「未来」800号記念特集号 未来歌集2018②より 好き短歌まとめ
「未来」は2018年9月号で800号となり、その記念として9月号・10月号にわたって自選10首の未来歌集が収録されました。
このまとめでは10月号に掲載の1820首より、好きなお歌を挙げました。
(注:当方の手違いにより、途中まで2018.9と誤表記しています。正しくは『2018.10』です。お詫びして訂正いたします)(深々)
こちら↓もぜひ併せてご覧ください!
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石畑由紀子🦌歌集『エゾシカ/ジビエ』
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「未来」2018.10 800号記念特集号②: ■あやまつて落ちてしまつた湖底から見上げるやうな夜明けのひかり(山木礼子) 産み終えてなお、不意に意志でなくここへ来てしまったような ふしぎな、しずかな驚きにも 朝がやってきて 一日は始まる 病棟でみる朝陽は、なんというか、特別なのだ
2019-03-01 00:52:11
石畑由紀子🦌歌集『エゾシカ/ジビエ』
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「未来」2018.10 800号記念特集号②: ■百人のをのこ想ひて百本の縞のネクタイ織り上げて秋(山路まゆみ) どれもこれも同じように見られがちなレジメンタルタイも百本百様であるように おとこたちも百人百様であるだろう ていねいな手仕事と個への意識 出会わなくとも そこにいる
2019-03-01 21:14:07
石畑由紀子🦌歌集『エゾシカ/ジビエ』
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「未来」2018.10 800号記念特集号②:■新潟は雲うつくしき町にして坂口安吾風に去る雲 /山かげの火薬庫あとにであひたるかもしかわかくおそれをしらず(山田富士郎) 平仮名ではその愛らしさを、響きでは不規則なkaの連続でその無鉄砲さを グッとくる 安吾の雲もいいな 日本海側、磨かれた孤独
2019-03-01 21:22:54
石畑由紀子🦌歌集『エゾシカ/ジビエ』
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「未来」2018.10 800号記念特集号②: ■円塔に閉じ込められた金髪の少女のようにちいさな夜明け /啼き終えたあと空中に跡形もなく消え去ってゆく鳥の歌(ヨシダジャック) 物語のかけら、問いの連作か 現代のラプンツェルたちに耳をすます 声と存在の行方、“わたし”の声はどうだろう
2019-03-01 21:49:19