【フワつく身体】自作語り二日目まとめ。
【長編ミステリー:フワつく身体:自作語り2-1】「援交少女とは、平成の時代に蘇った搾取の先頭にいたのではないか」という意識から、物語が生まれたということについてなのですが、援交を問わず、セックスワーク全般に問題となるのが、「性の自己決定」という問題です。
2019-02-28 23:05:10【フワつく身体:自作語り2-2】私の身体を私がどう使おうと自由である。実際、望んでセックスワークをしている人もいるわけですし、ともすれば、彼女ら彼らへの差別を含むことにもなり、極めて難しい問題です。
2019-02-28 23:05:32【フワつく身体:自作語り2-3】この作品はもしかしたら、セックスワーカーへの差別になりうるかもしれない、というのは自分自身抱いている葛藤でもあります。
2019-02-28 23:06:11【フワつく身体:自作語り2-4】例え未成年であっても「性の自己決定の範囲内」にあると主張した社会学者がいました。女性は初潮を迎えれば妊娠可能であり、前近代における元服は14~5歳であったことなどから、性交可能な年齢であれば自己決定の中でみなして構わないと。
2019-02-28 23:06:34【フワつく身体:自作語り2-5】一見もっともらしい言い分に見えましたが、感情的な部分で多くの人々にとって受け入れ難いものでしたし、当事者にとっても後にそれが誤りであったと分かってきます。
2019-02-28 23:06:59【フワつく身体:自作語り2-6】成熟社会では、人は全体性を失った断片化した存在である。未成年が性を売ることは軽い逸脱行為に過ぎず、心を傷つけることはない、とさえ言い切っていました。ところが数年を経ると取材対象にしていた女子高生達は心を病むようになります。
2019-02-28 23:08:16【フワつく身体:自作語り2-8】自由意志というエクスキューズで、低賃金労働として搾取されていたように、自由意志の形を取りながら、より大きなものに搾取されていたという意味で似たような構造があるのではないかと思います。
2019-02-28 23:09:13【フワつく身体:自作語り2-10】というか、元々戦後社会のオルタナティヴとして存在していた、右翼的な思想が、この戦後五十年を境とする混乱の中で、吹き出して来た、と言った方がいいのでしょうか。(明日に続く)
2019-02-28 23:10:23