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【服部〜SPRINGMAN】山口順平氏(@hanamogera20)によるユニコーンほぼ全曲レヴュー・前編【#全UC】

祝・ユニコーン100周年! 80年代音楽エンタメコミュニティ「Re:minder - リマインダー」のカタリベ 山口順平氏(@hanamogera20)によるユニコーンほぼ全曲レヴュー「#全UC」をまとめました。※まとめご快諾ありがとうございます
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山口順平 @hanamogera20

【5、アナマリア】作詞はEBI 、作曲とボーカルは阿部。ステレオの片側だけ聴くと穏やかなブラジリアンポップ。もう片側ではドラムがドタバタ、エレキは歪んでいるという、温度差の激しい演奏が横並びの実験作。純然たる愛の言葉に照れがあってか、終盤で阿部自ら吹けないサックスを吹いて濁している。 pic.twitter.com/8lAezi4ZBl

2019-05-07 12:11:11
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山口順平 @hanamogera20

【6、オールウェイズ】 テッシー作品。緻密な前曲との落差で存在感を放つフォークロック。日々の孤独や青春の翳りが描かれた詞から「すばらしい日々」の続編のようにも響く。ちなみに再結成初年のツアー千秋楽では急遽弾き語りしており、発表時不在の川西が2番から即興で参加した瞬間は涙モノだった。 pic.twitter.com/lJDVXiZdwN

2019-05-07 12:26:52
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山口順平 @hanamogera20

【7、素浪人ファーストアウト】川西作品。ボーカルと2番の作詞は民生。「Jailhouse Rock」の前奏を引用しつつ、伴奏序盤はドラムだけで進行。これは民生のソロ代表曲「マシマロ」やUCの近作「すばやくなりたい」へ連鎖したアイディアといえる。また、フリーターの日常を時代劇仕立てにした詞も見事だ。 pic.twitter.com/8EyuIK1hI8

2019-05-07 12:35:54
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山口順平 @hanamogera20

【8、あやかりたい'65】民生作品。モッズカラーのビートナンバー。“君たちもガイジンになりたくないか”や“今だに僕はズーッとあこがれている”等々、欧米コンプレックスをやけ気味に自白する歌で、私見のアルバムコンセプトが直に表れている。彼らは生涯このコンプレックスと仲良くしなければならない。 pic.twitter.com/ulrvDUC3v8

2019-05-07 19:51:59
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山口順平 @hanamogera20

【9、音楽家と政治家と地球と犬】阿部作品。童謡「山の音楽家」っぽい風刺曲。音楽家(阿部)は音楽の作り方、政治家(テッシー)は人の使い方、地球(民生)は地球の壊し方、犬(EBI)は愛され方について歌う。再結成以前では唯一のボーカル乱立曲で、昔も今も共通するのはEBIが群を抜いて目立つことである。 pic.twitter.com/7fdmRjV4ve

2019-05-07 19:56:14
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山口順平 @hanamogera20

【10、裸の王様】テッシー作品。ギタリストとしてはHRが真骨頂ながら作風は専らフォーキーだった彼。解散前夜にようやく(現在の作風に繋がる)手数の多さを押し出す曲を書いた。題材は権力者の虚栄心や悪しき統率力。それは若かった5人が成功の末に目の当たりにした社会の実態の隠喩なのかも知れない。 pic.twitter.com/bJHwsVMmxl

2019-05-07 20:06:12
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山口順平 @hanamogera20

【11、薔薇と憂鬱】EBI作品。結成当初の生真面目なバンド像に回帰したようなパンク。本曲により『服部』以前以後で分断されていたUCが地続きになった。ただし詞は、フラれた男が“君は誰も愛せはしない”などと吐き捨てるEBIらしいペシミズムに溢れた物語。曲名は画数の多さを面白がって付けた可能性大。 pic.twitter.com/VSdzBh2Kd1

2019-05-07 20:15:45
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山口順平 @hanamogera20

【12、甘い乳房】民生作品。バンド崩壊と重ねられるサイケなマザーロスソング。10曲目に“我らの父はここに来ている”とあり、本曲では“僕をながめてなぜ平気でいられるの ママ”とある。他のメンバーの詞に感化されることがあるのかは不明だが、UCにおいてはこういうシンクロニシティが頻繁にみられる。 pic.twitter.com/recwBqhl0B

2019-05-07 20:19:26
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山口順平 @hanamogera20

【13、スプリングマンのテーマ】民生作品。ショービジネスを暴くような表題曲。“頭の回る人たちに嘘の名前をつけられた”などとあり、曲調は前曲にも増して荒々しい。ジャケットに描かれたオリジナルヒーローは一見ナンセンスだが、ロックバンドの運命は“嘘の名前”で生きるヒーローに似ている気もする。 pic.twitter.com/sKKcSXgJth

2019-05-07 20:22:13
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山口順平 @hanamogera20

【14、月のワーグナー】阿部作品。ピアノとストリングスで歌う静かなバラッド。変則的な編成でアルバムを一旦クールダウンさせるのは阿部によくある役割。欧州から伝来した唱歌のようであり、古びた洋画のエンディングテーマのようでもある。民生とは対照的な表現で“もう疲れた”という思いを記録した。 pic.twitter.com/38fgJ5xFQi

2019-05-07 20:26:48
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山口順平 @hanamogera20

【15、8月の】EBI作品。かつての終着点にあたる、愛想がないのにクセになる捻くれポップ。最後に“僕は大好きなコーヒーを入れる 天気予報では雨になるらしい”とあるが、2年後民生が歌った「コーヒー」には“まだまだ雨は地味ながらいつまでも続く”とあり、これもまた彼ら特有のシンクロニシティである。 pic.twitter.com/uw2Ik0WXa2

2019-05-07 20:30:21
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山口順平 @hanamogera20

再結成初年のステージで久々に「大迷惑」演奏したとき、サポートなし、イヤモニなし、シーケンサーなし、カウントすらなしで、テッシーのギターリフから“せーの”であのグルーヴ出したから度肝抜かれました。 知ってはいましたけど、ほんとに全員バカうまなんだなと。ふざけてんのに。 twitter.com/reminder_top/s…

2019-04-30 14:51:06
Re:minder - リマインダー @reminder_top

ちょうど30年前の今日 ー 1989年4月29日、平成元年に #ユニコーン の「大迷惑」はリリースされています。 その2年前にデビューしていた彼らですが、なんとこの曲が最初のシングルだったのです。 多様な音楽性を封じ込められないようにするための戦略?  reminder.top/555435445/

2019-04-29 06:30:09
山口順平 @hanamogera20

しつこく言うけど #ユニコーン のニューアルバム『UC100V』がすばらし過ぎる。音がいい、声がいい、長さが潔い。毎日聴きまくってて、逆に自分が突然飽きたりしないか不安になるほどだ。 この大傑作に到達するためにあの空白の16年間が必要だったのなら、しょうがない。また働いてくれてありがとう。 pic.twitter.com/Q4J7UMffFp

2019-04-04 18:11:54
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再始動〜のレヴュー後編はこちら

まとめ 【シャンブル〜UC100V】山口順平氏(@hanamogera20)によるユニコーンほぼ全曲レヴュー・後編【#全UC】 祝ユニコーン100周年! 80年代音楽エンタメコミュニティ「Re:minder - リマインダー」のカタリベ 山口順平氏(@hanamogera20)によるユニコーンほぼ全曲レヴュー「#全UC」をまとめました。※まとめご快諾ありがとうございます 13938 pv 10
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