戦前昭和のエレン先生――『The Standard English Readers』(中一編)を分析しよう

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uroak_miku @Uroak_Miku

1)『The standard English readers』(昭和7年)の分析を始めましょう。 中一ぶんから。いうまでもなくこの頃は旧制中学です。5年制です。

2019-03-23 13:33:49
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5)発音には細かいのは、昭和7年では録音教材もまともに発音できる英語教師もなかったからかな。  This is a pen. 戦後からですね「This is a ~ .」がトップに来なくなるの。 pic.twitter.com/AfPialqUFI

2019-03-23 13:38:30
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6)「I am Ellen Baker.」みたいに無理やり会話にしないで、このくらい素朴な始まりのほうがむしろ好ましいのではないか。 pic.twitter.com/OwKdrUufa1

2019-03-23 18:19:00
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7)発声法と発音記号へのこだわりに好感。 pic.twitter.com/fvg7PysAB0

2019-03-23 18:20:38
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8)「What」(何)がデビュー。 パーマー博士のパターン・プラクティスの匂いを感じる。 pic.twitter.com/TwwMbvsMDy

2019-03-23 18:23:21
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9)こういうの戦後の『Jack & Betty』でも冒頭でやってるけど、昭和7年のこれだと話者が出てこないのです。 pic.twitter.com/SEPpW3E8dw

2019-03-23 18:27:58
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10)『Jack & Betty』の昭和28年版から。  教師 What is this?  生徒 It is a desk. よく見ると教師の指と教壇の距離感がむちゃくちゃですが一枚絵に収めるためのトリックなので大目に見てあげないといけない。 pic.twitter.com/ld5o13DqlD

2019-03-23 18:38:49
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11)しかし昭和7年のこれですと、話者が描かれない。  What is this?  It is a fish. pic.twitter.com/hAs34i6ksN

2019-03-23 18:39:51
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12)こういうところに旧制中学英語の限界を感じます。

2019-03-23 18:40:51
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13)そうそうこの教科書シリーズは、最期まで日本も日本人も出てこないまま終わるのですよ。

2019-03-23 18:42:02
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14)男子用はずっとこうだったようですが、女子用はどうだったのだろう。 良妻賢母の枠があったぶん「I」には「日本の子女」というニホンジン性があったのではないか…と想像します。

2019-03-23 18:43:20
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15)ここにも話者の姿がない。 身体を伴わないまま、機械的なやり取りが繰り返される。 pic.twitter.com/j5vTrcFQiW

2019-03-23 18:50:56
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16)音声への強い執着を感じます。 pic.twitter.com/z0MImCTn9x

2019-03-23 19:24:34
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17)ここもそう。「s」の発音練習。 面白いな文型とか熟語とかではなく発音を軸に各Lessonが編纂されてる。 pic.twitter.com/sYDpgBoiW9

2019-03-23 19:26:31
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18)ここでは「a」の発音練習。 英語にはいろいろな「ア」があって、そのうちのひとつを徹底練習。 pic.twitter.com/DlLnnzBECs

2019-03-23 19:28:44
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20)「or」の発声練習。 一方で英文がどんどん難しくなっていく。今の中一生ではこの時点までで半数が脱落必至。 pic.twitter.com/Ef1XgUNW6k

2019-03-23 19:30:56
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21)発声練習と英文の難化が同時進行…うーん初心者にこれは辛い。 pic.twitter.com/ZtfEdB4EM3

2019-03-23 19:37:53
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22)疑問文で「Does」や「Do」を使う文型がデビュー。 発声練習と同時進行では辛いです。 pic.twitter.com/ErauaxBLNE

2019-03-23 19:39:41
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25)とても洗練されているけれど、中一のときの私がこれを使わされていたら、このあたりで英語が嫌いになっていたと思う。 pic.twitter.com/yFQnJ5e9Cl

2019-03-23 19:42:41
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