10周年のSPコンテンツ!
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リンク Twitter #深夜に漫画技術アプデ by東京ネームタンクごとう隼平(@goto_junpei)②第9夜〜 東京ネームタンク代表のごとう隼平が、「漫画技術」にまつわる最新の知見を深夜に共有していきます。
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
夜漫!第13夜!ネーム研究として見るドラゴンボール。漫画の作りでいうとドラゴンボールにはどういう特徴があるか、お話ししてみます。 #深夜に漫画技術アプデ #コルクラボマンガ専科
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
【夜漫1】ドラゴンボールは多くの漫画家志望にとって悩ましい存在では…と勝手に思ってます。 少年マンガのもっとも王道でありそうで、しかしセオリー通りかと言えばどこか捉えきれない。 例えばよく言われるのは、成長を良しとされる少年誌で、悟空は精神的にずっと変わらない、とか。
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【夜漫2】あと悟空ってしょっちゅう遅れて現れて、主人公の割にだいぶ長い時間、不在にしますよね。 え?主役なのにいなくていいの?という、 マンガって主役なしでも成り立つのか…? という漫画の根底から揺るがされるので、漫画初心者のうちはそこで思考停止に追いやられそう。
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
【夜漫3】答えから言うと、悟空が成長しなくても、不在でも問題ないのは、「興味型」の作風だから、と思います。 漫画には「共感型」と「興味型」があるというのは、夜漫第5夜にまとめてます。 togetter.com/li/1336936 成長しなくてもいいのも、この観点から説明できます。
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【夜漫4】仮に悟空の気持ちに重ねて読む、共感型の描き方だったら、成長しない自分や、遅れてしまう自分を、腹立たしく感じると思います。 「成長」を入れると映えるのは、共感型の作風の場合です。心の成長が見せ場になるからです。 でもドラゴンボールでは、そういうエモい内面は描かれません。
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
【夜漫5】多くの少年漫画は、例えば友や師が死んだら、そこに伴う深い感情などを魅せますよね。 でもドラゴンボールはそのあたりが徹底的にドライに描かれます。 大丈夫ドラゴンボールで生き返る!みたいな。 クリリンのことかー!も親友の死について何話も引っ張ってその想いを描いたりしません。
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【夜漫6】そんな感じで、ドラゴンボールは「感情」を魅せるのではない別の特徴があります。 それは徹底的に「状況」の緊迫感で見せるということ。 究極的なピンチと、挽回できるかもという期待。これでひたすら、どうなるの!?と読者に思わせ続ける。 週刊連載が生んだ究極の形なのかもしれない。
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【夜漫7】「興味型」の紹介をした時に、興味型では「主人公は今どんな気持ちなの?」という興味で引っ張ると書きました。 ドラゴンボールの場合は、興味の対象が、キャラの感情以上に「状況」そのものにある。 最強対最強がどうなるのか、さらに負けると全員殺される、という状況への興味です。
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
【夜漫8】状況で興味を引くのは簡単ではありません。 「強敵の出現」一つとっても、様々な工夫が入ってます。 ただ敵の超パワーやタフさを見せつけても、フィクション感が増すばかりなんですよね。わーすごーいみたいな。 フリーザの「戦闘力53万です」に絶望した人は多いんじゃないでしょうか。
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
【夜漫9】敵に話せば分かる空気が1ミリもないのもポイントですね。負けたら必ず殺されるという、デスゲームに近い状況。 ナルトと比べるとよく分かるんですが、ナルトは敵にも何らかの事情があるんですよね。 でもドラゴンボールはフリーザの事情とかまったく見せない。負ければ死、が揺るがない。
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
【夜漫10】またこの圧倒的な「状況」のプレッシャー、これこそがクライマックスでの必須要素も生み出します。 「抑圧からの解放」…いわゆるカタルシスですね。 感動の一つとして「成長」もありますが、感動はそれだけではありません。 「解放」もまた、物語を成立させることができる一つです。
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
【夜漫11】星の数ほど少年マンガはあれど、ここまで命も、友情も、子育ても、ドライに描く作品は他に見ないと思います。 この作品を貫く無慈悲な価値観こそドラゴンボールの特徴であり、きっと他に真似はできない。してもきっと台無しになる。 考える程に、唯一無二の作風なのだなと感じます…!
いぬパパ@会社員漫画家 @inupapa1979
そうなんですよね、少年漫画の王道のようにドラゴンボールを捉える人もいますが、主人公の感情表現でいうと、いわゆる王道の少年漫画ぽくないんですよね。 だからつまらないとかではなくてね。 twitter.com/goto_junpei/st…
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
ドラゴンボールの強さ表現一覧 外した重りが地面に沈む 銃が効かない 相手が本気じゃないと勘違い 強キャラがビビる 強キャラがすごさを解説 強キャラが踏まれる 弱キャラの攻撃を微動だにしない 弱キャラを見逃す 常人には速すぎて見えない 強さを数値化する 測る機械が壊れる 吸収・合体 変身する twitter.com/goto_junpei/st…
ごとう隼平◎東京ネームタンク代表 @goto_junpei
技や能力の工夫で動きを封じたりとか、タイミングを計るとか、格闘マンガ的な発想はほぼなくて、技を組み合わせたりとかはあるけど、結局パワーが全てなんですよね。 まっすぐな努力が小細工とかに負けないって、僕は素晴らしい価値観と思う。 世界でヒットしたポイントもここにあると思ってます。
ツイートまとめ ネームできる講座感想まとめ!2019 ネームできる講座を受講してくれた方の声をエゴサしまくって集めました! (2018年の感想 https://togetter.com/li/1205565 2017年までの感想 https://togetter.com/li/1111652  ) ネームできる講座 Plusは連日3日間で集中してネームの構造を学び、32ページのネームを完成させます。 気になった方はぜひこちらへ!→https://nametank.jp/ 6368 pv 38
リンク 東京ネームタンク 2 users 8 トップページ 東京ネームタンクは、マンガ制作のノウハウを蓄積・共有する、すべての漫画家と漫画家志望のためのマンガ研究機関です。

コメント

A- @eimainasu 2019年4月29日
だからこそサタンは英雄なんだよね。 サイヤ人たちの腕力では得られなかったものを、人の信頼だけをコツコツ集めてきたおじさんが勝ち得る。Dr.スランプでアラレが優しさを見せるエピソードや、クリーザとサッカーするネコマジンのように、アンバランスな心と力が調律された瞬間の快感。最後の最後で興味型の舵取りをぶん回して、そうしたカタルシスを生み出す。それがドラゴンボールという作品なんだと思う。
uniuni @wander__wagen 2019年4月29日
「敵にも事情があるんだ」ってやつ、昔のアニメ漫画に勧善懲悪のシンプルなものが多かったことに対して、敵の事情を描くと一つ掘り下げた作品として見せられるっていう思惑もあったと思うんだけど、少年漫画でそういうのよく見るけど俺としてはくどく感じる。
ゑびす@漫画を描くゾンビ @webisu_vip 2019年5月1日
主役が遅れてやってくるってのは昔から割りと使われる手法ではありますよね。
kudamakikkk @kudamakikkk 2019年5月1日
全部サイヤ人後に見られる傾向でピッコロ前がなかった事にされてる?
ゑびす@漫画を描くゾンビ @webisu_vip 2019年5月1日
kudamakikkk 一応、ピッコロ戦も亀仙人→天津飯→悟空の流れだったじゃないですか。
ゑびす@漫画を描くゾンビ @webisu_vip 2019年5月1日
桃白白戦からじゃないかな、悟空が一旦敗北→修行して強くなって再戦、って流れ。
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