるほど日本の文化シーンはファシズムに似た情勢に豹変していってしまう。

2019-02-06 21:14:22

成人はイデオロギーでなく実利で文化を選ぶ

高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

そもそも成人はなぜ文化面で保守を選ぶのか。 それは何も古臭いものを保守しているわけではない。成人の人間は脳の活動のバランスがよいので賢者ほど懐古趣味をも受け入れる傾向は高いが、おおむね特定の主義主張などの属性はない人ばかりだ。

2019-02-06 21:14:22
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

かなり乱暴に言えば、高齢な人ほど趣味の属性がなく文化的イデオロギーがそもそもない人が当たり前にいる。

2019-02-06 21:14:22
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

では、選択の最大の理由は何か。実利である。 「我田引水」という言葉があるように、社会の有するリソースを自身のコミュニティに費やすことが最大の価値であり、コミュニティに支持されるのである。わかりやすい具体例が政治における文化利権だ。

2019-02-06 21:14:23
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

ギャンブル、サブカル、そして鉄道…これらを守ることは、何もないバニラにすぎなかった人間に実利をもたらす。文化事業によって産業が儲かる。文化のために消費者財布が緩めば地域も儲かる。成功すれば地域住民までもが利用者として恩恵を得ることができる。

2019-02-06 21:14:23
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

政治にたとえると、地方の国政においてだいたい保守を支える職能団体は、職業がらみのものが目立つ。

2019-02-06 21:14:23
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

したがって成人は文化にやたらと燃えるのである。 昭和時代は同じコミュニティから成人同士が熾烈な争いを繰り広げる名物文化もあった。コメントでやれ文化愛とか、娯楽愛とか、文化属性のある人っぽいことを口にすることがあったとしても、

2019-02-06 21:14:23
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

聴衆や党員・選対の人々もみんな地元や自分の共同体への利益誘導のことしか頭にないのである。どの人がより実利をもたらすかが判断材料になる。だから今の日本人はノンポリばかりが多く、テロリストや過激派が殆どいないのか。

2019-02-06 21:14:24
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

世界が狭く、意欲も知性も乏しいと、既得権益のようなものにしがみついて生きる人々の割合が底辺層から支配層まで多くを占めてしまう。イデオロギーに忠実な人から見れば「偽物」にしか思えないような議員などは、それを支える有権者によって成り立っているのである。

2019-02-06 21:36:04

かつて若者・子供文化の実利を担った「革新文化共同体」

高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

では若者の文化はどうなのか。 2000年代以前の日本には「若者文化」が存在していた。バブル世代の二輪車・鉄道、プレッシャー世代のゲーム・自転車は代表格だ。

2019-02-06 21:36:05
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

成人文化は一貫して保守が支配し、保守界隈が各地の成人に文化的利益を誘導している中、若者・子供界隈では文化界隈は革新が主権を担うというねじれが存在している時代があったのだ。

2019-02-06 21:36:05
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戦後からスマホ登場前までは、若者以下と成人は分断状態だった。それが土壌を豊かにし、ローカルレベルで独自の文化を充実させることができた。成人文化が利益を誘導してくることはなくても、代わりに若者・子供レベルのローカルの文化が実利をもたらしたのだ。

2019-02-06 21:36:05
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

有名なのが日本型サブカルだ。 特に1980~90年代では、若者文化がゲームや秋葉原サブカル一色に染まることもあった。今の世代でさえ若者の話題がスマホ一色やバイク一色に染まることはない。それほど苛烈な若者・子供文化全盛の時代があったのだ。

2019-02-06 21:36:06
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

その当時の文化は、属性だけで支持されたわけではない。当時の若者は家庭用ゲーム、漫画、アニメ、コンピューターを技術的進化を伴って謳歌していた。今の日本サブカルに欠かせない、日本を象徴する最先端のサブカル文化は、団塊ジュニア・ロスジェネ世代文化の産物だったのだ。

2019-02-06 21:36:06
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

バブル世代の鉄道や二輪車、プレッシャー・ゆとり世代の自転車・意識高い系・ネット文化が大人の文化でもあったことを考えるとゲーム・漫画・アニメ産業を若者や子供という大人ですらない消費者レベルで支えてきたことは相当のことだ。

2019-02-06 21:36:06
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

2000年代ではネトゲをロスジェネ世代が支えるなどもあった。このように、人々の利益となり産業が儲かるような文化事業は、若者・子供では彼らに特化したメーカーのレベルで行われていたのだ。

2019-02-06 21:36:07
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

大衆全体スケールと違い、自分の年齢の直接の文化に、実利が存在することで革新的な若者文化の繁栄の時代が続いたが、平成の少子化になると、若者向け文化はどこも守りの体制となり、

2019-02-06 21:36:07
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

攻めた文化の開発は困難となり、それよりも弊害に起因する社会コスト問題をどうするかというのが課題となるようになったのだ。

2019-02-06 21:36:07

若者・子供の消費文化は年齢が広い文化だらけ

高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

今の若者文化を見ると、意外にも若者の存在感はさほど大きくないことに気づく。生産者は若者や子供でも、その消費者は主流が同一年齢ではなかったりすることの方が多い。

2019-02-06 21:53:11
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

2010年代以降で増えたのは全世代相乗り型の文化だ。年齢では対立関係にあるもの同士でも同じ文化を支持することは多い。近年文化不況がしばしば起きるようになったがそれでも左右されることなく文化と人との関係を保ち続けることができるほか、ある程度の柔軟性が持てる。

2019-02-06 21:53:12
高山直人(💉×4)(魔法天使、軍事好き、車バイク鉄道&オタク&サブカル&左翼が死ぬ程超好き) @naobotaka_magi

多くの日本人は、無属性である。成人のように保守的なしがらみを持たないし、昔と違って若者や子供が革新文化共同体だった頃の実利も知らない。保守でも革新でもないのである。人によって生活スタイルや価値観はまちまちなので、文化へ求めることは複雑になる。

2019-02-06 21:53:12