「トロフィーは勝者のもの」- 米国サッカー界のレジェンド、コビ・ジョーンズが、競争すること、負けることの悔しさを味わうことの大切さについて語ります。

コビ・ジョーンズによる Prager University の動画「トロフィーは勝者のもの」を訳してみました。
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tarafuku10 @tarafuku10

米国サッカー界のレジェンド(cap数164)、コビ・ジョーンズの動画『トロフィーは勝者のもの』を訳してみた。日本でも運動会のかけっこで皆な同時にゴールインなんてのを推奨する人もいましたが、ちゃんと競争して負けることのくやしさを味わうのも大事だよというお話です。youtube.com/watch?v=4E0LaF…

2019-02-05 00:33:01
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tarafuku10 @tarafuku10

参加賞のトロフィー。私は好きではない。子供のためにならない。保護者ためにならない。社会にとってもよくない。これだけ理由があれば十分だろう。 誤解しないでほしい。私は子供たちのために用意されたあらゆる種類の競技会が好きだ。 pic.twitter.com/7OtOxpF3kn

2019-02-05 00:54:51
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私自身、子供時代は、野球、バスケ、アメフット、サッカーを熱心にプレイした。ありとあらゆるスポーツをプレイした。そのとき、勝つことは重要でないとか、参加することがすべてだなどと私に言った人はいない。 しかし、今日、子供たちは違うメッセージを受け取っている。 pic.twitter.com/6KK1TLFJnF

2019-02-05 00:55:14
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tarafuku10 @tarafuku10

負けた? たいしたことじゃない。参加した? 君はトロフィーをもらう価値がある。子供たちはなんてひどいことを教わっているのか。そんなことを親やコーチが私に言わなかったことに感謝したい。そう言われていたなら、私は絶対にプロのサッカー選手になれなかっただろう。 理由を説明しよう。

2019-02-05 00:55:41
tarafuku10 @tarafuku10

高校時代、私は優れたサッカー選手だった。大学でもプレイできる自信があった。しかし、今考えてみれば、大学のコーチの眼には物足りない選手だったのだろう。私は一般入試で入ったUCLAで、サッカー部のトライアルを受けた。合格し、能力が認められたと思った。しかし、待っていたのは控えのベンチ。 pic.twitter.com/OCW1IVg6E5

2019-02-05 00:55:59
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コーチは見向きもしない。私の名前を覚えていたかどうかさえ怪しいものだ。彼はもちろん私の気持ちを気にすることはない。私は先発したかった。勝ちたかった。チームの一員になれるだけで満足すべき? もちろん違う。それは馬鹿げた考えだ。

2019-02-05 00:56:12
tarafuku10 @tarafuku10

しかし、今の子供たちはそんな風に教わっているのではないか。君は勝者だ。試合に勝たなくても。ビリになっても。さあ、君にトロフィーをあげよう。来てくれたから。参加してくれたから。参加したことが素晴らしいというこの考え方。それは自分をダメにする。 pic.twitter.com/2Q8DGZd2r8

2019-02-05 00:56:31
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tarafuku10 @tarafuku10

なぜなら、負けたくやしさこそが向上心の燃料となるからだ。試合に行ってもベンチに座っていなければならないという悔しさに、私は気が狂いそうだった。もっと練習しないといけない。もっと頑張らないと。さもなければ、やめるしかない。そして、私は絶対にやめたくはなかった。 pic.twitter.com/g4m24erEjN

2019-02-05 00:57:01
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これは私にとって重要なレッスンだった。努力しなければ進歩はない。進歩しなかったら? 酷い気分になる。だから努力する。嫌ならやめるしかない。私は練習を重ねた。自分を追い込んだ。自分のベストを尽くすためではない。ひたすら自分を磨くため。なぜなら、何が自分のベストか知る人などいないからだ pic.twitter.com/ibmMrdhBvR

2019-02-05 00:57:40
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ある日、私にチャンスが巡ってきた。コーチが私を試合に出したのだ。私がプレイしたくてたまらなかったからではない。彼には私が必要だったのだ。私はいいプレイをした。次の試合も先発できた。その試合で私はゴールとアシストを決め、その後はすべての試合に先発した。 pic.twitter.com/RSRi106OJ2

2019-02-05 00:58:00
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スポーツでも、ビジネスでも、人生でも、勝利はたくさんの敗け、つらい敗北の後にやってくる。息もできないほどの痛みを伴う敗北だ。嘘だと思うなら、誰でもいいからプロのアスリートや成功した起業家に聞いてみればいい。 pic.twitter.com/pJFcc4VlCV

2019-02-05 00:58:19
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しかし、誰もがお互いの肩をたたき合って卒業式総代を務めることができるとでもいうような参加賞のトロフィーは、別のメッセージを伝えている。負けることなどたいしたことではないというメッセージだ。競争は、良く言っても重要ではない、悪く言えば危険ですらある、というメッセージだ。

2019-02-05 00:58:43
tarafuku10 @tarafuku10

こうした考えを持ちながら成長していたら、私のサッカー人生はどうなっていただろうと考え込んでしまう。 1992年五輪チーム選考のトライアウトで、私は二度落選した。プロとしてプレイしたLA ギャラクシーは、苦渋を三度なめた後、2002年に遂にシーズン優勝を果たすことができた。 pic.twitter.com/MqISyoLmxl

2019-02-05 00:59:02
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tarafuku10 @tarafuku10

わかるだろう。こうした落胆を何度も経験すれば、勝利の美酒はさらにおいしくなるのだ。 現実の社会では、努力ではなく結果に対して報酬が支払われる。昇進は、最善を尽くした社員に与えられるのではない。最善の結果を出した社員に与えられるのだ。 pic.twitter.com/Qbx3BFRNdI

2019-02-05 00:59:21
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しかし、子供が負けを受け止められなかったとしたら? 我慢できないほど苦しかったとしたら? それこそが重要な点だ。負けること、欲しいものが手に入らないことが人生の一部であることを子供たちが理解するのを助けるのが、大人として、そして親としてのあなたの役目なのだ。 pic.twitter.com/yev3Y7QAk7

2019-02-05 01:10:20
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tarafuku10 @tarafuku10

失敗を好む人はいないが、失敗しない人もいない。結局のところ、失敗こそが成功への唯一の道なのだ。 出席することや参加することは重要だ。最善を尽くすことも。しかし、どちらもトロフィーには値しない。トロフィーが欲しければ、何かを成し遂げなければならない。 コビ・ジョーンズでした。(了) pic.twitter.com/ObfxstwjSU

2019-02-05 01:10:52
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