- uchida_kawasaki
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記事で取り上げた項目
・保安院室長が「政府事故調に嘘ついた」と告白
・東電、東北電力の津波報告書を書き換えさせる
・東電、日本原電の津波報告書にも圧力
・保安院も東電の「貞観隠し」に加担
・バックチェックの短縮、保安院首脳が指示
・溢水勉強会の詳細判明
福島第一の事故に関して、東電社員や原子力安全・保安院の職員らが検察に供述した内容をまとめた調書が、東電株主代表訴訟で証拠として採用された。そのおかげで、これまで非公開だった調書が、東京地裁で閲覧できるようになった。明らかになった新事実を紹介する。 level7online.jp/?p=3683
2019-04-10 21:18:15えー、これに書ききれなかったのですが、2002年7月31日に、地震本部が長期評価を発表した直後の保安院、東電の動きが新たにわかりました。 2002年8月1日19時18分に、東電の高尾氏が、東北電力、日本原電、電発の担当者に送ったメールが、川原修司供述調書(甲358)の資料についてました。
2019-04-10 21:29:02こう書いてあります。 18時半ごろ、METI花村審査官から電話があり、「統括の指示で、本日新聞に掲載された『三陸沖津波地震発生確率20%』に対して、三陸沖津波を考慮しているプラントが大丈夫であるかどうか、明日、説明を聞きたい」との指示がありました。 統括(高島賢二統括安全審査官)の指示だ
2019-04-10 21:33:17ったことがわかります。これは、今までわかっていなかった重要ポイント。 そして、8月5日に高尾氏は川原・耐震班長の指示に「40分抵抗」します。この時点で東電が「地震本部長期評価を確定論的には取り入れない」という組織決定をしていたからこそ、高尾氏はここまで粘ったのだと思います。
2019-04-10 21:35:46高尾氏の上司は、酒井俊朗・土木調査グループ課長、担当の原子力技術部長は、尾本彰氏(事故当時は、原子力委員会委員)。政府予測をねぐるという決定なので、たぶん、部長レベルまでは上がっていたのではないかと推測されます。このあたりの東電の意思決定過程の解明は、ほとんどなされていません。
2019-04-10 21:38:46もう一つ気になるのは、高尾氏が8月1日に他社に送ったメールで、地震本部とはなんぞや、などという説明は抜きで、いきなり要件に入っていることです。新聞であわてた保安院とは異なり、電力各社はすでに対応を検討ずみだったということなのでしょうか。メールの宛先に「安全審査連絡会各位」ともあり、
2019-04-10 21:42:03ここで電力各社が、地震想定を横並びで揃えることについて、相談したと思われます。この会議体についても、まったく不明です。四省庁津波(1997)の発表前と同様に、地震本部の正式発表前にドラフトを入手して対策を検討していたのかもしれません。このあたりもよくわかっていません。
2019-04-10 21:45:57裁判所が使っている日は閲覧できないので、事前に問い合わせしてから行くことをお勧めします。事件番号は平成24年(ワ)第6274号、担当は民事8部です。 twitter.com/SciCom_hayashi…
2019-04-11 15:32:28証拠説明書を読んでおいて、閲覧したい証拠の番号(甲336号とか)を指定すると、スムーズに手続きが進みます。証拠説明書はこちら tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-330… tepcodaihyososho.blog.fc2.com/blog-entry-326…
2019-04-11 15:34:57