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「信じてたのに裏切られた」と「裏切られても信じる」

「信じる」には二種類ある。裏切る自由さえ許されるほどの「信じる」ど、期待通り以外の行動を許さない「信じる」。 どちらが人を育てるだろうか。
心理 信じる 期待 金八先生 教育
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shinshinohara @ShinShinohara
おばあちゃんの部屋で、タブレットのパズルに熱中する息子。嫁さんが風呂湧いたと伝えに来たら、おばあちゃん「はよお風呂入り!ゲーム消そ!」 嫁さん制止、「息子君は分かってるから。できるから。」部屋を退散。 するとしばらくして、自主的にお風呂に入った。
shinshinohara @ShinShinohara
この子は分かってるから、できるから、という「信頼」を寄せられると、人間はその信頼に背くまい、と、自ら考え、動く。 「○○しなさいよ」「××してね」「△する時間よ」「□したの?」と「期待」を見せると、その通りに動いてみせるかというアマノジャクが力を得る。
shinshinohara @ShinShinohara
「信頼」と「期待」は似ているが、相手に惹起する行動が正反対になるところを見ると、全然違うものらしい。 「信じてたのに、裏切られた」というフレーズを、何度か聞いたことがある。相手が期待通りに動かなかったことを恨みに思う発言。他方、逆の使われ方をした「信じる」がある。
shinshinohara @ShinShinohara
「三年B組金八先生」の名シーン。 生徒の加藤がまたもや大問題を起こした時、 「裏切られても裏切られても、信じること、信じ切ってやること」 裏切られてるのに信じる?信じてたら裏切られたのに、それでも信じる?その「信じる」とは何なのか?
shinshinohara @ShinShinohara
嫁さんと二時間ほど、「信じる」ってなんだろう、とディスカッション。 その結果、「信じるとは、これだけはこの人はしない、という最低限のラインを信じ切った後は、相手の行動・結果に一切制約しない」態度ではないか、という結論に。
shinshinohara @ShinShinohara
金八先生の「信じ切ってやること」とは、子どもも苦しみ、もがき、なんとか這い上がろうとしているんだ、という心の奥底の気持ちを信じ、行動や結果は、本人の悪気のない勘違いだったり運の悪さが作用したもので、そこに期待はかけない、どんな結果になろうと動じない態度なのかもしれない。
shinshinohara @ShinShinohara
これに対し、「信じてたのに裏切られた」の「信じる」は、自分の期待通りに動くことを期待している。相手がどういう気持ちか、実のところお構いなし。自分の思った通り、期待した通りに動くことを求めている態度で、その通りにならなかった時は簡単に失望する。
shinshinohara @ShinShinohara
「あなたのことを信じてたのに、裏切ったね」と、教師が生徒に語りかけることがある。しかしこの「信じる」は、「期待する」にそのまま置き換えてよい言葉。思い通りの行動・結果を出さなければ裏切ったことになる。行動の自由は、事実上許されていない。
shinshinohara @ShinShinohara
「裏切られても信じる」は、行動・結果としては、こちらに不利益になることであっても、揺らがない。何か事情があったのだろう、無理もない理由があったのだろうと考え、責める気持ちを持たない。これは、「期待」と置き換えられない「信じる」だ。そして人が求めているのは、この「信じる」だ。
shinshinohara @ShinShinohara
管仲は、親友の鮑叔を何度も裏切った。商売を始めれば自分が利益を多く取り、鮑叔のためにと思って取った行動で鮑叔を追い詰め、戦に一緒に向かったのに自分が真っ先にげた。ついには、鮑叔が応援する王子に矢を射て、帯に当たったから助かったものの、もう少しで命を奪うところだった。
shinshinohara @ShinShinohara
しかし鮑叔はなんと、殺されかけた王子を説得し、管仲を管仲を宰相に推し、自分は身を引いた。 管仲は、「自分が多く利益をとったのは、私が貧乏だからだということを、鮑叔は分かっていた。あれもこれも、鮑叔は、私の失態には必ず理由があったと考え、信頼は揺るがなかった」と言った。
shinshinohara @ShinShinohara
「裏切られても信じる」とは、個々の行動、結果を期待しない。うまくいかなくても理由があるのだから、と気にしない。あいつは分かってる、ちゃんと自分で考えて決められる、だから任せる、という態度。個々の行動を制約しない。非常に長い目で見た「信頼」を寄せる態度。
shinshinohara @ShinShinohara
こうした「信じる」には、人は応えたくなる。しかも、相手の予想の斜め上に行こうとする。そして、ビックリしてもらおうと考えてる。「まさかお前がここまでしっかりするとはなあ!」と喜んで欲しいと願うようになる。
shinshinohara @ShinShinohara
「裏切られても信じる」は、個別の行動に一切期待しないから、逆に「驚ける」。「まさか、これ、やってくれたの?」「こんなにがんばらなくてもよかったのに、よくやったねえ」 ほんの少しの前向きな努力でも、素直に驚けるマインドセットになる。 驚いてくれるのが嬉しいから、もっと驚かそうとする。
shinshinohara @ShinShinohara
「裏切られても信じる」を実践するのはなかなか難しい。しかし人を長期的な視点で育て、意欲を引き出すには、どうしても持ち合わせたい姿勢。なんとか、身につけたい。

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