【ICD】性同一性障害関連の用語や診断基準まわりの話、山本蘭さんのツイートを中心に【トランスセクシャル】

性同一性障害の後継概念は性別不合で、医療を必要としています。 山本さんはトランスセクシャルをトランスジェンダーとは異なるという立場なので、アンブレラタームとしてのトランスジェンダーという用語をよしとしていないようです。 山本さんのブログ ご参考に 続きを読む
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山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 ただの女装を含むならジェンダーアイデンティティは関係ないんじゃないですかね? DSM-5でもICD-11でもAssigned GenderとExperience/Expessed Genderの不一致に焦点が当てられていて、 Gender Identityについては問わないようですし。

2018-06-11 20:22:04
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 確かにGender DysphoriaやGender Incongruenceに関する定義なのですが、Transgenderがそれらのumbrella termであるなら、GIやGDがGender Identityを問わなくなった以上、同様にTGもGender Identityのことを持ち出す必要は無くなったように感じます。

2018-06-11 23:31:00
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 なんて言うのか、そもそもDSMでもICDでもGender Identityの話がExperienced/Expressed Genderに変わったのは、Gender Identityって何よ? という疑念があるように思うんですよ。それこそ日本語でいう「心の性」みたいな怪しさが感じられるわけです。

2018-06-11 23:42:40
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 そもそもIdentityなんてそれぞれが心に秘めているもので、他から見て客観的に判断できるものではないので、それなら具体的に目で見て判るExpperienced/Expressedを判定基準にした方が良いと。

2018-06-11 23:44:45
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 Transgenderも同様で、Gender Identityというよくわからないものより、わかるものを基準にしないと訳がわからなくなるように思います。 ま、Transgendeの定義なんてどこでも規定していないから、どう定義してもその人の自由なんでしょうけれどね。

2018-06-11 23:48:21
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 そのとおりだと思うのですが、その両者を共にトランスジェンダーという言葉でくくられると、一般の人は区別できないと思うんですよ。少なくとも両者を分ける言葉ないとと思うわけです。以前は前者を性同一性障害、後者をトランスジェンダーとして区別していたのですけれどね。

2018-06-17 12:50:22
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 うーん。「手術を望む人もそうでない人もいる」というのが広まったとしても、わかりにくさは変わらないと思いますよ。 というか、かえってわかりにくさが増すかもとも思います。

2018-06-17 13:02:34
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 や、申し訳ないけれど私も「トランスジェンダーと性同一性障害(手術を望む人)」を分けたがる。人です。何故なら両者の目指すところが異なる以上、同じ言葉でくくるのは適切では無いからです。分けた方がよりわかりやすくなります。

2018-06-17 13:10:15
山本 蘭 @RanYamamoto

@chigako286 ただ用語としてトランスジェンダーが正しくないのであれば、別の用語を作る必要があるでしょうね。日本発の新国際基準を広めるというのもありでしょう。

2018-06-17 13:17:09
マミーのトト@医療系VTuber @Mummy_Toto

今年の4月から性別適合手術が保健適用になった理屈は「性同一性障害」がICD-10において精神障害であるから精神保健福祉法上の精神障害者として位置付けられているってところによっている ICD-11では性に関する健康状態になると聞いていたけど正式な版はまだみていない 日本語訳によっては荒れそう……

2018-06-18 22:13:30
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto 「ICD-10において精神障害であるから精神保健福祉法上の精神障害者として位置付けられているってところによっている」というのは正しくありません。何故なら精神障害であれば本来外科的手術は必要ないからです。逆に長年保険適用に「なっていなかった」のはそのためです。

2018-06-18 23:35:26
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto なので、正確には「ICDに掲載されている病理だから」というのが正しいです。名称はかわりカテゴリーも移動しますが、ICDに掲載されていることは変わりないので、手術療法の健康保険は維持されます。

2018-06-18 23:37:06
マミーのトト@医療系VTuber @Mummy_Toto

@RanYamamoto リプライありがとうございます。 そうなのですね。議事録があがっていなかったので資料の通りに受け取っていました。失礼しました。 ↓ここの35ページです mhlw.go.jp/file/05-Shingi… もしご存知で差し支えなければ会議でどのような議論がされたかお教え願えないでしょうか

