淀殿(よどどの)の侍女20歳・おきくの「大坂夏の陣」体験記
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2011-05-13 10:41:15【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣体験記】戦国の女性たちが避けて生きることのできなかった戦(いくさ)。自ら武器を手に戦った者も、籠城(ろうじょう)に耐えた者もいた。
2011-05-13 10:44:44【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記2】戦のなかで、女性たちはどのように生き抜いたのか? 淀殿(浅井三姉妹の長女、豊臣秀吉の側室で秀頼の母)に仕えたおきくの記録をもとに、その実態を探ってみよう。
2011-05-13 10:45:24【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記4】「焼けた」と騒ぐ声が聞こえた。そのとき、おきくは落城などとはつゆ知らず、いつものように下女にそば粉を焼かせていた。
2011-05-13 10:46:22【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記5】しかし、焼けたのはそば粉ではなかった。千畳敷(せんじょうじき)の間の縁側へ出てみると、あちこちに火の手が上がっているのが見えた。
2011-05-13 10:46:42【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記6】おきくは急いで帷子(かたびら)と下帯(したおび)を3枚重ね、豊臣秀頼から拝領した鏡を懐(ふところ)にしのばせて城から脱出しようとした。
2011-05-13 10:47:03【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記7】侍が、侍女たちは外へ出てはならないと言うが、かまってはいられない。と、豊臣方の金の瓢箪(ひょうたん)の馬印が道端に落ちている。
2011-05-13 10:47:25【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記8】「敵方に拾われては恥となる」と、おきくはわざわざ引き返し、壊してから城外へ向かった。
2011-05-13 10:47:54【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記10】城外へ出ると、平時とは一変した風景が広がっていた。戦場では身分などあてにならない。
2011-05-13 10:48:46【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記11】武士に金をよこせと脅され竹流し(竹筒に金銀を流し込んだもの)を与え、代わりに夏の陣まで父が仕えていた藤堂家(とうどうけ)の陣へ案内させようとした。
2011-05-13 10:49:29【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記12】そこへ、和議に奔走し城を落ちのびた初(浅井三姉妹の次女)の一行に出会い、しばらく付き従った。
2011-05-13 10:49:52【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記13】やがておきくは松の丸殿(秀吉の側室)を頼ることを決め、初に従っていた秀頼の侍女とともに、京都・瑞泉寺(ずいせんじ)へ向かった。
2011-05-13 10:50:23【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記14】道中も大坂の落人(おちゅうど)ということで軒先(のきさき)も貸してもらえず、同行した侍女の親戚の家でやっと匿(かくま)ってもらうことができた。
2011-05-13 10:50:48【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記15】淀殿・秀頼らは落城の数日前より山里曲輪(やまざとくるわ)に籠(こ)もっており、おきくも、その最期を見届けることはなかった。
2011-05-13 10:51:07【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記16】戦後、おきくは松の丸殿に仕えてから備前(びぜん)に嫁ぎ、83歳で没した。
2011-05-13 10:51:28【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記17】おきくはこの時の壮絶なる体験を、のちに備前池田藩の藩医の孫・田中意徳に語った
2011-05-13 10:51:47【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記18】さらに意徳がその話を他の者に語り継ぎ、『おきく物語』として現在に伝えられている。~『ビジュアル 日本史ヒロイン1000人』より
2011-05-13 10:52:12【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記19】歴史の本を読むと、落城後の落人の記述は「城から出た」等の1行で終わりますが、考えてみれば「命からがら逃げて」きたわけです。
2011-05-13 10:53:01【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記20】その“命からがら”のさまをこうして知ることができるのも、おきくさんが長生きし、語り継いだればこそ……ですね。
2011-05-13 10:53:23【淀殿侍女・おきく(20歳)の大坂夏の陣 体験記21】日本史のおもしろさをさらに堪能するなら>> http://amzn.to/hMeLF6
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