バレンタインの勇尾 現パロ 全年齢

バレンタインの勇尾 現パロ 全年齢
0
夏目一加 @natumeitika

トイレに続く廊下に出たところで、勇作は手を離された。 「もう目を開けてもいいですよ。戻る時は必ず声をかけて下さい」 勇作は「わかりました」と答えたが、尾形を困らせたかっただけだったので、トイレで適当に時間を潰してから、リビングにいる尾形に声をかけた。

2019-02-08 23:25:38
夏目一加 @natumeitika

帰りも同じように尾形に手を引かれて、寝室に戻った。 勇作はベッドに横になり、枕を両手で抱きしめた。嬉しくて、バレンタインデーが楽しみで、尾形がかわいくて、どうしようもなかった。枕に顔を埋めて囁いた。 「兄様、大好きです……!」

2019-02-08 23:35:38
夏目一加 @natumeitika

勇作が枕を抱えてゴロゴロ寝返りをうっていると、しばらくして尾形が寝室にやって来た。 「兄様、もうよろしんですか?」 「はい。もうリビング入ってもいいですよ」 勇作は枕を放りだし、尾形を両手で抱きとめた。尾形の体からは甘いチョコレートの香りがする。

2019-02-08 23:42:50
夏目一加 @natumeitika

勇作がぎゅっと抱きしめると、尾形も同じように返してくれる。勇作は嬉しくなって尾形を抱きかかえたまま、ベッドの中に引き込んでキスをした。 「ん……。ゆう、さくさ……ン、ん!」 「んふ。今夜のあにさまは、とっても、あまくておいしれす……」

2019-02-09 00:01:55
夏目一加 @natumeitika

勇作が唇を離すと、尾形が音を立てて息継ぎをする。尾形ははぁはぁと苦しそうに呼吸をしていたが、勇作は待てなかった。 「あにさま、あにさま。あー、おいしい。あまい。食べてしまいたい……!」 「んぁ。……まって、ん! くるし……っは、いきが……」

2019-02-09 00:20:29
夏目一加 @natumeitika

勇作は尾形に背中を叩かれてから、やっと口を離した。 「兄様、勇作は期待して待っていてもいいんですよね?」 「さぁ? こういうときは気付いていても気付いていないふりをするのが礼儀じゃないですか?」 「それはすみません、これから気を付けます」

2019-02-09 00:44:48
夏目一加 @natumeitika

尾形が笑うので、勇作もつられて笑う。今年のバレンタインデーが待ち遠しい二人だった。

2019-02-09 00:46:08