アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、おにいさまへ…9話脚本:「食」と「心」
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高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話24 ひとまず回復した薫は、バスケ部の夜間練習のために学校に戻っていた(アニオリ)。 薫は、誰もいない教室で「人は何故この世に生まれてくるのだろうか」と泣く。 この台詞は原作通りだが、タイミングが違う。高屋敷氏は、器用に時系列を操作する。 pic.twitter.com/Nhlwb4jsSy
2019-04-07 14:31:50高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話25 この場面の薫のような孤独描写は、数多く見受けられる。ベルサイユのばら(コンテ)、元祖天才バカボン(演出/コンテ)と比較。高屋敷氏はあらゆる作品で、孤独は万病のもとで、恐ろしいものであると主張する。 pic.twitter.com/1TzUDzf1Ic
2019-04-07 14:32:38高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話26 薫のことを気にかけながら、奈々子は海を見る。船が横切っていくが、これは出崎統監督がよくやる演出。高屋敷氏も、よく出してくる。空手バカ一代(演出)、F-エフ-(脚本)、ルパン三世2nd(演出/コンテ)と比較。このうち空手バカ一代は、出崎統氏のコンテ。 pic.twitter.com/IARnjRtyzf
2019-04-07 14:33:30高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話27 一方マリ子は、母が用意した食事を拒否し、食卓を滅茶苦茶にするのだった(アニオリ)。元祖天才バカボン(演出/コンテ)やMASTERキートン(脚本)と重なる。 ここでも高屋敷氏の、「食と心」へのこだわりが出ている。 pic.twitter.com/mwTjHWO4yH
2019-04-07 14:34:58高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ1 まず、「食と心」に関する高屋敷氏のポリシーが窺える。友達や家族と食べれば美味しいし、独り寂しいと食べたくなくなる…と、「心」や「幸福度」を左右する重大なものとして描かれる。ワンダービートS(脚本)では、食事は人類にとって重要だと主張している。
2019-04-07 14:36:46ワンダービートSの、食がいかに人類にとって大切かが描かれた回(高屋敷氏脚本)については、以前書いた: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2018/10/…
2019-04-07 14:39:55高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ2 そして今回目を引くのは、薫の(アニオリの)台詞の数々。彼女が、運動することの素晴らしさについて語るあたりは、元野球部で、高校の野球部の監督も務めた高屋敷氏の持論が出ているのかもしれない。 高屋敷氏の野球経験について: twitter.com/i/moments/1021…
2019-04-07 14:42:30高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ3 薫も、F-エフ-(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)の聖(主人公・軍馬のライバル)も、重病を抱えつつも手を伸ばす。この重なりは興味深い。 「自分とは何か」(高屋敷氏のテーマの一つ)の先にある、「生きるとは何か」も、やはり本作ではキーとなるかもしれない。 pic.twitter.com/LIubdMBwmW
2019-04-07 14:45:22F-エフ-(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)について、以前書いた記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…
2019-04-07 14:47:06高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ4 そして、高屋敷氏がこだわりを見せる「孤独」についても注目したい。今回は、マリ子や薫の孤独にスポットが当たっている。薫は病がメンタルにも響いて来ており、マリ子の場合は、孤独が心身を蝕む。 どちらも深刻なものとして描かれる。
2019-04-07 14:48:11高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ5 高屋敷氏は、そういった孤独が救済されるルートと、救済されないルート、どちらも描いてきている。時には原作を大改変することすらある。救済ルートでは仲間や家族の温かさが前面に出され、救済されないルートでは、破滅や死にまで至る時がある。
2019-04-07 14:48:59高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ6 孤独が救済されるにしろ、されないにしろ、孤独は恐ろしいものであるという主張は一貫しており、様々な作品の感動要素になっている。 初期(ど根性ガエル演出あたり)の頃からある特徴なので、高屋敷氏の個人的な何かがルーツと思われる。
2019-04-07 14:49:32高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ7 今回、奈々子のモノローグ(アニオリ)で、人は人の全てを理解することは不可能でも、人を気にかけ、胸を痛めることができることが語られている。 こういった所も、長年「孤独」に取り組んできた高屋敷氏の熱意が感じられる。 pic.twitter.com/9zGVqwNYku
2019-04-07 14:50:38高屋敷氏脚本 おにいさまへ…9話まとめ8 カイジ(シリーズ構成/脚本)でも、全ての人は孤独であるが、「通信」を行うことができる…ということが(原作通りだが)色濃く出ていた。 原作もジャンルも全然違うのに、高屋敷氏が強調する部分は共通しており、同氏の仕事を追う醍醐味が、やはり感じられる。
2019-04-07 14:52:10こちらも紹介: グラゼニ(2期)16話脚本:心からの涙 - カイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡 makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/04/… #はてなブログ #グラゼニ 私のブログの、グラゼニ(高屋敷氏シリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…
2019-04-07 14:55:24グラゼニについては、こちらにも色々書いています: その1→ togetter.com/li/1331431 その2→ togetter.com/li/1334515 #グラゼニ
2019-04-07 14:58:14