アニメ『さらざんまい』1話考察 ~冒頭たった三分で、これだけ分かる!~
ダメ押しで言えば「つながりが消えてしまうことを誰より知っている」というセリフも、別離を強く意識させる。しかも「ほどける」といったソフトな言葉でないので、死別の可能性を感じさせる。
2019-04-14 20:28:11なお配役を事前に知っていれば、主人公に声を掛けたシーンの声質から、声優の釘宮さんが近いのではないか、と気付くかもしれない。多少メタ推理になるが。
2019-04-14 20:30:07片眼が隠れている青髪の少年のところは、銃を持った青年。髪色が同じことから、兄ではないかと推測するが、ヤクザや不良の兄貴分のような存在かもしれない。
2019-04-14 20:34:44なぜ「死」が出てくるのか、別の角度からもうひとつ論拠を添えたい。冒頭に戻ろう。浅草の雷門前で人々が行き交う光景が描かれているシーン。ここで、人々の描かれ方に注目したい。
2019-04-14 20:40:48人々はピクトグラム(絵文字)として、極端に抽象化されて描かれている。ここで注目すべきは、(男の)チョンマゲだ。当たり前だが、今どきチョンマゲは見ない。だから視聴者は軽いギャグとして受け取るだろう。
2019-04-14 20:43:08「うどん県は蛇口からうどんが出てくる」とか、「グンマーは情熱大陸」とか、そういうご当地的なネタの一種ではないか、とつい思ってしまう。
2019-04-14 20:44:59『男はつらいよ』の寅さんの実家が浅草あたりにある。寅さんの口上に「帝釈天で産湯を漬かり」とあるが、当然「帝釈天」は仏教の神仏のひとりだ。
2019-04-14 20:51:17そもそも『さらざんまい』というタイトルも、「沙羅三昧」に見える。まず「沙羅」は「沙羅双樹」のサラ。沙羅双樹とは、釈迦入滅の時に咲いていて、無常の象徴とされる植物だ。
2019-04-14 20:53:12次に「三昧(さんまい)」は、一般的には「~ばかりする」といった意味で使われているが、元々は仏教由来の言葉だ。「サマーディ」というサンスクリット語から来ているらしい。
2019-04-14 20:55:04もちろん、話の都合上、たまたま通行人がいなかった、という設定かもしれない。しかしそれなら、冒頭でもまばらにしておけば良いではないか。なぜ、こんなに混み合っているのか?
2019-04-14 21:05:10そこで、冒頭の通行人は死者であって、普通の人間に見えないから、という説明もできるだろう。ただ、本当の死者ではなくて、後で出てくる「欲望フィールド」と関係しているかもしれない。
2019-04-14 21:06:24あとOPで気になるのは、和服風ドレスを着ている少女だ。本編ではアイドル「吾妻さら」だが、「ア」の大きなマークが出るし、(女)カッパを連れている。本編で出てきたカッパ王子と関係ありそうだ。
2019-04-14 21:13:13しかし、問題集の答えを見れば誰でも分かるのは当たり前であり、自分でいろいろ考えることに意味がある。たとえば、推理小説の結末を先に読まないようなものだ。
2019-04-14 21:15:40