元村有希子のサイエンスカフェ「はやぶさ2 その先へ」

はやぶさ毎日さん(毎日新聞内「はやぶさ」関連取材情報アカウント)による毎日新聞主催のメディアカフェイメントの文字起こし
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はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

行きが4年近くかかり、帰りが1年なのは。「距離はだいたい一緒。行きはリュウグウの速度に合わせて併走しなければならないので工夫が必要だった。地球の速度に合わせる必要がないので、一直線で帰れる。リュウグウも通り過ぎるだけなら1年で行けた」「オリンピックの後ははやぶさ2」

2019-04-17 19:11:56
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

小さなトランクの中身は? はや2の模型、リュウグウの模型、ミネルバ2の1、そしてはやぶさのときのミネルバ。ミネルバの初代、2代目のそろい踏みは初めてとのこと。写真は後ほど。

2019-04-17 19:17:46
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

ミネルバ初代&2代目の並んだ写真です。久保田先生ならではの参加者へのプレゼント。「前回1台で残念だったので、2台にした。そうすると両方成功することになった。2台にすると成功するんですよね」。ミネルバをぴょんぴょん飛ぶ仕組みにした理由の解説が始まっている。 pic.twitter.com/0ZcszLOHXW

2019-04-17 19:22:32
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ミネルバ2の1は「朝起きて、昼は起きて、活動して、夜は寝る。とても健康的な生活。今は冬眠中だが、5月、6月になったら通信を再開しようと思っている」。イブーとアウルの命名秘話。「オリーブにしようとも思っていた。最終的にふくろうとみみずくにした」。そしてリュウグウ表面の画像の紹介に。

2019-04-17 19:25:50
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

「なんとかリベンジを果たせたかな」「完全に自律的に動くものなので、健気に早起きして昼間は活動して、夜はおやすみなさいとなる。自分で動くのではなく、はや2から信号が来たら動く。それを待っている。かわいいというか健気なロボットです」。ミネルバ愛を語る久保田先生。

2019-04-17 19:28:35
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久保田「宇宙を目指したのは、テレビアニメが盛んで、プラモデルを一生懸命作っていた。天文よりものづくりが面白くてロボットへ進んだ。大学院時代は地上のロボットをやっていた。その後、宇宙で未知のところで動くロボットを研究することになった」

2019-04-17 19:31:09
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「サイエンティストが無理難題を言う。月のレゴリスの下、火星の下が見たい。掘ってくれ、と。モグラを考えたがうまくいかない。だからミミズ、砂を食べて後ろへ出す方法なら、と。ミミズ型ロボットを掘削にできないかあ、と考えた。月の掘削に使えればと研究している」

2019-04-17 19:34:02
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

ターゲットマーカ-物語、始まり始まり。同僚と弾まないものを作りたい、となった。最初は低反発を考えていたら、同僚がお手玉を持ってきた。壁にぶつけても弾まない。「なんで?」となった。中の小豆同志がぶつかると熱になって、エネルギーになり反発係数が低くなるから。

2019-04-17 19:36:23
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

中にポリミドを入れるが、その量を調べる無重力実験を繰り返した、とのこと。「川口プロマネは実際に見せないと納得しなかったから」。はやぶさの回収班のときの話題に。ウーメラ砂漠での懐かしい画像が・・・。電波受信のときの写真。「日本があんなに盛り上がっているとは思わなかった」

2019-04-17 19:39:22
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

Q「はや2のカプセルが帰ってくるのはウーメラ?」A「まだ決まっていない」 Q「帰ってきた後、カプセルを落として次はどこへ?」A「正直、決まっていない。まずは帰還が重要。はやぶさは川口プロマネがいろいろ検討していて、帰ったらこの天体へ行く、と考えていたが、できなかった」

2019-04-17 19:42:05
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

「宇宙は何が起きるか分からない。順調といっても、運用中もじっくりとデータを見ている。異常がないか、トレンド、傾向をちゃんと見ている」「管制室は今は落ち着いていて、常に5~6人がホームポジションに戻る運用を見守っている。今は臼田運用なので、日中8時間運用」

2019-04-17 19:43:41
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Q「NASAのオポチュニティのどこがすごい?」A「スピリッツとオポチュニティの当初の予定が1~2年と思っていたのに、あれだけ長期間やりとげたのがすごいと思った。長期間ちゃんと運用するのは大変。モチベーションを保って運用するのはすごいこと」

2019-04-17 19:46:27
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

Q「通信のタイムラグ。今の技術で、どこまで遠隔操作できるか」A「通信はできるが、着陸などクリティカルなものは、遠隔操作は難しくなる。月、火星より遠くなると、搭載コンピューターで完全自動、自律でいかなければならなくなる」

2019-04-17 19:50:47
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Q「タッチダウンのとき吉川さんが仏頂面に見えた」A「喜んでいましたよ。吉川先生もいろいろ役割があって、相当疲れていて、ほっとしたのではないか。完璧すぎて怖かった。着陸は時間が決まっていなくて、ある値に落ち着いたら次、という運用だったので、トントン拍子で進んでしまった」

2019-04-17 19:52:39
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

久保田「はやぶさがもたらしたもの。NASAは最先端だけどゆっくりやっていく。はやぶさにNASAは『そんな新しいことをやるのか』と見られていたと思う。ニアシューメーカーも無理矢理降ろしたのでは、と。一番乗りを目指したのではないかと思う。はやぶさは太陽系探査の新たな礎を築けたと思う」

2019-04-17 19:55:28
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

はやぶさの成功は「技術」だけではなく、不屈の精神があったから。そしてのぞみの1ビット通信など、先人の知恵があった。難しいことをやろうとすると自然とチームワークが生まれる。夢と希望を持ち続けたので、何とか戻ってこられた。同じ事をして、技術を確立しようと考えているし、次もやりたい。

2019-04-17 19:57:29
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

「はやぶさ3もやりたい。MMXもその一つになるし、はやぶさ4、5もやっていきたい。そして技術の伝承が簡単ではないが、やっていきたい」「私は全体を見て、若い人が活躍できる場を作りたい。プロジェクトをやって現場で学ぶ、ということをどんどんやりたい」

2019-04-17 19:59:00
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

「ベピ・コロンボが水星へ向かっているし、MMXもある。SLIM、月面のピンポイント着陸も目指している。はやぶさ、はやぶさ2、SLIM、MMXはつながっていると思う。新しいことをやりながら、次々育っていくいい流れができている。火星にもまた行きたいし、その次も、と思う」

2019-04-17 20:00:16
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

「地上の技術と宇宙の技術をつなげ、医療技術や人とのかかわりあいとの技術など、イノベーション探査ハブで取り組むこともしていきたい。それが有人探査にもつながると考える。若田さんが上司で、同じ浦和高校出身」

2019-04-17 20:01:47
はやぶさ毎日 @mai_hayabusa

「これから何が起きるか分からないが、ドラマは絶対にないように、と思っている。綿密な計画をたて、用意周到に準備し、分かりやすく伝えていきたい。宇宙探査に興味を持って頂き、若い人は宇宙にかかわっていただければ。ますますの応援をよろしくお願いします」。メディアカフェ、これにて閉店です。

2019-04-17 20:03:22