2018-06-18 23:48:01
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto あー、なるほど。この資料は厚労省の人と一緒に作ったのですが、現状の整理という意味で記載しています。で、現状では確かに「ICD10に位置付けられる精神障害であり、性同一性障害を有する者は精神保健福祉法上の精神障害者として位置付けられる。」というのは正しいですね。

2018-06-18 23:55:27
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto でも「精神障害だから」「手術が保険適用になった」わけではないんですよね。 あくまでも「ICDに掲載されている疾患」だからという点が肝だったんですよ。 なので、ICD-11になっても問題ないと考えられるわけです。

2018-06-18 23:57:42
マミーのトト@医療系VTuber @Mummy_Toto

@RanYamamoto ICDには現状でも疾患以外の外因や状況等を表すコードがありますが “Conditions related to sexual health”は仮訳の通り“性保健健康関連の病態”として 厚労省は疾患として扱うという理解でよろしいのでしょうか? Stigmaの軽減のために変更されたと聞いていたのでもやもやしますが……

2018-06-19 00:08:58
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto それについて議論があったとは聞いていません。というか、SRSの健康保険適用が議論されている段階でICD-11のDraftはすでに出ており、それを当然理解した上で必要であると判断したわけですので、疾患として扱うとかそういう次元の話では無いと思います。

2018-06-19 13:40:50
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto 妊娠は確かに疾患ではありません。そのため健康保険の対象外で自費です。私は性同一性障害はあくまでも疾患であると思っていますし、だからこそ健康保険の対象にするべきだと訴えてきました。 トランスジェンダーの一部の方が脱病理化を訴えているのは事実ですが、私たちはあの人たちとは違います。

2018-06-19 15:10:02
マミーのトト@医療系VTuber @Mummy_Toto

@RanYamamoto ICD-11での分類変更の経緯は置いておいて、日本では独自解釈で疾患として扱うように進めていきたいとお考えということですね。よくわかりました。ありがとうございます。

2018-06-19 15:19:41
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto それは疾患をどう定義するかによりますね。そもそもICDにGender Incogruenceが残ったのも、元々は医療サービスを残すためというのが理由につとつでもあるわけですし。

2018-06-19 15:28:29
山本 蘭 @RanYamamoto

@Mummy_Toto というか、本来女性にはあるはずのない器官があって、それが多大な苦痛や苦悩をもたらしているのに、それを取り除くことを疾患として扱わないということ自体がおかしな事と思います。

2018-06-19 15:30:34
山本 蘭 @RanYamamoto

そういえば、厚労省のHPで仮訳として「第17 章 性保健健康関連の病態」となっていたけれど、これ今年のGID学会で報告があった件ですよね。 翻訳委員になっている松永氏が「状態」を押したけれど、委員長?が「病態」を提案したという。でその人が針間先生のお姉さんというオチ。

2018-06-20 16:51:53
山本 蘭 @RanYamamoto

厚労省の発表を見ると、結局「病態」で決着したと言うことなのですかね。私としてはこのまま「病態」でいってほしいなと思うのですけれど。

2018-06-20 16:51:53
山本 蘭 @RanYamamoto

ICD-11の改定によって、Gender Incogruenceが06 Mental, behavioural or neurodevelopmental disordersから外れて別分類となったことで、精神疾患から外れたと思っている人が多いけれど、そう簡単な話では無い。というのは、日本において精神疾患が何かは、実は健康保険で定義されているからだ。

2018-07-04 00:19:12
山本 蘭 @RanYamamoto

本年度の診療報酬改定で、第8部 精神科専門療法で以下のような改正が行われた。「この部において、精神疾患とは、ICD-10(国際疾病分類)の第5章「精神および行動の障害」に該当する疾病又は第6章に規定する「アルツハイマ ー<Alzheimer>病」、「てんかん」及び「睡眠障害」に該当する疾病をいう。」

2018-07-04 00:19:13