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戦前昭和のエレン先生――『The Standard English Readers』(中一編)を分析しよう

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uroak_miku @Uroak_Miku

26)ああここでやっと発声練習が消えてくれる。 けれども英文はすでにかなりの難度のものになっている。 pic.twitter.com/uw52J7eYMS

2019-03-23 19:47:11
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uroak_miku @Uroak_Miku

27)左ページにある「EXERCISE」から察しがつくように、複数形のデビュー用ですここ。 右ページは何のデビューかわかるでしょうか。 pic.twitter.com/An8evoUltU

2019-03-23 19:49:05
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uroak_miku @Uroak_Miku

29)ここが面白い。この男の子はイングランド人と自己紹介しつつ、日本の男の子とおぼしい「タロー」に話しかけています。 タローはこのなかに姿は現さない。 この教科書を使っている中一の子たちに、紙のなかから話しかけている。 すなわち、みんなが「タロー」。 pic.twitter.com/Gzv4Pdhh6Z

2019-03-23 19:56:57
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uroak_miku @Uroak_Miku

30)「タロー、きみの髪と瞳は何色? ぼくは黒髪、黒い瞳。しかし歯は白だよ」と語りかけてくる。 「I」がほわっと浮かんでくる。「日本の男の子」という「I」が。

2019-03-23 19:59:34
uroak_miku @Uroak_Miku

32)日本の中学校…ではないですよねイングランドのどこかかな。 英文は質疑応答でできているけれど、第三者どうしのやり取りです。この絵のなかの人物ではなく。 pic.twitter.com/cD9ZW7Z768

2019-03-23 20:09:12
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uroak_miku @Uroak_Miku

34)ここも興味深い。手前の子は、先に登場した黒髪黒瞳の子でしょうか。 テレビ電話でこの子とやり取りしているみたいな会話が続いていく。 そういえばこの子の名前がわからない。 pic.twitter.com/YKdxeLxSMP

2019-03-23 20:13:42
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35)誰も名前がはっきりしない。 pic.twitter.com/h0gUHwun68

2019-03-23 20:14:19
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36)第三者目線で、この一家の情景が語られていく。 つまり「I」の出番がない。 pic.twitter.com/FMi5WliYmn

2019-03-23 20:16:10
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uroak_miku @Uroak_Miku

38)ここで辛うじて「I」が問いただされる。  What time is it by your watch? (あなたの時計では何時になってる?) 「your watch」(あなたの時計)が「I」を問うてくる。ほとんど機械的な問い。 pic.twitter.com/jgbS2OMlGX

2019-03-23 20:24:34
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uroak_miku @Uroak_Miku

39)季節の移り変わり。「I」は何も問われない。自然現象に「I」の出番はないといわんばかりに。 pic.twitter.com/sfLTqHeuIM

2019-03-23 20:26:09
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uroak_miku @Uroak_Miku

40)「I」が登場。 イングランドの男の子の一日。つまりこの「I」は、この教科書を使っている生徒たちにすれば感情移入のしにくい、まさに異人的存在。 pic.twitter.com/qH8AanjPwB

2019-03-23 20:28:24
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uroak_miku @Uroak_Miku

40)昭和7年の中学生たちの目には、この「I」はあか抜けた異世界に映ったことと思う。 pic.twitter.com/a1gWlGvqXU

2019-03-23 20:29:34
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42)西洋の13歳くんの暮らしは、こうやって学校教材というメディアを通してしかわからなかった。 新制中学=イタい。しかし旧制中学=エリートだった。 pic.twitter.com/4sBBpgNN9z

2019-03-23 20:31:54
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uroak_miku @Uroak_Miku

43)これはもっと眩しかったのではないか。 イングランドの女の子の暮らしが描かれるのです。 pic.twitter.com/9K8Da7ZCCZ

2019-03-23 20:33:58
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uroak_miku @Uroak_Miku

44)お買い物でのやり取り。 良妻賢母の枠内とはいえ、異性の子、それも外国の女の子を拝めてしまうのです。 pic.twitter.com/f28thUR2IQ

2019-03-23 20:35:35
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uroak_miku @Uroak_Miku

45)今の教科書でのお買い物シーン。 なんの眩しさもない。(おまけに英語がおかしい) pic.twitter.com/bWp2OKTv2m

2019-03-23 20:37:17
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uroak_miku @Uroak_Miku

46)ここに出てくる「You」は雲のことですか。 pic.twitter.com/VgFJWYRDbj

2019-03-23 20:49:08
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uroak_miku @Uroak_Miku

47)ここは驚き。イングランドとおぼしいミドルスクールを舞台に、日本の男の子が「I」として登場している! イラストではわからないけれど、英文内ではっきりと「ヒロシ・ヨシムラ」と名乗っていて「親はふたりとも日本にいる」と言明している。 pic.twitter.com/r147XSFvlU

2019-03-23 20:52:01
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uroak_miku @Uroak_Miku

48)「はたち」と答えてる! 昼間は町工場で働いている…するとここは夜間学校か。

2019-03-23 20:53:17
uroak_miku @Uroak_Miku

49)「ここに来て一年。英語は五年学んできて、読むのはだいじょうぶだけど書くのはちょっと苦手」 印象的な「I」です。

2019-03-23 20:54:59
uroak_miku @Uroak_Miku

50)当時の日本の中一生の男の子たちに、このヨシムラ青年はどんな風に受け取られたのだろう。 ロールモデルとしての「I」に成りえたのだろうか。それともおとぎ話のなかにいきなり日本男子が現れたことを面白がって終わりだったのか。 pic.twitter.com/aAJPdluiaf

2019-03-23 20:56:49
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